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ちょっといっぷく その183 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長期お弁当休暇中です。

 猛暑も台風も、もうお腹いっぱいという感じですが、みなさまどうか体調を崩されないようお過ごしくださいね。(^^;;

◇ ◇ ◇

 猛暑の隙間にねじ込むようにして、ぼつぼつ本編執筆を再開しています。
 もっとも、相変わらず亀の筆。

 さて、どんなんやったかなとこれまでの話を自分自身で思い返しながらのリハビリ執筆で、ちっとも捗りません。


 まあ、のんびりやることにします。

 執筆の合間に、久方振りに読書を再開しました。
 こんなにいろいろ書き散らすわたしですから、さぞかしいっぱい読書をしてるのではと思われるでしょ?
 実は、わたしはほとんど読書をしません。(^m^)


 仕事で文書をいろいろ読まなければならないので、文字を読むこと自体は毎日行っていますが、読書となると話は別。
 本格的な読書をいつしていたかなあと思い返すと、なんと中学までさかのぼってしまいます。


 当時のわたしは読書の虫で、小中学校の図書室の読書カードにはほとんどわたしの名前が入っていたはずです。
 小学校の時に、すでにカラマーゾフの兄弟なんかを読んでましたからねえ(露文は嫌いでしたが (^m^))。

 読める本の総数がすでに決まっているのだとすれば、わたしはそれを早々に使い切ってしまった感があります。

 本を読むというのは、文字から得た印象を自分の中で再構築すること。
 ある意味、その余裕がどこかからなくなってしまっていたのかもしれません。


 でも、こうして駄文を書き散らすようになって、吐き出した隙間に新しいものを収納するスペースが少しずつ出来てきました。
 もうそろそろ、読書を再開してもいいかなあと。(^^)


 んで、恩田陸さん、有川浩さん、藤野恵美さんという、それぞれ作風の異なる作家さんの本をじみじみと読んでいます。

◇ ◇ ◇

 近くに図書館もありますし、そこでいろいろ借りてきてもいいのですが、図書館の蔵書はわたしの私物ではないので本の扱いに気を使わなくてはなりません。
 それが嫌で、古書店で安い文庫本を買い、読み切ることにしました。


 読み終わったら処分し、再度売るということにはしません。
 それでなくても出版不況。作家さんも出版社も、正規に刷った分が流通しないと生活ができないんです。

 ささやかですが、本の償却に協力したいなあと。

# だったら本屋で買えよと言われそうですが。(^m^)

 ともあれ。読書の秋にはまだ少し早いですが、多忙に紛れて目減りしてしまった感性を、少しだけ読書を通じて磨き直そうと思います。(^^)



 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/





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(ウエストリンギア)


両腕を開いて歓迎しているのに、誰も来ない。

でも腕を組んでしまうと、ますます誰も来なくなる。

希望というのは本当に厄介なものだ。



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ちょっといっぷく その182 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長期お弁当休暇中です。

 母は骨折の回復が順調に進み、退院間近。
 しかし世話をしている妹がぎっくり腰で、また一難です。(^^;;

 義母の方は胆嚢摘出の手術が無事に終わり、体力が戻ればリハビリ再開という段階です。
 ただ、せん妄がひどくなって来ているのがちょっと……ね。

 両親の状況が好転しつつある中、今度はわたしが健診で引っかかり、CT撮りまくり。
 どこもかしこも要経過観察のマークで真っ赤っかですが、年相応と考えた方がいいんでしょう。きっと。(^^;;


◇ ◇ ◇


 京アニの事件。職場が同じ町内で、直線だと1キロも離れておりません。
 やけに消防車やヘリがうるさいなあと思っていたら、まさかそんな大惨事が起こっていたとは。
 本当に、お気の毒としか言いようがありません。
 巻き込まれた方々には、心からお見舞い申し上げます。

