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てぃくる 417 五月病、そして五月尽く [てぃくる]



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【五月病】

(1)さつきやまい、という人名。


(2)年中病気だが、その五月分。

(3)こいのぼりを片付けるのが面倒で泳がしっ放しにしておくと、そう言われる。

(4)五月美容の賞状と言われたから、ドレスアップして来たんだけど……。表彰式は? え? 五月病の症状?

(5)五月だけ具合が悪くなると思い込む病気。

(6)皐月が、睾丸に見える眼病。

(7)五月になるとよく腫れる。

(8)四月は春でねむい。六月は梅雨でだるい。五月はそれだけでやまい。

(9)五月は大型連休が明けたとたんにツケを払わされるから、言い訳のために仮病を使っていい。

(10)五月だけは、こういうくだらないことばかり思いつくんだよな。





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(ハグマノキ)






  絵暦の青空破(や)りて五月尽く







Under This Blue Sky by Gordon Giltrap




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てぃくる 416 水から生まれ、水に還る [てぃくる]


水から生まれ

水から逃れ

水を拒んで渇き

水に拒まれて萎れ

水に寄り

水に溶け

水に還る


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(ニオイバンマツリ)



我々はほとんど水で出来ているが
頑なにそれを認めない

我々から水を引きされば
ほんの一握りの砂しか残らないのに

そして
我々から去った水は青く香る

ただひたすらに







  長梅雨や濡れた手で取る不在票







Breathing Under Water by Anoushka Shankar

著名なシタール奏者、ラビ・シャンカールのお孫さんですね。
ノラ・ジョーンズが異母姉だとは知りませんでした。(^^;;



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てぃくる 415 そんな言い方ないだろ! [てぃくる]


 おなまえ。

 いわゆるキラキラネームの功罪がいろいろ取りざたされるようになって、わたしなんぞはやかましいなあとうんざりしています。

 そんなの、どうでもいいじゃないですか。
 名前は単なる識別子に過ぎません。

 りんごを『みかん』と名付け、みかんを『りんご』と名付ければ、それはめんどくさくてしょうがありません。
 でも人名なんざ、それが誰かが分かれば十分事足りるんです。
 余計な形容詞をつけなければ区別できない名前より、一意性の高いものの方が便利じゃん。
 それだけのことだと思うんですけどね。

 自分の名前が平凡か珍しいかを論じるならともかく、人様の子供の名前にけちをつける連中は自分の脳みその掃除を先にした方がいいでしょう。
 たった数文字の名前を覚えられないほど腐ってるんでしょうから。

 とはいえ。

 やはり、それはないだろっていう気の毒な名付けってのはあるんですよ。



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 ペラペラヨメナ


こんな名前をつけたやつ!
どんなセンスをしてるんだ!




(^^;;








  名はあれど問ふ者もなき草茂る







Sparkle by kobasolo

RADWIMPSのカバーですね。



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ちょっといっぷく その165 [付記]


いつもお読みいただき、ありがとうございます。

お弁当休暇中ですが、あまり進んでいません。(^^;;
まあ、いつものことですね。

締め切りがある作業ではないので、書ける時に一気にががっ
と書くことにします。


           −=*=−


人間、呼吸をしないと生きていけません。
吸って吐いて、吸って吐いて、その繰り返しですね。

本小説の執筆に取り掛かったのは、もう十年前になります。
書き始めて今に至るまでは、徹底的に吐くプロセスでした。

頭の中にあるいっきやその周辺人物の生き様を、これでもか
と吐き出して形にする。
それを十年にわたってずっと続けてきたんです。

私の脳内の風景が、薄れたり消えたりしたわけではありませ
ん。

でも、ずっと吐き出し続けてきたことによる勤続疲労が、じ
りと文章を侵しているように感じるんです。

本小説におけるわたしの執筆スタイルは、平易な言葉の積み
重ねで情景と心象を見せる……です。
特別感性や知能が飛び抜けているわけではない高校生のいっ
きが、大文豪のような表現をするはずがないからです。
いっきの一人語りで地合いの文章がありませんから、なおさ
らなんですよ。

でも、いっきへの密着度が上がれば上がるほど、思考や行動
の表現に既視感が増えて、息苦しさを覚えるようになってし
まうんです。

一度息を止め吐き出すプロセスを中断して、しっかり息を吸
い込みたい。
なので、今いただいているお弁当休暇はかなり長くなるかも
しれません。


           −=*=−


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





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濡れたくても濡れることができない

乾きたくても乾くことができない

渡された水の意味を

手のひらの中の珠にして

しばし考える



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てぃくる 414 排出口 [てぃくる]


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(ペチュニア)





 もう要らないと言われて

 排出口へと押し流される

 要らないはずの僕が
 ストレーナーに捕まる

 要らないなら
 さっさと流し去ってくれよ



 まだ必要だと言われて
 排出口の前で待たされている

 要るはずの僕は
 ストレーナーを外されたら真っ逆さまだ

 要るなら
 ちゃんと引き上げてくれよ



 結局僕は
 大勢の人が排出口に押し流されていくのを
 ストレーナーの上で毎日見ている

 それはここからの排除だろうか
 それともここからの脱出なのか
 ちっとも分からないまま






  浴槽の栓を外して確かめる
   髪のゆらゆら流される果て







Wash Away by Joe Purdy



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てぃくる 413 晴れのち雨 [てぃくる]


