So-net無料ブログ作成

てぃくる 546 困った校則 [てぃくる]


「夏には白いハンカチしか持たせてはいけない」

「汗を拭くだけなら、ハンカチでなくても手ぬぐいでもハンドタオルでもいいと思うんですが」

「いや、ハンカチに限定する」

「色はどうして白限定なんですか?」

「清潔だからだ」

「一回汗を拭えばすぐに不潔になりますが……」

「がちゃがちゃうるさいな。白に限定だ!」

「はいはい。で、違反した生徒にはどのような処分を下すんですか?」

「もちろん、没収だ」




kct.jpg
(キョウチクトウ)





 夏が過ぎ。
 新聞の一面にスキャンダラスな記事が載った。


『某女子校の校長が、校則違反として生徒から没収した様々な色のハンカチやハンドタオルを、JK使用済み品としていかがわしい店に横流ししていたことが発覚!』




(^^;;




 まあ、ここまでひどいのはないにしても。
 今でもわけのわからない校則はしぶとく生き残っているようです。そんなの、単なる校長の趣味じゃないかと思うこともしばしば。たとえ校則であっても、それは合理性を備えたもので、かつ説明責任が果たせる内容であって欲しいと思うんですわ。そうしないと、誰も守りゃしませんから。(^^;;

 ルールの意味を深く考えず、それらを軽視、無視する子供たちがそのままでかくなると、遵法意識の低い困ったオトナに育つわけで。

 横紙破りのツケを自分の人生で払うようになるのは、ものすごく損だと思うんですけどね。(^^;;





  色捨てて香で喘ぐなり白き百合






Clear White Light by Lindisfarne



nice!(66)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 545 儚い天下 [てぃくる]


 私の世は そろそろ尽きる

 抜きん出る者が 私以外誰もいなかったから
 ここは 私の天下になった

 今は 確かに我が世の春だが
 足元にはもう 私がいない

 足元にはもう
 私がいない


himj.jpg


 まあ。
 ハルジオンは、春が過ぎたら退場ではあるんですが。
 こうして対比してみると、趨勢の変化というのは本当に恐ろしいもんだなあと思います。

 ハルジオン本来の葉は、茂りまくったコヒルガオに完全に覆い尽くされ、どこにあるのかすらわかりません。緑の小姓たちを従えているように見えるハルジオン大公は、もはや立っているのも危うい有様。間もなく政権交代し、そこはコヒルガオの天下になるでしょう。

 でもね。コヒルガオを凌駕する化け物が入ってくれば、すぐさま戦国時代の到来です。乱入者の筆頭は、ヤブガラシだろうなあ。(^^;;





  梅雨雲の陰で蠢(うごめ)く蔓緑






Passin' Thru by Randy Scruggs



nice!(71)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ちょっといっぷく その179 [付記]

 いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 長かった大型連休が終わりましたが、まだ調子が戻らない方も結構おられるのではないかと。わたしも、その一人ですが。(^^;;


◇ ◇ ◇


 わたしの母の認知障害は劇的な改善の見込めないものなので、ゆっくり付き合っていくしかありません。幸い、手足の骨折の回復は順調なようで、リハビリ施設へ移って歩行訓練を始めるところまで来ました。
 世話をしている妹の負担が大きくなり過ぎないよう、デイケアとの組み合わせで最適な対応を考えていくことになります。

 これだけでも結構いっぱいいっぱいだったんですが、連休序盤に家内の母親が脳梗塞で倒れて即要介護に。心配していたことが、最悪のタイミングで現実になってしまいました。何も短期間にダブらなくてもいいのにと思うんですが、神様は一切考慮してくれません。
 病状はわたしの母よりも深刻なようで、まだ起き上がれる状況ではありません。最初から、長期入院前提のケアプランになるようです。義母と同居している家内の姉が世話に当たりますが、こちらもサポートが必要になりますので、しばらく落ち着かない日々が続きそうです。