 それにしても、陰惨な事件を無神経に選挙演説のネタにした政治家のみなさん。
 品性下劣ですね。がっかりします。


◇ ◇ ◇


 悪いことはどこにでも転がっていて、いいことは目を皿のようにしないと見つからない。
 嫌な世の中になりました。本来は逆だと思うんですけどね。

 でも、世相にぶつくさ文句を言ったところで何が好転するわけでもないので、こつこつと楽しいこと、嬉しいことを探そうと思います。
 見つからないと思えば、ちょっとの発見が二倍三倍に嬉しく感じます。
 そういう逆転の発想で、日々を過ごそうかなと。(^^)



 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/



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(ランタナ)




 陽光が足りなくても、花は文句を言わない。


 鮮やかに咲くか、あっさり咲くか。
 それは見たものの印象の違いに過ぎず、花はただひたすら咲けるように咲くだけだ。




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ちょっといっぷく その181 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長期お弁当休暇中です。

 七月四日に一つ歳を重ね、大台にリーチとなりました。
 営々と続けてきたライフスタイルが、あと一年ほどで大きく変わります。
 すでに身辺がいろんな意味でざわついていますので、変化に対応するための準備期間として一年を無駄に浪費しないよう意識したいと思います。

◇ ◇ ◇

 ここ二、三年、電化製品の買い替え時期にぶち当たっていて、家電店をうろつくことが多くなりました。で、売り場を見ていてしみじみ思うんですよ。選択肢が減ったなあ、と。

 日本は家電メーカーがもっとがんばっているイメージがあったんですが、それはすでに過去のことなんですね。中小メーカーの参入があるAV系や小型家電はともかく、サイズが大きめの生活家電は正直選びようがなくなった感じ。

 作り込みがよければそれでも構わないのですが、微妙に問題点があって。嫌なら買わなければいいだろ、みたいな傲慢さをちょびっと感じます。競争が乏しいっていうのは怖いですね。

 生活家電だけでなく、音響関係もメーカー撤退や統合の波が押し寄せてますね。
 ブランド名が残るとはいえ、オンキョーがオーディオ部門を外資に売り渡したのにはがっかりしました。これで、デノン、マランツ、オンキョー、パイオニアと、ピュアオーディオの看板から日の丸が消えます。時代の流れもあるのでしょうが、とても寂しいです。

 もっとも、わたしのオーディオシステムの国産比率はもともと低かったので、裏切り者が何を言うかという感じではありますが。(^m^)

 プリメインアンプ:アトール(仏)
 スピーカー:クオード(英)
 CDプレーヤー:オンキョー(日)
 ヘッドフォン:ゼンハイザー(独)

 多国籍軍ですね。(^^;;

◇ ◇ ◇

 世の中がどんどん変化しているのに、自分がいつまでも変化しないってことはありえないわけで。できる限り、その変化をいい方向に向けたいなあと思います。
 黙っていても、身体は劣化していきますから。(^^;;



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 でわでわ。(^^)/



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「だあれも客がおらへんがな」

「コースが水浸しやからな」

「俺らのしたい放題やな」

「雨なのに、なにするってか」

「田植え」


 (^^;;



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ちょっといっぷく その180 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長期お弁当休暇中です。
 本州は関東までがすっぽり梅雨入りしましたね。

 少雨の続いていた地域もあったので、水無月が文字通り恵みの水の月になることを心から祈りたいと思います。

◇ ◇ ◇

 さて。

 家内が義母の転院手続き等の関係で一週間ほど帰省していて、その間わたしと息子二人だけの子連れ狼状態になりました。

 わたしは、結婚するまでの一人暮らしが長かったこともあって、家事には抵抗がありません。
 カロリーコントロールの必要があるので、食事は自分で作った方が安心ですし、外食や弁当に頼るよりずっと食事のバリエーションを増やせます。洗濯や掃除も、溜めずにちょこちょこやれば大した手間ではありません。昔取った杵柄で、普通に暮らせてしまうんです。

 わたしより早く家を出る息子に合わせて、いつもより早起きしなければならないのがしんどいくらいですかね。(^^;;

