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今年もお世話になりました [付記]


 いよいよ2017年も最後の一日となりました。

 2010年に連載を始めたぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌ですが、七年を経過したのにまだ脱稿の見通しが立っておりません。でも、もともとライフワークとして始めることにした長編小説です。じっくり進めることにします。


 今年は、三年生編第四十六話から第六十九話までの二十数話のアップがやっと。それでも、アップした分と同じくらいはお弁当を作っていますから、字数にすれば十数万字は書いてます。まるっきりスタックしたというわけでもないんですよね。
 ただ、三年生編の百話を越したあたりからお弁当作りの筆がずっしり重くなり、その間はずっとてぃくるでしのいでいる状態が続いてます。来年も、そうなりそうな気配。まあ、脱稿すれば五百万字を超える大部になりますから、慌ててもしょうがないと腹をくくるしかありません。


 てぃくるの方ももっとお遊び要素を盛り込みたかったんですが、精神的に余裕のない時はダメですね。かなり堅苦しい記事が混じってしまいました。徹頭徹尾遊び倒した小ネタをカクヨムで展開していますので、『草むしり』を見学にいらしてくだされば。

 来年も三十話弱の進行にとどまるかもしれませんが、本年と変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

 さて。一年を締めるにあたって、いささか地味な画像を二つ載せておきたいと思います。



ak.jpg

krk.jpg



 見ての通りで、枯れ葉のついた枝、そして藁の写真ですが……。
 おそらく枯れ葉の写真は明るく、藁の写真は暗いという印象を持たれるんじゃないかと思います。でも、これを撮ったわたしの中の意識は正反対なんです。わずかな光を受けて温まる藁。もうすぐ全ての葉を失って骨だけになる寒々しい枝。そういうイメージなんですよ。

 今年は国内外の情勢が通年きな臭かったですし、台風等の大きな自然災害もありました。でも、それらの災厄の真っ只中を過ぎると、世界が明るく感じられるんです。これから枯れ落ちてしまう葉まで、幸福そうに見えるんですよね。
 藁の方はその逆。虐げられている人々は、わずかな光が差しただけでもそれを吉兆と捉えますが、明るさに慣れている人々はその明暗差に気付きません。最後まで、薄暗いというイメージが払拭されることはないんです。

 俺は世界情勢を俯瞰しているんだと豪語される方は、どうか己の足元を。
 そして、足元を見下ろして日々を精一杯過ごされている方は、顔を上げて星を。
 ……ご自身を照らし出す光を、今一度ご確認くださいますよう。

 明くる年。みなさまに差し込む光が少しでも明るくなることを祈念して。
 本年のご挨拶に代えたいと思います。

 本年はお世話になりました。
 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。





   除夜の鐘をうるさしと言ふ人を見て
    煩悩一つまた積もりゆく





O Santo Caminho das Aguas by Marcus Viana



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てぃくる 379 付点 [てぃくる]


「音符に付点引っ付けると、長くなるでしょ?」

「そだっけか?」


「うん。四分音符なら、その半分が付点でくっついて、長くなる」


「四分音符ぷらす八分音符の長さってことかー」


「そう。だから、付点って、もっと応用効くといいなあと思って」


「どゆこと?」


「たとえばさー、彼氏に好きって言う時に、普通の好きと大好きの間くらいって感じで、付点つけて使えればなーと」


「へえー、それっておもろいじゃん」


「でしょでしょ? ちょっと好きじゃカレがむくれるし、大好きっていうのも大げさかなーって時に、付点つけるの」


「それいいかも。じゃああたしは」


「うん」


「カレシなしのあたしに無神経にノロケるやつうざいなーと、おまえ嫌いだあっち行けの間にするのに付点つけるかな」






(^^;;






まあ。
点一つ付けただけで世の中丸く治るなら、誰も苦労しませんわい。




srd.jpg
(シロモジ)




こんなに付点ばっかでも困るし。(^^;;






  冬の虫動かず壁に付け黒子







Polka Dots and Moonbeams by Stacey Kent



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てぃくる 378 黒い星 [てぃくる]



光すら逃れられない / 黒い星があると言う

光らない星は / 星と言えるのだろうか

光れない星は / 見つけてもらえるのだろうか


黒い星があるから / 光る星の奇跡が分かる

光ることは / 当たり前なんかじゃないってこと



kkr.jpg





 カクレミノの果実。
 徐々に濃紫色に色付いていきますが、完全に熟すと鳥が見逃してくれず、食べられてしまいます。

 そうやって。光れない黒い星でも、別の世界に旅立って行けるんですね。

 あ、カクレミノに触れると、肌の弱い人はかぶれることがあります。漆と同じウルシオールを含むためです。観察される場合は、十分に注意してくださいね。






  寒冴える夜の帳に星の穴







Black Star by Radiohead



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ちょっといっぷく その160 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本年最後のいっぷくになりました。
# これ以上休んでどうするんじゃという感じですが。(^^;;