 わたしも家内も体調が不安定で、無理を避けなければならない段階に入ってきました。それでも、できることをなんとかこなしていくしかありません。


◇ ◇ ◇


 自分自身のことも含め、なるようにしかならないわけで。腹をくくって粛々と事に当たっていこうと思います。



 ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽にコメントしてくださいませ。

 でわでわ。(^^)/




srn.jpg



そんなの知らんと言いたいところですが。

現実は「知らん」じゃ済まないんですよねえ……。



 (^^;;




nice!(70)  コメント(12) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 544 変な言い方 [てぃくる]


「世の中ぁ、変な言い方が多すぎんねん」

「たとえば?」

「きちんとしてなくても、キッチン言えるやろ」

「シンママ言うてん、新しないしな」

「イクメン言うてん、顔が行くわけあらへんがな」

「植物なんかもっとひどいで。耳もないのにキクやし」

「そこに在るのにナシやし」

「まとまって咲いてもバラやし」

「完成してるのにミカンやで」




frn.jpg
(フランネルソウ)




「で、俺なんか腐乱寝る僧、やて」

「腐って寝る坊さんか。ごっつ臭そうやな」

「ほっとけ!」




(^^;;






 フランネル。
 ふわふわの生地ですね。
 腐乱寝ると当て字されたら目も当てられません。(爆

 でも、舶来の植物にはとんでもない当て字をされることがあるので、油断なりません。

 ぷり村。
 姉もね。
 黒っ粕。
 代案刺す。
 ぱん爺。
 猿日や。
 苦労婆。
 余り栗鼠
 子機や。



(^^;;





 短い名前なら笑っておしまいですが、長い学名を変に当て字されると、かえって記憶が崩壊します。

 チャイニーズハットの通称で知られるHolmskioldia sanguineaという花木。
 属名はホルムショルディアという表記が多いですが、忠実にラテン読みすればホルムスキオルディア。
 種小名も、サンギネアではなくサングイネアが正しいんでしょう。
 これをきちんと覚えるのは至難の業なので、ちびっと当て字。



  掘る夢好き折る痔や蚕食い寝屋




 あーあ、これじゃすっかり化け物だ。(^^;;







Never Knew Your Name by Madness



nice!(70)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 543 雨上がりに思うこと [てぃくる]


 雨が降っている間は、さっさと上がって欲しいと願っているのに。
 雨が上がった途端に渇きを覚えるようになる。

 考えてみれば。
 濡れている時間よりも、乾いている時間の方がはるかに長いのだ。

 渇きに耐えている間は、ずっと雨を待ち望んでいたはずなのに。
 ほんのひと時すら濡れることに我慢できない自分がそこにいて。
 雨上がりに、力なく俯いている。

 何もかも持っているくせに、何もかも失ったような顔をして。




bmt.jpg
(ニオイバンマツリ)






  色褪せた心を捧げ蕃茉莉







After The Rain by Hazy



nice!(68)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 542 時期外れの風邪 [てぃくる]


「一人だけならまだしも、全員揃って風邪っ引きなんてバカ丸出しじゃん。げほんげほん!」

「ごるあ! 咳すんな! 揺れると俺ら全滅だ」

「全滅?」

「片っ端から落ちちまうんだよ」

「……。そっちの方が風邪よりずっと怖い」




sna.jpg



(^^;;





 揃って、喉が赤く腫れてますね。(^m^)

 シナアブラギリ
 油を採るために日本に持ち込まれた外来樹木ですが、木全体に毒があって動物が食べないので、こっそり増えていますね。

 花はエキゾチックな印象でなかなか美しいんですが、花弁がばらばらにならず、このままの姿でぽとりぽとりと落ちます。

 種子を絞って得られる油は有毒なので食用にはできませんが、塗料などに広く使われています。(^^)


 ちなみに、わたしも今ひどい風邪をひいてます。絶賛療養中。(T^T)





  油桐まだ雑言を吐き足らず






Oily Way by Gong



nice!(80)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 541 パラボラ [てぃくる]


 その声はとても小さいので 必死に耳を傾ける
 だが
 どんなに耳を澄ましても なかなか聞き取れない
 耳をうんと大きくすれば 聞き取れるだろうか

 集音すると たくさんの音が流れ込んできて
 小さな声は ますます聞き取れなくなった




hrz.jpg
(ヒルザキツキミソウ)





 行政機関が広く意見を集めようとすると、音の大きなノイズばかりが目立って、ささやかな声はむしろ届きにくいように思います。

 たくさんの声を聞き取ろうとするパラボラの発想は、決して悪くはないんです。
 でも、集まった有象無象の音の中から重要な小さな声を拾うためには、優れたセンサーとフィルターが必要なのでしょう。


 それは今、本当に機能しているんでしょうか?
 どうなんでしょうね?





