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てぃくる 320 そこに山があるから [てぃくる]



なぜ山に登るのか?

 そこに山があるから。




「俺に登れるもんなら登ってみやがれ!」

 ほう、大きく出たな。

「おう! 俺は山じゃないからな。枝折れるで」






icho.jpg





(^^;;







イチョウの大樹。こんもりと茂りますね。
そのサイズの割には材が軽軟で耐久性に乏しいため、構造
材としてはあまり適していません。

でも。
イチョウはそれ自身が、大きな山を乗り越えてきましたね。
そう、イチョウは生きた化石として有名な植物。
長い年月という巨大な山を超えて、今に至ります。
残念ですが、人間の歴史はその足元にも及びません。







  沢水を水筒に入れ夏登山








The Climb by Miley Cyrus



てぃくる 319 終わった終わった [てぃくる]


「残業させないって方針じゃなかったっけ?」
「まあ、片付いたからいいじゃん。終わった終わった」
「それもそうか。でもさあ、これから飲みに行くには遅いよね」
「電車が終わっちゃう」
「でも直帰して、そのままビニ弁食べて寝るのは……なあ」
「女、終わってる」
「カレシとは?」
「もう終わった」
「何か終わってないもの、ないの?」
「地球」
「人類は?」
「とっくに終わってる」





moke.jpg

(^^;;








まあ。終わった分だけ始めれば、帳尻は合います。
そう考えましょ。







   笹船に水菓子乗せて雨果てる








The End by Pearl Jam



てぃくる 318 招福 [てぃくる]


moch.jpg

クロガネモチ。黒鉄黐。
『苦労がない』と『金持ち』に引っ掛けてある招福樹ですが、
あまりにありふれているので効果のほどは……。
どっさり実を結ぶので、鳥は喜ぶでしょうけどね。

さて。
世の中には見たくない、聞きたくない言葉が山のようにあり
ます。

要はイメージが悪いってことですよね。
じゃあ、語感のいい字面に改変してしまいましょう。

ひあ、うい、ごー!




 忖度 → 尊宅
 偽証 → 義正
 収賄 → 秀和意
 贈賄 → 増は良い
 放射能 → 奉社能
 政治 → 誠慈
 選挙 → 洗去
 警察 → 軽札
 凶悪事件 → 今日開く滋顕
 裁判 → 彩版
 原子力 → 原始緑
 八百長 → 家生兆
 覚醒剤 → 客正財
 賭博 → 兎白

 浮気 → 上喜
 不倫 → 富鈴
 増税 → 造贅

 逮捕 → 泰保
 性犯罪 → 正繁財
 離婚 → 利金
 .
 .
 .


まあ、どう書き換えたところで中身は変わりません。
みなさま、ゆめゆめ騙されませんよう。




 

  夏草や何を言うても沢の中

  さわさわさわさわさわ……。






Different Worlds  by Jes Hudak



てぃくる 317 不思議な逆転 [てぃくる]



縛られている方が硬くて融通が利かず

縛っている方が柔らかくてしなやかだ



ds.jpg



大金をもたらしてくれるはずの宝くじが
なぜか小金を全てむしり取って失せる

説明義務がある方が居丈高で
説明を受ける側が怯えている

穀潰しが暴力を振るい
稼ぎを入れている方が殴られる

夢を現実にすると為政者が約束するが
その現実すら悪夢に追いやられる

子供が減って老人ばかりになると言いながら
年寄りをこき使い、子供をぞんざいに扱う

裸の王様が
服を着ている民衆を嘲る

そういう理不尽な世の中にしているのは誰だと聞くと
誰もが自分以外を指差す



そう、それは逆転ではない
君が逆立ちしているだけだ








  逆さまの島を見て入ればましになる?








Riverse by Cullah



てぃくる 316 ぱぴぷぺぽ [てぃくる]



str.jpg

(スーテラ)



日本人は横文字由来の植物名をあまり好まないんですが、
なぜかパピプペポが大好きなんですよね。
一度それがついた植物名で流通すると、名付けが変更になっ
ても古い方の名前でずっと流通し続けたりします。

旧 バコパ → 新 スーテラ
旧 カポック → 新 シェフレラ
旧 ディプラデニア → 新 マンデヴィラ
旧 ヒポシルサ → 新 ネマタンサス
旧 ベロペロネ → 新 ユスティキア・ブランデギーアナ(コエビソウ)





「ねえ、ママ」
「うん?」
「パパは?」
「ぱぴぷぺぽが付いてるから、まだ残してあるの」




(^^;;