           −=*=−


ここのところ、根を詰めてやや長めの短編をいくつか書いて
いまして。
それをちょこっと紹介して、今年のいっぷくを締めたいと思
います。


まず、こちらでも書くことがあったクリスマス話ですが、今
年は本館とカクヨム同時展開で、『クリスマスソング宅配
サービス』という短編を展開しました。

わたしと同い年くらいの独身のおっさんが、サンタ服着てク
リソンを宅配に行くというお話です。
ご興味を持たれた方は、お目通しいただければ。



次は、『組曲モルフォ』のご紹介です。

二十数年前。まだわたしのどたまのてっぺんに髪がふさふさ
あった頃に、テーマを決めて二十編の詩を編んだことがあり
ました。モルフォチョウという熱帯の美しい蝶をモチーフに
したもので、詩と言ってもそれぞれに物語性があります。

それを発掘して、詩から小説にボリュームアップするという
試みを始めました。歌で言えば、セルフカバーのようなもの
ですね。

それぞれが独立した二十の掌編からなり、第一話をすでに
アップ済みです。
今後、不定期に掲載していくことになるかと。
第二話は年明けに掲載予定です。



続いて、少し毛色の違った短編のお話を。

カクヨムでは、登録ユーザーが自主企画を立てることが出来
ます。
特定分野の話を読みたいとエントリーを募ったり、同じテー
マで書き合おうよと誘ったり。
なかなかおもしろいんですよ。

そんな中、高校生の女の子が、短歌を組み込んで小説を書い
てみようという企画を立てていまして。それに乗る事にしま
した。
いかにも高校生らしいストレートな短歌を、ど腐れたおっさ
んがどうさばくか。いひひ。

すでに書き上げてあり、アップは年明け後です。



連作短編の形で書き続けているへっぽこ探偵みさちゃんのシ
リーズ、魔術師ゾディアスのシリーズも、年明けからアップ
を再開します。えとわの総話数四桁乗りも目前です。

その分、いっきたちの話が停滞してしまっていますが、再進
行までどうか気長にお待ち下さい。


           −=*=−


今年も残り少なくなってきましたが、この一年がみなさまに
とって最後の最後まで充実した年になりますことを、心より
祈念いたします。


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





nt.jpg
(ナンテン)



「どこにピント合うとるん?」

「どこにも合うてへん」

「それでいいんか?」

「どこにもピントが合うてへん写真を撮るのも技や」

「開き直っとるなー」

「えへん!」


  (^^;;




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てぃくる 377 時期外れの田植え [てぃくる]


「こんな寒なってから田植えしてん、さすがに育たへんやろ」

「見ての通りで、しっかり育っとるで」

「低温にめっちゃ強いスーパーイネか?」

「雑草や」


ms.jpg



(^^;;




全ての苔が霜枯れするわけではなく。
緑なす苔の海の間に間に、越年草の雑草が根を張っています。
開花結実は翌春でしょうけど、寒さには負けていません。

冬に枯れるものばかりではありません。
競争相手の少ない冬にがんばる早春の植物たちは、今がまさに成長期ですね。(^^)






  床上げや藁もろともに霜柱







First Snow by David Lanz



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てぃくる 376 ハイキー [てぃくる]



dg.jpg


「うーん、あかんか」

「どしたん?」


「露出の設定がおかしかったん」


「うわ、ハイキーやな」


「ハイチュウ?」


「あほ、なんじゃ、その口の形は。あっち行け!」


「ちぇ。ちゃんとボケてくれや」


「ぼけるのは、おまいの写真で十分じゃ!」





(^^;;





暖かそうに見えますが、きんきんに冷え込んだ日のワンショット。
オートやとかなりアンダーになるなあと、珍しく露出をいじったら。

……これですわ。

まあ。
わたしのどたまは年中凍ってます。
そのせいで、めっちゃスベるということで。



(^m^)






  猫が来て歳暮の箱で丸くなる








Beneath Between And Behind by Rush

ゲディ・リーのボーカル。とんでもなくキーが高いです。
これでよく喉が保つなあと思っていたら、加齢とともに
下がりました。(^m^)



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てぃくる 375 最後の最後 [てぃくる]



mmj.jpg


 ほとんど全ての落葉樹が葉を落としてしまった中で、一本のモミジが見事な紅葉を見せていました。

 他の木と同じに色付いたわけではなく。他の木々が装った頃にはまだ緑で、他の木々の紅葉がピークアウトし、散り始めた頃から一気に赤くなったのでしょう。

 最後の最後に己の美しさを誇っている姿を見ると、いつ映えるのかというタイミングが必ずしも他者と同じでなくてもいいんだと思えますね。

 ただ……。

 画像のモミジが他の木と同様に色付けなかったのは、他の木の下に生えていて、虐げられていたからです。光を十分に受けられなければ、少しでも長く緑の葉を維持しないと生き延びられません。我慢してやりくりしてきて、最後の最後に光を受けられるようになった時には、もう葉の機能が終わり。赤くなったら、あとは散るだけです。

