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ちょっといっぷく その167 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お弁当休暇続行中。(^^;;
執筆進行の早遅に関係なく、七月後半に何話か本編を進めよ
うと
思います。
もうしばらくてぃくるにお付き合いください。


           −=*=−


現在、アメブロの本館でずっと書き続けているショートス
トーリー集の手直しをぼつぼつやっています。
スタートが2010年の五月ですから、なんと九年目に入り
ました。これまでに書いた話の総数は、すでに千話を超えて
います。

当然、これだけ書き続ければスタイルが変わって来ます。

最初期の百話ほどをざっと読み直したんですが、今とはだい
ぶ違うなあと改めて驚いています。

巧拙はともかく、初期のものは全体にコンパクト。
画像から話を連想する際に、ある場面をぱちんと切り取るよ
うな書き方が圧倒的に多いんです。
一場面しかありませんから、話の前後説明はほとんどはしょ
られています。
その省略度が著しいと、ほとんど散文詩に近くなるんですよ
ね。

最近は、話としての流れが汲めるように意識して書いていま
すから、どうしても長く、重くなります。

初期のスタイルと今のスタイル。
どちらがいいというものではなく、それぞれの個性というこ
とになるんでしょう。

当時から今に至るまでの筆致の変化を抽出してみたら、結構
おもしろいかもなあと。(^m^)


           −=*=−


まあ、おもしろがっているうちはいいんですが、手を入れよ
うとなると問題が生じます。
初期のものに今のわたしが手を入れると、どうしても今の味
が混じってしまうんですよね。

表現が拙い部分の修正。細かなてにをはの直し。
そういうのはいいんですが、話の流れをしっかり作り直そう
とすると、味が別物になってしまいます。

うーん……。

どうするか。
しばらく悩むことにします。(^^;;




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




sda.jpg




「昨日見たホラー映画が怖くて、寒イボ出まくりでよう」

「おまえの寒イボの方がホラーだわっ!!」


 (^^;;


シダの胞子のうですね。
見て気持ちのいいものではありませぬ。(^^;;



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ちょっといっぷく その166 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お弁当休暇中につき、生存報告。(^^;;
遅々として進んでいませんが、久しぶりに一話書き上げて、
ちょっと一息。

10月前半の話を何話か書けたら、本編を再開して夏休み後
半編をお届けしようと思います。

それでも、まだ一ヶ月くらいはかかるかなあ……。(^^;;


           −=*=−


最近へえーと思ったことをネタに、少しばかり与太話を置い
ときます。

十年以上いろんな話を書いてきましたが、わたしは作話の際
に様式とか型と言ったものを考えません。
第三者が俯瞰すれば、わたし独自の癖やスタイルみたいなも
のが見えるのかもしれませんが、自分では意識したことがな
いんです。

文章自体は奇をてらわないオーソドックスなスタイルだと思
んですが、いわゆるジャンルというものを想定し、その枠
に収めようという発想はありません。

このぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌もそうで、全体として
は学園ものだと思うんですが、学校外での出来事をふんだん
に取り入れてますし、怪異や歴史要素、ファンタジーも容赦
なく突っ込みます。

別館で長く書き続けている探偵物もそうで、九分九厘現代も
ののスタイルなんですが、発話は怪奇譚なんですよね。

そういうノンジャンルなスタイルは、最初に外形把握から入
る人たちにはおそろしくとっつきにくいようで。
なんでそんな変なことをするのーと、疑問符を突きつけられ
てしまいました。(^^;;

まあ、そうなんですけどね。
SSは直球の話が多いですし、トーンやジャンルをかちっと
固めて書くことができないわけじゃないんです。
でもわたしは、変化(へんか、へんげ)を織り込んで作話す
るのが好きなんですよ。

読まれている方が脳裏で組み立てる予定調和を、異物を挟み
込んで微妙に外し、長い話になるほどどよんとわいてくる閉
塞感に対抗する。
うまく行くかどうかはやってみないと分かりませんが、そん
な実験も組み込んで話を編んでいるということで。
はい。(^^)


           −=*=−


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



ajs.jpg


なぜ山に登るのか?

 そこに山があるから。


なぜ山になるのか?