  ぱっと見てぴんと来てプラスしたのに
    ぺろっと忘れとぽろっと捨てる







Time To Live by The Pepper Pots


てぃくる 315 同音異義語 [てぃくる]



なんてんは、なんてんからきたというせつがある。
そのなづけがなんてんかはともかく、かんじがすぐうかばないのがなんてんである。

(南天は、難転から来たという説がある。
その名付けが何点かはともかく、漢字がすぐ浮かばないのが難点である)




nant.jpg



日本語は、バスク語、コイサン語と並んで、世界三大履修困難言語の一つだそうです。

ひらがなのテキストで冒頭の文を見せられたら……。

 ……日本人やめたくなるかもしれません。(^^;;







 しゅうかいはしゅうかいおくれでもうしゅうかい
   ただのしゅうかいとかしてしゅうかい

 (集会は周回遅れでもう終会
    ただの集塊と化して醜怪)







Sorrow by Sleeping At Last

候。



てぃくる 314 桜闇 [てぃくる]


「桜がどんなに咲き誇ったところで、その花の下が闇になることはない」
「はい」
「だが、葉桜は別さ。茂った桜の葉は、他の木の葉と同じで闇を作る」
「木下闇ですね」
「そう。あれほど桜花を愛でた私たちも、桜闇ではうつむくようになる」
「桜闇……ですか」
「まあ、桜は善人や悪人というわけではない。桜は桜さ。でも、私たちはある時間断面の桜を見て、それが全てだと錯覚する。そういう私たち自身が、闇なんだよ」
「……」
「桜が、ではなくね」




sak.jpg






  葉桜や鋸の目立てて空(くう)削る







Whistling In The Dark by Phaeleh



てぃくる 313 樹下 [てぃくる]


「一つだけ。一つだけ聞かせてもらっていいですか?」
「……なんでしょう」
「なぜ。僕ではだめだったんですか?」
「言わなければいけませんか?」
「踏ん切りたいので」

彼女は樹下に在り。
濃く淡く変化し続ける木漏れ日をそっと見上げた。

「そうですね……」

ざうっ。
一陣の風が、青葉を激しく揺らす。
千々に乱れた木漏れ日が、彼女を斑らに染め直した。

「もしあなたが、わたしをここから連れ出してくれたら。わたしは迷わずあなたの手を取ったでしょう」
「そうなんですか?」
「ええ。でも、あなたはここにいるわたしに恋をした。それなら、わたしはここから出られません」
「……」

彼女の目は、二度と僕を捉えることはなかった。

「さようなら」




msk.jpg
(マンサクの青葉)




彼は失意のうちに樹下を離れ、逃げるようにして走り去った。
残されたわたしは、木下闇に隠すようにして繰り言をこぼした。







お地蔵さんにナンパするバカがどこにおる!



(^^;;







お地蔵さんを勝手に持ち出したら泥棒です。
てか、重くて持ってけへんと思うけど。







  赤べべも水着のごとし地蔵尊








Under The Trees。 by BLVK.



てぃくる 312 落花 [てぃくる]



abr.jpg



あんた、きれいやな。

「あたし、落ちちゃったし」

えらいべっぴんさんやないか。

「あたし、落ちちゃったし」

カレシとかいてるの?

「あたし、落ちちゃったし」

このあと付き合わへん?

「あたし、落ちちゃったし」

ほなどっか行こか。

「あたし、落ちちゃったし」

ラブホでもええんやろ? あんたもう落ちてるさかい。

「……」

落ちちゃったって言わへんの?

「……」








落ちてしまったシナアブラギリの花。

まわりに毛だらけタマタマの下品なのがいっぱいおりますが、
ひっつき虫のヤエムグラの実です。はい。








   栄華は映画で見るだけにしとき
    堕ちたあとは寂しいだけやで








Falling Down by Oasis




てぃくる 311 ほのほ [てぃくる]


それは
炎だった

炎でないと思っていたもの
当たり前にそこにあったもの
それが炎だった

炎は
私の中を赤々と焦がして
照り映える

でも

私が手を伸ばすと
炎は消えた

それは
いつもの当たり前のものに戻った



knt.jpg
(コノテガシワ)



ある人はそれが恋だと言い

ある人はそんなものは恋ではないと言う

私は
どちらでも構わない

炎が立ち
今はない

私には
それしか意味がないのだから








  青梅を一つかじりて恋終へる








Down In Flames by Ella Vos




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