  過去といふ亡霊の出す大音声
   今此処に在る人を悩ます






I Can Hear Ray by Paul Carrack



nice!(83)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 540 咲きに咲くらむ [てぃくる]


咲きに咲くらむ


梅ならば 春来たるを寿ぐ

桜ならば 儚きを悟る

紫陽花ならば 変化を慰む

木槿ならば 一日を確かむ

金木犀ならば 匂いに酔ふ

柊ならば 寒刃を覚る


然れど

名もなき草木にも百花あり

其は時至れば咲き

時過ぐれば散るなり

知る者なけれ



咲きに咲くらむ




srk.jpg


 木全体が真っ白に見えるほど、たくさんの雄花を下げるシラカシ
 でも、ほとんどの人はそれが何かを知りません。

 何だろうと思っているうちに花は落ち、花の記憶と共に消え去ります。


 一つ一つの花には、それぞれの意味があるのでしょう。
 わたしたち一人一人に意味があるように。

 幾千幾万の名もなき先人の意味に、また一つ己の意味を足して。


 さあ。咲きに咲くらむ。





  蜜蜂と吾の知る花知らぬ花






Somthing Real by Phoebe Snow




nice!(68)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 539 さんざしの詩 [てぃくる]


「ああ、ほら。あそこに山査子(さんざし)の花が咲いてる」

「どこ? どこですか?」

「あの大きな楡の木の下だよ」

「あら……地味なんですね」

「ここから見ればね」

「近くで見るときれいなんですか?」

「きれいだと思うが、そう感じるかどうかは人それぞれだろうなあ」

「それぞれ、ですか」

「そう。桜のように山盛り咲くわけではなく、花水木のような華やかさもない。低い木の葉陰でひっそり咲く花だ。華がないと言われても仕方がないからね」

「へえー」

「果実だってそうさ。赤く実るが、それがとても美しいかと言われると微妙だろう」

「特徴がないということですね」

「そう。白い花の咲く低木で、赤い実が生る。そういう記述の中にすっぽりと収まってしまう」

「それでもお好きなんでしょう?」

「好きだよ。私にとっては、それが山査子だというだけで、好きな理由としては十分なんだよ」



szs.jpg




  どうして人を好きになるのか
   理由なんか考えたことない
    好きになった人の讃え方は
     いっぱい考えるけどね






No Reason To Cry by Ane Brun




nice!(72)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

てぃくる 538 おちょぼ口 [てぃくる]


言いたいことはいっぱいあるけれど
 何か言えば百倍になって返ってくる

ほんの少しだけおちょぼ口で言おうか
 それなら
  百倍になっても耳を塞がないで済むね




nws.jpg
(ナワシロイチゴ)





 キイチゴの仲間は一重のバラの花を彷彿とさせる整った花を咲かせるものが多いんです。
 その中にあって、とても変わっているのがこのナワシロイチゴ


 花弁はきれいな薄紅色なんですが、小さい上に平開しません。
 まるでおちょぼ口のようにつぼんだまま。

 なので、ちゃんと咲いていてもそう認識してもらえません。


 花がおちょぼ口ですから、実もデラックスサイズでこんもりという感じではありません。
 なんや、ちんけだなあという感じ。

 でも、味はいいんですよ。(^^)


 市街地でも見かける普遍的なキイチゴですから、実っているのを見つけたら味わってみてください。
 おちょぼ口になってしまうような、ひどい味ではないと思います。(^m^)






  木苺の花 造血に精を出す






Tonight by Raspberries



nice!(69)  コメント(6) 
共通テーマ:趣味・カルチャー