 最後の最後まできりりと赤いモミジを愛でる人間とは裏腹に、モミジの方はもう少し緑でいたかった……と恨み節を漏らしているかもしれませんね。

◇ ◇ ◇

 これが樹木のことであれば自然の摂理ですが、人間の場合はそうはいきません。

 わたしたちは、いろんな理由で下生えの立場にならざるを得ないことがあります。
 そういう立場の方々が何かのはずみで一躍日の当たるところに現れると、長い不遇の時があってこそ今の成功……そういう論調が必要以上に溢れるんですよ。

 いいえ。必ずしもそうじゃない。
 わたしはそう考えます。

 その長い不遇の時は、彼らにとって本当に必要だったの?
 もっと早くに不遇が解消されていれば、彼らが手にできたものはもっと豊かだったんじゃないの?

 結局ね、誰もかれもが、成功した姿……紅葉した姿しか目に入れない。評価しない。
 いいんですかね? それで?

 長い冬に耐えるために、落葉樹はそれまで使っていた葉から栄養を回収したあと枝から切り離します。紅葉は、そのステージの一様態に過ぎません。わたしたちが評価している最後の艶姿。その美醜や価値観は、彼らには何も意味がないんです。

 最後の最後に装うモミジを見上げて。

 ……ふと顔をしかめてしまいました。





 
  散落葉飢へたる鹿は食み歩く







The Fallen Leaves by Dan Gibons Solitudes



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てぃくる 374 冷たいハート [てぃくる]


あなたの心は冷え固まってしまった

わたしがどんなに温めようとしても

赤く燃え立ってくれない

どくどくと鼓動を刻んでくれない



冷たいハート

誰があなたの心を温められるのだろう

分かっているのは

わたしがもうあなたを温めることができないということ



ym.jpg




「いや、電子レンジでチンすると、ほくほくおいしく召し上がれますが」


(^^;;






ヤマノイモのむかご。
いろんな形のものがあります。
中には、こんなハート型のものも。

すでに地に落ちたむかごのうち、芽を出せるのはほんのわずかしかないそうです。
君は、ハートの葉っぱを出せるようになるかな?






  散り失せし心探して自然薯掘る







Heart's Grown Cold by Nazareth


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てぃくる 373 糠 [てぃくる]


ビタミンB群を多く含んでいて栄養価が高いのに、どうにもみみっちい評価が多い糠。
ことわざでも、扱いがぞんざいですね。

糠喜び。期待外れのたとえ。
糠に釘。手応えがないことのたとえ。
糠味噌が腐る。ひどい音痴のたとえ。

……これじゃあどうにも糠が浮かばれません。

でもね。
小さくて役立たずに見える糠も、実際には生活の中にしっかり取り入れられてきました。

糠漬けの床。
木材などの艶出し。
筍などのアク抜き。

白米との対比ということでは、確かに見劣りするのでしょう。
でも、糠は糠です。それ自体にちゃんと意味と用途があるんですよね。

動植物の中にもヌカの字がつくものがあり、それは『非常に小さい』という意味合いで使われます。


krk.jpg


ヌカキビ

確かに黍に比べれば、とんでもなく小さな穀粒です。
それでも、そのサイズが彼らにぴったりのサイズであり、わたしたちが大小を論じてもしょうがありません。

動物の方では、ヌカがつくやつで厄介なのがいますね。
はい。ヌカカ(糠蚊)。

うんとこさ小さいですが、こいつに刺されると。

……半端なく痒いです。(T^T)






  夜寒し傘を舐めゆく小糠雨







Minimum by Charlie Cunningham



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てぃくる 372 大宴会 [てぃくる]


「これだけ大勢おったら、料理が全然足らへんのちゃうか?」

「てか、料理が配膳された気配なんか、最初っからあらへんがな」


「金返せって言うか」


「そもそも金払ってないし」


「どうする? 料理出て来るまで待つ?」


「その前に俺らが料理されそやけど」


「いひひ。俺らくらい身持ちが固けりゃ、誰も食えへんやろ」



srk.jpg


料理なしでもわいわい賑やかですが、実はもう宴会は始まってます。
直径が1メートルを越そうかという樫の伐倒木。
見た目はしっかりしていますが、木材はサルノコシカケの仲間が絶賛お食事中。
しかも、連中は何でも食べるというわけではなく。

リグニンを食べて、材を白く腐らせる菌。
セルロースを食べて、材を褐色に腐らせる菌。
両方ちびちびと食べる菌。
食事客をとっ捕まえて食ってまう菌。

……いろいろいるようです。(^m^)





  ベンチ酒陰口あてに忘年会






Grand Old Party by Timbuk3



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