 いや、たまたまなんです。他意はありません。



  (^^;;




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ちょっといっぷく その165 [付記]


いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お弁当休暇中ですが、あまり進んでいません。(^^;;
まあ、いつものことですね。

締め切りがある作業ではないので、書ける時に一気にががっ
と書くことにします。


           −=*=−


人間、呼吸をしないと生きていけません。
吸って吐いて、吸って吐いて、その繰り返しですね。

本小説の執筆に取り掛かったのは、もう十年前になります。
書き始めて今に至るまでは、徹底的に吐くプロセスでした。

頭の中にあるいっきやその周辺人物の生き様を、これでもか
と吐き出して形にする。
それを十年にわたってずっと続けてきたんです。

私の脳内の風景が、薄れたり消えたりしたわけではありませ
ん。

でも、ずっと吐き出し続けてきたことによる勤続疲労が、じ
りと文章を侵しているように感じるんです。

本小説におけるわたしの執筆スタイルは、平易な言葉の積み
重ねで情景と心象を見せる……です。
特別感性や知能が飛び抜けているわけではない高校生のいっ
きが、大文豪のような表現をするはずがないからです。
いっきの一人語りで地合いの文章がありませんから、なおさ
らなんですよ。

でも、いっきへの密着度が上がれば上がるほど、思考や行動
の表現に既視感が増えて、息苦しさを覚えるようになってし
まうんです。

一度息を止め吐き出すプロセスを中断して、しっかり息を吸
い込みたい。
なので、今いただいているお弁当休暇はかなり長くなるかも
しれません。


           −=*=−


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





mh.jpg

濡れたくても濡れることができない

乾きたくても乾くことができない

渡された水の意味を

手のひらの中の珠にして

しばし考える



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ちょっといっぷく その164 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

予備校での夏期講習を終えて、無事に自宅に戻ったいっき。
そこからお盆までの四話をまとめてお届けしました。

このあと、例によってお弁当作りのお休みを頂戴いたしま
す。その前に、お盆までの分を総括しておこうと思います。


           −=*=−


第七十七話。
夏期講習を終えたいっきが、見知らぬ女の子につかまりまし
た。でも、色っぽい話にはなりませんでしたね。

一、二年の時なら別展開があったかもしれませんが、自分の
進路のことで頭がいっぱいのいっきには、余計なことに気を
散らす余裕がないんです。
雑談は交わしましたが、あっさりそれきりでした。

女の子の方に、酌むべき事情がないわけではありません。
これまでのいっきならそこにもっと突っ込んだかもしれませ
んが、アンテナの感度をあえて下げています。

環境が変わっても、自分の現在位置を常に確かめる。
いっきの意識のぶれが、徐々に一定範囲に収まるようになっ
てきました。


第七十八話。
家に戻って早々に、いっきが宣言をぶちかましました。
まず家族に、そして恋人であるしゃらに。

何かを決断することに、ものすごくエネルギーが要るいっ
き。
宣言は、まだ残っている迷いや戸惑いを振り払うための儀式
です。

決意が固まったから宣言するんじゃなく、宣言することで退
路を断つ。
ものすごくおっかないやり方なんですが、いっきにはそうす
る必要があったのでしょう。

柔軟で、いろいろなことを卒なくこなせる……そういう風に
見られがちないっきですが、本当はそんなに器用じゃないん
ですよ。
宣言は、自分の本音をきちんと見せるという意味でも欠かせ
なかったんです。


           −=*=−


第七十九話。
コンパクトなお話でしたが、いっきが合宿の時より少し自分
のポジションを下げたところをご覧いただきました。

重光さんや高橋先生のように甘えや弛みを徹底してどやし倒
す人に気圧され、その上自ら発した宣言で安全地帯をうんと
狭めてしまったいっき。
ちょっと息が詰まっていたんですよね。

行長さんとやり取りしている間に、少しだけ息抜きができま
した。

そして、動向を気にしていたさゆりんのその後を健ちゃんに
聞かされ、将来することと今しなければならないことのバラ
ンスを考えます。

今を全部犠牲にして、未来に全てを注ぎ込むのはおかしい。
いっきの考え方は、決して逃げではありません。
その時その時に、なすべきことをしよう。
だって、いっきはそうできるのですから。