 と・こ・ろ・が。
 うちの愚息は、なあんもせんのですわ。(-"-#

 脱いだ洗濯物を籠に入れるとか、食べ終わった食器はキッチンに下げるとか、そこまではやるんです。でも、それ以上のことは一切しません。手伝おうという気がありません。

 何かあった時には、自分のことを自分でやらなあかんねん。その時に慌てても遅いんやで?
 一応警告するんですが、上の空。こういうところが、一人っ子の弊害なんですかねえ。(^^;;

 自分の生活を自力で支えること。
 それは、自分だけ見ていてもできないんですよ。

 自ら手を動かして、どれほどの労力を要するか知れば、それを母親が代行してくれていることに感謝する気持ちになれます。
 じゃあ、自分も積極的にできることをしよう。何か自分にできることはないかなあ。そういう心の動きが生まれるはずなんですが。




鈍。(^^;;




 まあ、こんなこと、上から目線でわたしが説教することじゃありません。
 いずれ親の扶助が期待できなくなった時に、身を以て思い知ればいい。
 ちょっと冷たい言い方かもしれませんが、体験しないとわからないことが確かにありますので。(^m^)

 んなわけで。
 ちっとも役に立たない子豚のような大五郎を、今日も今日とてしばき倒しております。

「言われたことくらい、ちゃっちゃっとやらんかあい!」




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 でわでわ。(^^)/





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全て同じようなものだと思い込んでいる日々は、実は毎日違っている。

違っていることを悟れば、違ってしまうことが恐ろしくなくなる。

自分にそう言い聞かせながら。

昨日とは違う一日を、今日もなんとかこなしていく。




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ちょっといっぷく その179 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長かった大型連休が終わりましたが、まだ調子が戻らない方も結構おられるのではないかと。わたしも、その一人ですが。(^^;;


◇ ◇ ◇


 わたしの母の認知障害は劇的な改善の見込めないものなので、ゆっくり付き合っていくしかありません。幸い、手足の骨折の回復は順調なようで、リハビリ施設へ移って歩行訓練を始めるところまで来ました。
 世話をしている妹の負担が大きくなり過ぎないよう、デイケアとの組み合わせで最適な対応を考えていくことになります。

 これだけでも結構いっぱいいっぱいだったんですが、連休序盤に家内の母親が脳梗塞で倒れて即要介護に。心配していたことが、最悪のタイミングで現実になってしまいました。何も短期間にダブらなくてもいいのにと思うんですが、神様は一切考慮してくれません。
 病状はわたしの母よりも深刻なようで、まだ起き上がれる状況ではありません。最初から、長期入院前提のケアプランになるようです。義母と同居している家内の姉が世話に当たりますが、こちらもサポートが必要になりますので、しばらく落ち着かない日々が続きそうです。

 わたしも家内も体調が不安定で、無理を避けなければならない段階に入ってきました。それでも、できることをなんとかこなしていくしかありません。


◇ ◇ ◇


 自分自身のことも含め、なるようにしかならないわけで。腹をくくって粛々と事に当たっていこうと思います。



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 でわでわ。(^^)/




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そんなの知らんと言いたいところですが。

現実は「知らん」じゃ済まないんですよねえ……。



 (^^;;




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ちょっといっぷく その178 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お弁当休暇中なんですが、元号が変わるタイミングで思わ
ぬア
クシデントが発生しました。
お弁当休暇が、年単位の長期になるかもしれません。


           −=*=−


離れて暮らしている高齢の母は一人暮らしではありますが、
同じマン
ションに妹夫婦が住んでおり、妹が通って生活の
ポートをしています。

母は、数年前に脳梗塞で倒れました。
脳幹部に起こった非常に危険な梗塞であったにも関わらず、
なんとか日常生活に戻れて心底ほっとしたんですが。
その頃から急激に運動能力が落ちたなあと危惧していまし
た。
それも単なる老化のせいではなく、脳疾患の影響じゃない

かな、
と。

パーキンソン病を患った伯母がいるので、なんとなく嫌な
予感がしていたんです。

三月末に様子を見に行った時にはよたよたがひどくなって
いたので、「絶対に無理をしないように」と何度も言い聞
かせてきたんですが。
運動障害だけでなく認知症もかなり進行していて、短期記
憶がほとんど壊滅状態でした。