あなたと一緒にいて、わたしは芯から暖められた。
その間、わたしはずっと晴れていたの。

でも、わたしはあなたの全てが欲しくなった。
あなたを飲み込んで、中から暖まろうと思ったの。

わたしの目の前からあなたの姿が消えて。
わたしを暖められるものはなくなった。

あれから……。
ずっと雨が降っている。



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(ゴールドコインとコンボルブルス)




そう。

太陽を消してしまったのはわたし。
わたし自身。

わたしは、ただ雨を降らせることしかできないの。

いつも天気は晴れのち雨。







『望んでいたことが叶うと、熱を失う
 熱を失ったものは、冷え固まって雨となる

 雨となって降り注いだ心は
 またどこかで暖められて舞い上がり
 雲という形を得て夢に近付いていく
 そして、また雨になる

 繰り返される晴雨
 幾千幾万の笑顔と涙の循環

 その狭間にいて
 今、遠ざかる君のうなじを見送る』






  頬を打つ滴(しずく)二つめ梅雨始む








Raindance / Mother Nature's Son by Gryphon




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てぃくる 412 黄ばみ [てぃくる]


「ねえ」

「うん?」

「前から疑問に思ってることがあるの?」

「なになに?」

「あたしたちって、黄色いでしょ?」

「うん」

「あたしたちが黄ばんだら、分かるんだろか?」

「赤ら顔の人が、恥ずかしくて赤くなっても分からんし」

「顔色青い人が、ショックで青くなっても分からんし」

「色白の人が、白けても分からんし」

「迷彩柄の服着てる連中が、迷走してても分からんし」

「腹黒い人の行いが、墨塗りになっても変わらんし」

「色気ないやつが、色を失ってもどうでもいい」

「……」

「結局、同じ穴のむじなってことね。あたしたちみんな」

「そう。もう十分感性が黄ばんでるから」




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(キソケイ)



(^^;;





 花の色は地味な白ですが、よく香るジャスミン(ソケイ)。
 花の色は鮮やかな黄色ですが、香りがうんと薄いキソケイ。

 外見と中身は必ずしも一致しませんが、それぞれにちゃんと意味があるんでしょう。(^^)







  苔石や文目(あやめ)を傘にただ黙す








Yellow Bell by Oregon




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てぃくる 411 ごみちゃうで [てぃくる]



「俺ら、写真のごみになるから退け言うとるな」

「あほか。俺らの食事ぃ邪魔するおっさんの方がごみや」



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(^^;;




 マーガレットの花の上。小さな虫がいるのが分かりますか?
 彼らは常連さんです。

 とっても小さい虫ですが、まだら模様の羽はおしゃれです。
 ただ、彼らはわたしたちのおしゃれの大敵なんですよ。

 ヒメマルカツオブシムシ
 衣服の大害虫の筆頭格です。

 絹や羊毛などの動物性繊維が大好きで、それらの衣服に卵を産み付け、孵った幼虫が繊維を食べて服を穴だらけにしてしまいます。

 成虫はマーガレットの花が大好きで、たくさん集まってきて花の蜜や花粉を食べます。
 家の近くにマーガレットの花が咲いていると、それが誘引役になって虫が集まり、外に干してある洗濯物(特に白い服)と一緒に虫を家に入れてしまうリスクが上がります。
 洗濯物を取り込む時には、よーく払ってからしまってくださいね。





  マーガレット一輪毎に陽のかけら






Erezd jol magad by Margaret Island



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てぃくる 410 紅白 [てぃくる]


「紅白ってのはめでたいんだよ」

「ほう?」

「紅白の垂れ幕。紅白まんじゅう。祝い事のイメージだろ?」

「そうかなあ。俺は敵味方のイメージが強いけど」

「え?」

「源平合戦。運動会の白組、紅組。戦いだよ」

「ううむ。でも」

「うん?」

「俺たちは紅白だけど、めでたくもないし戦ってもいないよな」

「しゃあないだろ。単なる花だから」





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(^^;;





 ゼラニウム
 紅白並んで、仲良く咲いていました。
 単独だと寂しく感じる白い花も、赤い花と隣り合うことでぐっと引き立ちますね。
 同様に、全部同色だと暑苦しくなる赤い花が、白い花がスペーサーになって落ち着きます。

 紅白。互いに違えど、隣り合って仲良く。
 そんな風に行きたいものです。





  紅白帽の子ら手を繋ぎ草笛吹く







Red, White & You by Steven Tyler



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てぃくる 409 小ととろと傘 [てぃくる]


傘は雨と日差しを遮るのに使うもの。
そう思ってない?

僕の傘は違うよ。
僕が隠れるために使うの。




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(ウラベニガサ)




僕は、まだ小さいととろ。
小さいから誰にも見つけてもらえない。

でも。
僕は誰にも見つかりたくないから、それでいいんだ。

見つかりたくないから、いつも傘をさしてる。
こんな風にね。






  傘を干す影に猫あり五月晴れ







Stay In The Shade by Jose Gonzalez



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