そして第八十話。
お盆にまたいとこたちが集まって、いつものような楽しい交
流になると思いきや、彼らの口から出てくるのはどうにも冴
えない話ばかり。
でもいっきは、そういう時期もあると達観します。

自分も妹も地獄を抜けた。
ネガの中に居続けない限り、どこかで状況が好転する。
愚痴を聞いてくれた上で、大丈夫、なんとかなるよと励まし
てもらえた健ちゃんや滝乃ちゃんは、本当にほっとしたで
しょう。

そして。
いっきと家族の祈りも空しく。
いっきの一家にとって精神的な支えであり続けた、大叔父の
勘助が亡くなりました。

いっきは死別を覚悟していたと思います。
それでも、悲しい別れがいっきの心に残した傷跡は決して浅
くありません。

勘助おじさんが、ずっと変わらずに注いでくれた慈愛を改め
て思い起こし。
それに応え切れなかった後悔、そして勘助が遺した温かい言
葉に突き動かされるようにして、いっきは『今できること』
から顔を背けず、走り回ることになります。


           −=*=−


さて。
このあと夏休み後半編になるんですが、お弁当が底をつきま
した。

そろそろゴールが見えてくるのでさくさく進めたいのは山々
なんですが、例によってしばらく本編を停止します。
またてぃくるといっぷくでしばらく間をもたせますが、ご容
赦ください。


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




ws.jpg


「忘れないで欲しいから、こんなにどっさり」

「あまりに多すぎて、すぐに忘れそうだよ」



(^^;;




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ちょっといっぷく その163 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

いっきがいろいろな課題を抱えたまま、それでも覚悟して臨
んだ予備校の夏期講習。

重光和尚のどつきをなんとかこなし、やっとエンジンがか
かったあとの三話、第七十四話から第七十六話までをお届け
しました。いかがでしたでしょうか?

次がずっしり重くなるので、その前に三話をさらっとおさら
いしておきますね。


           −=*=−


第七十四話。
立水の買い物に付き合う形で、新宿まで息抜きに出かけた
いっき。

出足からぶっこけた者同士、リセットとリスタートが自分よ
り早いか遅いかは気になるんです。
それがほぼ同じだったことを知って、内心では二人ともほっ
としたでしょう。そのまま巡航ならよかったんですが。
とんでもないトラブルに巻き込まれてしまいました。

これまでも何度か登場しているいっき父方のまたいとこ、工
藤健、さゆりの、あにいもと。
年回りがいっき兄妹と全く同じなので、とても仲がいいんで
す。
お盆くらいしか会う機会がないと言っても、いっきにとって
の感覚は兄弟に近いでしょう。

ところが。
その妹の方、さゆりちゃんが見事に墜っこちていました。
いっきは母親から、さゆりちゃんの実情はもう聞かされてい
ます(三年生編第五十話)。
でも、いかに仲がいいと言ってもいっきには手が出せません。
窮状を知りながら、何もできなかったんです。

それが、まさかまさかの最悪ばったりです。
まあ、矢野さんの登場で騒動自体は無事に収まりました。
収まらなかったのは、いっきが心から信頼している大叔父の
勘助おじさんの容体を知ったいっきの心。

すでに意識がなく、ICUから出られない状態であること。
いっきは……ここでもう覚悟せざるを得なくなりました。
最悪の事態を。

でも、勘助おじさんやさゆりんのことが気になりながらも。
今いっきが向き合わなければならないのは、自分自身なんで
す。
内心、忸怩たる思いだったでしょうね……。


           −=*=−


第七十五話。
地味な短い話ですが、ここが三年生編のピークになります。

まだ、迷いや逡巡はいっぱいあるんです。
それをこなしきれないまま合宿になだれ込んで、前半をだい
ぶ無駄にしました。

重光さんにがっつりどやされて強制的に原点に戻ったといっ
ても、そこから積み上げていくプロセスがこれまでと同じな
ら、経過も到達点も同じになってしまいます。

予備校でのカウンセリングで追加情報をもらったいっきは、
現在自分が手にしているものを何から何まで目の前に広げ、
そのどれを使ってどれを整理するかを冷静に考えました。