俊敏に歩けないので遠くには行けないものの、無意識に外
出する、いわゆる徘徊がたびたびあったようです。
帰阪後に妹からその話を聞かされてどうすべかと相談して
いる時に、またもやいつの間にか外に出て転倒。
左膝と左手首を骨折してしまいました。

辛うじて手術は回避できたもののしばらくは絶対安静で、
しかも本人は家に帰るの一点張り。
世話をしている妹も、ケアマネさんと急ぎ今後の方針を話
し合わなければ保たない状況になっています。

わたしは仕事があるので、そうそう帰れません。
その分、妹と密に連絡を取り合って、これから起こりうる
ことに備えていかなければなりません。

記憶を失うのではなく、記憶を返す。白紙に戻していく。
認知症と言いますが、いずれは全てを無に返すんです。
その順番が前後するだけ。

全ての返却が終わった時に、長い間お疲れ様でしたと労い
の言葉で送れるよう、まずは自分の感情の波風を鎮めよう
と思っています。


           −=*=−


元号が改まった祝賀ムードに水を差すような話題で、申し
訳ありません。

ですが現実は、さじ加減で落としどころを変えられるフィ
クションのようなわけには行きません。
家内の母(義母)もわたしの母とほぼ同年代で、やはり足
腰が弱ってきています。
近いうちに介護の話が出てくるでしょう。

わたしの息子が独り立ちするまでの十年ほどの間は、小説
よりも奇なり
の現実世界をなんとか乗り切ろうと思います。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽
にコメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



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 山笑う。

 去年の台風で激害を受けた木立も、新緑で覆われてきました。
 その尽きせぬ生命力に、ぜひあやかりたいと思います。



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ちょっといっぷく その177 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 例によってお弁当休暇中です。(^^;;


◇ ◇ ◇


 元号が変わりますね。令和、か。
 個人的には、響きは好きだけど字がイマイチって感じ。
 まあ、すぐに慣れるでしょう。

 なにより、令和が災いのない穏やかな時代であって欲しいと切に祈ります。


◇ ◇ ◇


 我が家にとって、平成最後のイベントは息子の中学入学。
 一つの時代の終わりと共に、新たな時代の幕開けが来る……そういう変化を、身を以て体感することになりました。

 まあ、区切りはあくまでも区切りに過ぎず、そこで連続性が途絶えるわけではありません。切り替わりのごたごたに紛れて大事なものが時の合間に取り残されないよう、十分注意したいと思います。それでなくとも、春はいつも慌ただしいですから。


◇ ◇ ◇


 そうそう。
 十年ひと昔と言いますが、実に見事なくらいシンクロして、昨年から今年にかけあらゆる電化製品が寿命を迎えました。

 洗濯機と冷蔵庫、エコキュート、掃除機、テレビ、DVDレコーダー……。
 十年ちょい保ったからよくやったとほめるべきか、なんだ十年ぽっちで退場かよと呆れるべきか。ともかく、ほぼ電化製品総とっかえの状態になっています。

 大方の入れ替えが済んでやれやれと思っていたら、先週ビルトインのIHコンロが突如昇天。俺だけ取り残されたくないと思ったんでしょうか。この根性なしめ!(爆
 炊事ができないのは致命的なので急遽入れ替えましたが、予想外かつしんどい出費になりました。

 最後に残っている大物はエアコンです。
 昨年の台風でダメージを食ってそうですし、一台では済まないので、今からどうするか頭が痛いです。はあ……。


◇ ◇ ◇


 春の訪れとともに、筆の進みも軽くなってくれるといいんですけどね。軽くなるのは脳みそばかりで、なかなか筆がはかどりません。
 ボケ始めた頭を息子相手のかてきょで刺激しながら、えっちらおっちら本編の続きを書きたいと思います。まだしばらくてぃくるが続きますが、どうかご容赦ください。