だって。
いつかどこかで、決断しなければなりませんから。

いっきの決定プロセスが正常か異常か。
それにはいろんな見方があるでしょう。
でも、いっぱい悩んだいっきが自力で決めたことです。
一度こだわりだしたら、絶対中途半端に投げ出さないいっ
き。

そうです。いっきの進路はこれで固まりました。
この小説は、本当はここで実質終わりなんですよ。

でも、エキスだけを見ればそうなんですが、過去と現在でい
ろんなものを背負いこんでいるいっきは、このあとその負債
を丁寧に整理していきます。

これから。
夏合宿以降のいっきの思考や行動は、常にそういう意識につ
ながっていると考えていただければ。


そして第七十六話。
話の流れとしては前話の続きなんですが、いっきは自分の中
で決めたことを熱に変え始めます。

決意を自分自身の中に置いておくだけでは、また冷めてしま
うかもしれない。
いっきは何かに急かされるように自分の決めたことを言葉に
して、吐き出し始めました。
まず、重光さんと立水に。

自分の信じていること、約束したことを自分からひっくり返
すのが大嫌いないっきにとって、宣言することは自分の退路
を断つ覚悟を示すこと。

追い込まれて動くのではなく、攻めて未来を獲りに行く。
初めて自分の積極駆動に成功したいっきにとっては、堂々と
青写真を説明する自分の姿に、清々しさえ覚えたかもしれま
せん。


           −=*=−


さて。この後合宿を終えて実家に帰ることになるいっきです
が、お盆までの四話、第七十七話から第八十話までを続けて
お届けします。

時間は巻き戻せない。
その厳粛さを思い知らされるようなお話になります。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




hm.jpg
(ヒメリュウキンカ)


陽光を飲んでバターになるのか。

バターだから陽光に溶けるのか。



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ちょっといっぷく その162 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本編再開後、初のいっぷくになりますね。
夏休み合宿編の前半四話を続けてお送りしました。

量としてはそれほど多くないんですが、とても重要な部分な
のでアップした分を振り返っておきたいと思います。


           −=*=−


まず、合宿スタートの第六十九話。
本来ならば、気合い十分で乗り込まなければならないはずの
いっきなんですが、どうもエンジンがかかりきれません。

それでも、住職さんの重光さんはとんでもなく曲者っぽいで
すし、気合いが入りすぎている立水が一緒ですから、合宿の
準備と打ち合わせであっという間に時間が過ぎてしまいます。

そのままの勢いで夏期講習に突っ込めればまだよかったんで
すが、予備校へ下見に行ったいっきは、エンジンのかかりが
悪いことを講師の高橋先生に見破られてしまいました。

予備校の講師は、高校の教師とは全く性質が違います。
受験生を志望大学に合格させるのが予備校の仕事ですから、
成績を下げる要素を徹底的に排除しに行きます。
そこはものすごくドライなんです。

なんのために大学へ進学するのか。
そのもっとも肝心な動機が弱いいっきの不安を、高橋先生は
あっさり一蹴してしまいました。

「そんなの、後で考えればいいじゃん」

まあ……いっきは絶対に聞きたくなかったでしょうね。
でも、それを無視したり反論するだけの強い意志や方針が、
今のいっきには何もないんですよ。

もやもやだけが増幅してしまいました。


第七十話。
夏期講習初日に、いきなり試練です。
講習の雰囲気が、自分の想定よりもずっとゆるい。
厳しい特訓だろうと覚悟してきたのに、中身が予想以上に
あっさりだった。事前のリサーチが甘すぎた。

それは予備校のせいではありません。
進路コース別にカリキュラムが組んでありますから、コース
選択を誤ったいっきのせいです。
ここで、最初からかかりの悪かったエンジンがストールして
(止まって)しまいます。

それがまずいということは、理屈では分かっているんです
が、心がついていきません。
座礁してしまったところを、講師の高橋先生に再びどやされ
ましたね。

悩む暇があったら、理屈ではなく数値目標を掲げてそれをク
リアしろ。べき論、原則論からさっさと遠ざかれ。
初日のどやしはまだマイルドだったんですが、二回目は容赦
ありませんでした。
いっきは、べっこりへこんでしまいます。

これで気合い入りまくりの立水と比較されたら、本当に撃沈
してしまったかもしれません。
しかし住職の重光さんは、いっきだけではなく、立水の心の
歪みも決して見逃してはくれませんでした。