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 でわでわ。(^^)/





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「日が当たれば暑い。翳れば寒い。ちょうどええっていうのはないのんか」

「ええとこは、態度のでかいやつがもうがめとんねん」



 (^^;;




アラハシラガゴケかな。
かなり乾燥に強いコケですね。(^^)



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ちょっといっぷく その176 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ながーいお弁当休暇をいただいていたんですが、ちっとも
本編の執筆が進みません。
ずるずると幕間繋ぎばかりお届けするのは本末転倒ですの
で、久しぶりにまとめて本編のお弁当を放出しました。

このあとも続けて……と行きたいところなのですが、とう
とうお弁当の在庫が尽きてしまいましたので、またしばら
くはてぃくるで繋ぎたいと思います。

その前に、今回お届けした五話を総括しておこうと思いま
す。


           −=*=−


第八十七話。

夏休み明けすぐに、いっきの進路決定に関して瞬ちゃんの
探りが入りましたね。
外見的にはこわもての先生ですが、ちゃんと生徒一人一人
をよく見ています。将来設計が不安定だったいっきを心配
していたんでしょう。

いっきは、親やしゃらには今後の方針を宣言していました
が、先生にはまだオープンにしていませんでした。
学校に公式宣言することで、全ての退路を自ら断ったこと
になります。

そのいっきの覚悟を瞬ちゃんが肯定し、ぴったり表現して
くれたことは、これから受験に挑むいっきにとって大きな
心の支えになるでしょう。

ただ。
そうした周囲の支えの手を取れなかった寝太郎の離脱は、
助力を活かして自分を立て直してきたいっきや北尾さんに
とって、ひどく辛かったんです。

「手を貸すなら、まず手を貸せる自分自身にしなければな
らない」

ジレンマではあるんですが、受験が目前のいっきや北尾さ
んはまず自分の前のハードルを先に飛ばないと何もできま
せん。

……切ないですね


第八十八話。

またいとこのさゆりちゃんに絡むごたごた。
親族とは言え他家のことですから、いっきだけでなく家族
の誰も関わりきれないんです。
いっきたちがいくら家族会議をしても、あまり意味がない
んですよね。

前話の寝太郎と同じで、いっきがなにかしてあげたくても
手伝える余地がありません。
そんなもやもやを抱えていたところに、りんから衝撃情報
が。

「両親が離婚して、姓が変わる」

りんがいくら陽気で大雑把に見えても、それはポーズ。
実際にはとても繊細だということを、いっきはちゃんと見
抜いています。
でも、りんはとことん未来志向なんですよ。

逆境の時に後ろを向くと、どこにも進めなくなるよ。
りんみたいに、前を向かなきゃ!
中学の時にずっと後ろ向きだったせいで、自分の立て直し
に苦労したいっきは、さゆりちゃんのひどいへたりように
強い危機感を抱くんですが……。

何もアプローチできないいっきは、すごくもやもやしてし
まいます。


第八十九話。

週末、勉強の息抜きで県博にふらっと出かけたいっきが、
学芸員の神村さんと会話を交わしました。

中沢先生の先輩である神村さんは、婚約者が飛行機事故で
亡くなっています。
自分が婚約者にとって寸足らずであることを知りながら、
アンバランスを是正する前に相手が逝去してしまったこと。
神村さんにとっては、それが大きなトラウマになっていた
んです。(→SSの『仮説の検証』をお読みいただければ
幸いです)

恋人の死後にリスタートしきれなかった神村さんは、自分
よりもっと立ち直りに時間がかかると思っていた中沢先生
の結婚話を聞いて、大ショック!
もちろん、自分を立て直す方法や速度には個人差があるの
で、比べても意味はないんですけどね。

逆境に強いとか弱いとかというのは絶対的性質じゃなく、
他者との化学反応によって変わりうる相対的なもの。
そういうことを、いっきがじわりと意識した話になってい
ます。


第九十話。

いっきがのんびりと夏休みを振り返っている間に、隣家が
戦争になっていましたね。

いっきが久々に大チョンボをやらかしました。
そう、自分のことで頭がいっぱいになっていて、会長の出
産予定をすっかり忘れていたんです。

予定日より早く破水して関係者全員右往左往している時に、
のんびり顔を出し、妹の実生にこっぴどくどやされました。
しゃらにもすぐに状況報告を流したんですが、全力でどや
されましたね。

いっき自身も振り返っていましたが、こういうところに微
妙に男女差が出るのかなあと思ったりします。(^m^)

ご主人が船員で、来年家政婦役の亜希ちゃんが家を出ます
から、会長一人で二人分の育児は辛いんじゃないか?
そう案じたいっきは、会長が大学在籍時にバイトしていた
スナックのママさんである津川さんが同居すると聞いて、
ほっとします。

同居で生じるであろう軋轢よりも、自分が孤立しないこと
の方が重要。
善意だけではない会長の現実的な判断を見て、いっきは自
分としゃらとの関係に重ね合わせた部分もあったでしょう。

そして。
『家庭』というものの形と意味を、改めて考える話にした
つもりです。


第九十一話。

会長が無事第三子になる男の子を出産し、ハイになるいっ
きとしゃら。
はしゃいでいたところをえびちゃんにがっつり怒られ、一
転して反省モードに。

まあ、二人揃ってかんばしくない話しか周りになかったの
で、うっぷんが溜まっていたんでしょう。(^^;;

仕方なく話をしゃらの新居のことに移しますが、そこで家
庭の中での自分の位置付けを思い返すことになります。

いっきもしゃらも親が揃って愛情深いですから、家という
居場所がもっとも心地いいんです。
でも居心地がいいからこそ、外で逆風にぶち当たった時に
自分の家にしか居場所がなくなってしまいます。
しかもそのスペースは、決して大きくも安全でもありませ
んでした。

転居続きで、自分の居場所がずっと貧弱だったいっき。
家族がトラブルに巻き込まれる度に、居場所が縮んでいっ
たしゃら。
どっちかがマシなんじゃなく、どっちも歪んでるんです。

これから家というシェルターを出る覚悟をしたいっきも。
自力でシェルターを築かなければならないしゃらも。
守られるだけでなく、誰かを守れる場所を作ろうと。

そう考えていくことになりますね。

最後にさゆりちゃんのケアをめぐる父親との会話がありま
したが、こういう柔らかいやり取りがいっきの家庭のカ
ラーなんでしょう。(^^)


           −=*=−


これから三年生編の九月入りになります。
九月には大きなイベントがなく地味めですが、喜ばしい出
来事と困ったトラブルがいっぺんに降ってきます。
いっきが、これまでの経験を活かしてそれらをどうさばく
か。いっきの成長が垣間見られる展開になるかと。

すぐそこへ突入したいところなんですが、十月に学園祭と
しゃらの実家である理髪店の新装オープンという大きなイ
ベントがありますので、そこが書き切れるまでてぃくるで
繋ぎます。ご容赦ください。(^^;;



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でわでわ。(^^)/



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昼に赤く光る星がある

夜には見えなってしまうんだ

だから昼に光るのさ





ウグイスカグラの花が賑やかになってきました。(^^)




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ちょっといっぷく その175 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ずっとお弁当休暇をいただいていましたが、このままずるずる
とてぃくるブログになってしまうのもあれなので、本編を少し
だけ先に進めます。


           −=*=−


本編の再開前に、少しだけおさらい。

三年生になっていろいろあったごたごたをこなしながら、受験
生としての毎日を送ってきたいっきですが、もっとも肝心な部
分、自分の進路の方向性がまるっきり白紙のままでした。

早くからかちっと決めずに、大学に進んでからゆっくり考えれ
ばいいのに。
先生や予備校の講師にそう言われても、いっきにはどうしても
それが出来ないんです。

どうでもいい些事はさらっと流せても、自分の根幹に関わるこ
とにだけは人一倍こだわる。妥協しない。
それがいっきの芯なんですよ。

いっきの両親は二人とも逆境を芯の強さで跳ね返してきました
から、そういう親の血を脈々と受け継いでいるってことです
ね。(^m^)