進学の動機が弱いいっきと、動機が歪んでいる立水。
てめえの人生だろ? どう使うかくらいてめえで決めろ!
重光さんのどやしは恐ろしく直球で、いっきにも立水にも逃
げ場が一切ありません。

今まで自分をごまかしごまかし歩んできたいっきは、ここで
原則に立ち返らざるを得なくなります。


           −=*=−


第七十二話。
それでも夏期講習の期間は、悩みをずっと引っ張れるほど長
くはありません。
コストパフォーマンスを上げないことには、本当に時間と金
の無駄遣いに終わってしまいます。
いっきは、やる気の立て直しに着手しました。

重光さんのどやしが直球ならば、高橋先生のサポートは変化
球でした。
本人がすぐ決められないものを無理に目標にすると、かえっ
て効率が下がる。長期目標なしでかまわないから、目の前の
ことだけに集中したら?

高橋先生の論調は、実は最初から何も変わっていないんです
よ。
でも、まだやる気があった最初は先生の言葉に反発を覚えた
のに、重光さんのどやしで心がくじけたあとは同じセリフの
違う側面が見えるんです。

おもしろいですよね。

そしていっきのエンジン再始動のきっかけは、立水が先にリ
スタートしたことでした。

いっきは、本心では自力で立て直したかったでしょう。
でも高校に入ってからの挫折としては、しゃらともめた時以
上に規模が大きかった。ショックがでかすぎたんです。
それが一回きりのヘマではなく、自分の内面の弱さの蓄積か
らくるもの……身から出た錆でしたから。

あいつには負けたくない。
他力本願な反発ではありますが、まずは転んだところから立
ち上がる方が先。強制的に気持ちを切り替えましたね。

そこらへんが、いっきの成長したところかなあと思います。


そして第七十三話。
エンジン再始動に合わせて、自分の思考も切り替え始めた
いっき。
やっとその馬力が活かせるようになってきました。

家出少女による騒動も、もしいっきが一、二年の時ならお節
介に発展したかもしれません。
でも、自分の人生くらい自分で使えという重光さんのどやし
をきっちり実行します。

実際、出足からつまずいて出遅れているいっきは、今それど
ころじゃないですから。


           −=*=−


文量的には比較的コンパクトな四話でしたが、中身はずっし
りシリアスにしたつもりです。

進学で全てが決まるわけではありませんが、ずっと親の庇護
下で育ってきた子供にとっては、初めて自分自身の意思で未
来を選びとろうとする大きなチャレンジになります。
いっきも、その例外ではないということですね。

わたしはその学年の時にどうだったかなと。
往時のことをいろいろ思い出しながら、受験生としての悩み
と苦闘をコンパクトにまとめたつもりです。

ちなみにわたしは、将来の職業につなげるという目標設定型
ではなく、自分の興味あること、おもしろそうなことがあり
そうという観点で進学先を決めました。

いっきではなく、陵大付属の武田くんの発想に近かったです。


           −=*=−


さて。この後再び夏期講習合宿編の後半をお届けします。

前半は迷いや葛藤はありつつも、勉強に集中していたいっき
でしたが、後半には予期しなかったアクシデントが発生しま
す。それを軸に三話続けてお届けしてまいります。


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




kdc.jpg




空に届かぬ 手を伸ばし

空に届けと 目を見張る



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ちょっといっぷく その161 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

年が明けたあともしばらくてぃくるで引っ張りましたが、ぼ
ちぼち本編を動かします。
そうは言ってもお弁当作りが進んでいるわけではありません
ので、いくつか進んだところでまた小休止になると思います
が。うう。(^^;;


           −=*=−


さて。
本編休止前の第六十九話は、夏期講習前のいっきの心境を描
いたもの。
志望校を仮決めしたものの、まだそこを目指す強い動機やモ
チベーションが不足しているいっきは、今いち気合いが入り
ません。

その不完全燃焼感をたっぷり引きずりながら、お寺での勉強
修行に出かけますが……。
はてさてどうなりますか。

二週間の修行生活。
いっきはその間、これまで彼を羊水のように抱きとめてくれ
ていた多くのサポーターたちから強制的に切り離されること
になります。

家族やしゃら、友達、先生、学校、近所の人たち……。
今まで隣にあって当たり前だったものが、何もないんです。
それは、いくら限られた期間であってもいっきにとって強烈
なストレスになるはず。

でも、その孤独くらいはクリアしないと先の見通しが立ちま
せん。いっきは、志望校に合格すれば家を出て下宿する予定
ですからね。
いっきにとっては、初めて先を見据えたポジティブな形で自
分を独りに追い込むことになります。

中学時代のいじめによる孤立は、いっきが決して望んでいな
かったことでした。その孤独感に対する反発と恐怖心をエネ
ルギーにして、高校に入ってからのいっきは猛烈な勢いで友
達を増やしたんです。

それは、いっきの方から積極的に打って出たという性質のも
のではありませんでした。
いっきがどこかから出していたSOSフェロモンを感じ取っ
て、同族が寄り集まってしまったんです。

だからこそ、強い絆が生まれたと同時に、狂った距離感によ
る反作用もどどっと押し寄せてきてしまいました。
そして、いっき自身がそれらを上手にコントロールできてい
ません。

徐々に……とか。なんとなく……とか。
そういうマイルドな方法で調整できなかった部分を、自分を
日常から切り離すことで強制リセットする。
夏期講習編では、自らを追い込んだいっきの意識の変化を見
ていただこうと思います。

一話あたりの長さはそれほどありません。
まあ……勉強する時間が圧倒的に長いですからね。(^^;;

しかし文量はコンパクトなんですが、この短い期間にいっき
がいくつもの重大な決断を下していきます。
それがみなさんの予想と一致するか。

じっくりご覧になってください。(^^)


           −=*=−


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





kgm.jpg
(クロガネモチの果実)




「あなたの落としたのは金のマラカスですか? 銀のマラカスですか? ただのマラカスですか?」

「赤いマラカスです」


「想定外の回答には反応できません」


う。まんぼっ!


(^m^)



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あけましておめでとうございます [付記]


あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします




bnk.jpg



「正月は、赤いものが縁起いいねんで」

「ああ。確かにせやな。海老、鯛、南天……」


「これもそうやで」


「寒いから鼻のてっぺん真っ赤。頬と目が赤いのは、正月早々酒の飲み過ぎってか」


「ういっ」



(^^;;




ベニカナメも真っ赤。
でもね、全面真っ赤じゃ、目立たないんですよ。
と、言うことで。
真冬でも鮮やかなカクレミノの緑を背景に。



kkr.jpg


緑と赤。補色の関係にあって、お互いを引き立てます。

虫を寄せ集める力は黄色系の花の方が強いらしいですが、生い茂る緑の中で花を目立たせるにはやっぱり赤、なんですね。

日常の緑。トピックの赤。
みなさんにとって、この一年の日常とイベントが心を明るくするものばかりになることを、心から祈念します。





  掌上の小さき門松日に翳す






Green And Red Of Mayo by The Saw Doctors


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今年もお世話になりました [付記]


 いよいよ2017年も最後の一日となりました。

 2010年に連載を始めたぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌ですが、七年を経過したのにまだ脱稿の見通しが立っておりません。でも、もともとライフワークとして始めることにした長編小説です。じっくり進めることにします。


 今年は、三年生編第四十六話から第六十九話までの二十数話のアップがやっと。それでも、アップした分と同じくらいはお弁当を作っていますから、字数にすれば十数万字は書いてます。まるっきりスタックしたというわけでもないんですよね。
 ただ、三年生編の百話を越したあたりからお弁当作りの筆がずっしり重くなり、その間はずっとてぃくるでしのいでいる状態が続いてます。来年も、そうなりそうな気配。まあ、脱稿すれば五百万字を超える大部になりますから、慌ててもしょうがないと腹をくくるしかありません。


 てぃくるの方ももっとお遊び要素を盛り込みたかったんですが、精神的に余裕のない時はダメですね。かなり堅苦しい記事が混じってしまいました。徹頭徹尾遊び倒した小ネタをカクヨムで展開していますので、『草むしり』を見学にいらしてくだされば。