ただ。
こだわると言っても、いろいろな限界や制限があります。

実家には、金銭的な余裕が全くありません。
お金のかかる私立の大学は最初から無理です。
どたまがものすごく良いわけじゃありませんし、受験に失敗し
ても浪人はできません。
最初からギャンブルは無理という、強いリミットがかかってい
るんです。

実家から遠く離れた大学に行くと、恋人であるしゃらの苦境を
支えることが物理的にできなくなります。
舞台である田貫市を東京近郊と設定していますので、せいぜい
その辺りまでが限界なんです。

いろいろな制約がある中で、自分のできることとやりたいこと
のバランスをどう取るか。
いっきはものすごく悩みました。
その結果決めたことが、なんとバイオ分野の選択でした。

どちらかと言えば文系科目の方が得意ですし、心理学なんか向
いてるぞと瞬ちゃんにもそそのかされましたね。
でも、好きなことやりたいことに自分をぴったり合わせてしま
うと、他に目が行かなくなる。それがいっきなんです。

あえて、自分との距離がある分野にゼロから挑もう。
まだもやもやは残っていると思いますが、いっきはそう思い切
りました。

一度決めたら、揺るがないのがいっきです。
夏期講習が終わって自宅に帰ってからしゃらや親に自分の方針
を宣言し、脇目も振らずに走り始めます。

夏休みが終わって二学期が始まりますが、その八月分がこれか
らアップする部分の五話になります。

大ネタはありません。
身辺をうろうろしている心配事に心を揺らしながらも、本格的
な追い込み時期に入るいっきの姿を淡々とお届けすることにな
ります。


           −=*=−


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でわでわ。(^^)/



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「なんぼしゃべっても、腹の中が空っぽにならへん」

「おまえ、とんでもなく腹黒いからなあ」



  (^^;;



冗談抜きに、腹の中は真っ黒です。(^m^)

ムクロジの果実。
中には、真っ黒で硬いタネが入っています。
羽根突きの羽根の先っぽと言えば、お分かりかと。




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ちょっといっぷく その174 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 年が明けて最初のいっぷくですし、新年の抱負をと言いたいところですが、まだ状況が全く落ち着いていないので、別の話題で流します。

 ご容赦ください。


           −=*=−


 逃げ回る。
 あまりいい意味では使われませんね。

 問題に向き合わず、ひたすら後回しにする。
 現実を直視しない。
 そういうイメージが強いんじゃないかと思います。

 でも、自然界では逃げるということは重要な生存戦略です。
 弱い動物だけでなく、植物もそうなんですよ。

 巨樹はとても堂々としていて最高の生き様に見えますが、一本の巨樹が生き残るまでには無数の敗残者がいるんです。

 逆にちょっとした隙間に住める短命種は、たどり着いたところでかなりの個体が生き残れます。

 全体を俯瞰すれば生き残った巨樹が目立ち、ちびちび入れ替わる短命種が惨めに見えます。
 しかし、個体の立場に自分を下ろせば、見え方が逆になりますよね?

 ほとんど無駄撃ちになる巨樹の子孫に生まれれば、先には絶望しか残りません。
 しかし、短命種の子孫になれば与えられた生命サイクルを全うできるチャンスが広がるんです。

 長居をせずに逃げ回る戦略。
 我慢してそこに居続ける戦略。
 どちらが優れているとか正しいという話ではありません。

 それぞれに長所と短所があり、その特性をどう活かせるかが生き残るための鍵になるのかなあと。

 本番ぎりぎりになるまでずっと逃げ回り続けていた息子の姿を見て。
 苦笑とともに、そんなことを考えていたりします。(^^;;


           −=*=−


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 でわでわ。(^^)/



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「一生我慢しっぱなしっていうのもなあ……」


 潅木のヒサカキの芽生え。
 日陰に強い常緑潅木です。

 他の植物よりも暗い場所で我慢できますが、条件のいいところは他の木に取られるので、ずっと日陰者になってしまいますね。(^^;;



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