 来年も三十話弱の進行にとどまるかもしれませんが、本年と変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 さて。一年を締めるにあたって、いささか地味な画像を二つ載せておきたいと思います。



ak.jpg

krk.jpg



 見ての通りで、枯れ葉のついた枝、そして藁の写真ですが……。
 おそらく枯れ葉の写真は明るく、藁の写真は暗いという印象を持たれるんじゃないかと思います。でも、これを撮ったわたしの中の意識は正反対なんです。わずかな光を受けて温まる藁。もうすぐ全ての葉を失って骨だけになる寒々しい枝。そういうイメージなんですよ。

 今年は国内外の情勢が通年きな臭かったですし、台風等の大きな自然災害もありました。でも、それらの災厄の真っ只中を過ぎると、世界が明るく感じられるんです。これから枯れ落ちてしまう葉まで、幸福そうに見えるんですよね。
 藁の方はその逆。虐げられている人々は、わずかな光が差しただけでもそれを吉兆と捉えますが、明るさに慣れている人々はその明暗差に気付きません。最後まで、薄暗いというイメージが払拭されることはないんです。

 俺は世界情勢を俯瞰しているんだと豪語される方は、どうか己の足元を。
 そして、足元を見下ろして日々を精一杯過ごされている方は、顔を上げて星を。
 ……ご自身を照らし出す光を、今一度ご確認くださいますよう。

 明くる年。みなさまに差し込む光が少しでも明るくなることを祈念して。
 本年のご挨拶に代えたいと思います。

 本年はお世話になりました。
 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。





   除夜の鐘をうるさしと言ふ人を見て
    煩悩一つまた積もりゆく





O Santo Caminho das Aguas by Marcus Viana



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ちょっといっぷく その160 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本年最後のいっぷくになりました。
# これ以上休んでどうするんじゃという感じですが。(^^;;


           −=*=−


ここのところ、根を詰めてやや長めの短編をいくつか書いて
いまして。
それをちょこっと紹介して、今年のいっぷくを締めたいと思
います。


まず、こちらでも書くことがあったクリスマス話ですが、今
年は本館とカクヨム同時展開で、『クリスマスソング宅配
サービス』という短編を展開しました。

わたしと同い年くらいの独身のおっさんが、サンタ服着てク
リソンを宅配に行くというお話です。
ご興味を持たれた方は、お目通しいただければ。



次は、『組曲モルフォ』のご紹介です。

二十数年前。まだわたしのどたまのてっぺんに髪がふさふさ
あった頃に、テーマを決めて二十編の詩を編んだことがあり
ました。モルフォチョウという熱帯の美しい蝶をモチーフに
したもので、詩と言ってもそれぞれに物語性があります。

それを発掘して、詩から小説にボリュームアップするという
試みを始めました。歌で言えば、セルフカバーのようなもの
ですね。

それぞれが独立した二十の掌編からなり、第一話をすでに
アップ済みです。
今後、不定期に掲載していくことになるかと。
第二話は年明けに掲載予定です。



続いて、少し毛色の違った短編のお話を。

カクヨムでは、登録ユーザーが自主企画を立てることが出来
ます。
特定分野の話を読みたいとエントリーを募ったり、同じテー
マで書き合おうよと誘ったり。
なかなかおもしろいんですよ。

そんな中、高校生の女の子が、短歌を組み込んで小説を書い
てみようという企画を立てていまして。それに乗る事にしま
した。
いかにも高校生らしいストレートな短歌を、ど腐れたおっさ
んがどうさばくか。いひひ。

すでに書き上げてあり、アップは年明け後です。



連作短編の形で書き続けているへっぽこ探偵みさちゃんのシ
リーズ、魔術師ゾディアスのシリーズも、年明けからアップ
を再開します。えとわの総話数四桁乗りも目前です。

その分、いっきたちの話が停滞してしまっていますが、再進
行までどうか気長にお待ち下さい。


           −=*=−


今年も残り少なくなってきましたが、この一年がみなさまに
とって最後の最後まで充実した年になりますことを、心より
祈念いたします。


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





nt.jpg
(ナンテン)



「どこにピント合うとるん?」

「どこにも合うてへん」

「それでいいんか?」

「どこにもピントが合うてへん写真を撮るのも技や」

「開き直っとるなー」

「えへん!」


  (^^;;




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