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ちょっといっぷく その148 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第50話から第52話まで、これからの波乱を予感させる要
素をたっぷり含んだ小ネタを三つ並べました。

次の大ネタに突入する前に、いっぷくしておいきたいと思い
ます。


           −=*=−

第50話。
いっきが、夏休み中の夏期講習をどうするか考える。
ただそれだけの話なんですが、見ての通りたっぷり波乱要因
が入ってますね。

まず、いっきの父親の養父の親族、工藤の方で何やらきな臭
い話が。ついでに母親の本国の親族絡みでえげつない話が出
ていましたが、そっちはお笑いだけです。

でも、工藤一族のお家騒動は、本来直接関係のないはずの
いっきにも波及しそうですね。またいとこの健ちゃん、さゆ
りちゃんの兄妹は、学年が全くいっき兄妹と同じなので、と
ても仲がよかったですから。

さらに、進路を考えるいっきの視点が家から離れつつあるこ
とに、妹の実生が強い不安を抱いています。
これも波乱要因。

そして夏期講習の間はしゃらとの密着度が下がりますから、
それも波乱要因。

どこもかしこも、ですね。(^^;;


第51話。
ここで、具体的に夏期講習の間のプランが動き出しました。
お寺に泊まり込んでの受講。当然、しゃらとは没交渉になら
ざるをえませんから、江平先生からいっきに強い警告が出ま
したね。そこらへんは、さすが女性の先生だなと思います。

当然しゃらも、いっきの不在期間をしのがないとならないわ
けで、自分の進路に意識を向けようと必死です。
いっきとしゃらそれぞれが自分の進路を前向きさに考える。
それだけ見れば、二人の意識が高くなったように見えるんで
すが……そんなに甘くはありません。

いっきは、いつまでたっても自分の将来像が見えてこないこ
とに焦りを感じていますし、しゃらはしゃらでいっきへの依
存構造を劇的に改善出来ていません。
お互いが、一番しんどい問題にまだ向き合い切っていないん
です。
そのズレが、これから波乱要因として表面化してきます。


そして第52話。
さっそく、ズレましたね。(^^;;

しゃらのお兄さんが御園家に持ち込んだとんでもない災厄
が、弓削さんという子連れの女の子のこと。

しゃらにとっては、お兄さんだけでなくその子も疫病神なん
ですよ。弓削さんにどんな事情があってもね。
でも、いっきは違います。五条さんの補助をするというのは
あくまで建前で、自力で何も出来ない弓削さんをなんとかし
てあげたい……そう入れ込んでしまうんです。

いじめを受けていた間、最後まで抵抗して意地を張り通した
しゃらと違って、いっきは結局何も出来ませんでした。
そして、その頃の無力な自分を心底嫌っています。

いじめに反発しないんじゃなくて、出来ないんだよ!
おまえら、何もわかってない!
そういう怨嗟を、まだたっぷり抱え込んでいるんです。
なので、どうしても弓削さんをかつての無力な自分と重ねて
見てしまいます。

いっきは弓削さんに同情は寄せても、恋愛対象として見るこ
とは決してありません。だって弓削さんは、いっきが見たく
ない弱い自分の姿そのものですから。
でも、しゃらにはいっきのアクションが理解出来ません。
なぜ関係ないはずの弓削さんに、そんなに入れ込むの?
どうしても……感情の波が立ってしまうんです。

そのズレが、弓削さんとの面談前にものっそ爆裂してしまい
ました。(^^;;

ただ……。
面談を通して、いっきだけでなくしゃらも弓削さんの異常性
をはっきり感じ取りました。
いっきが好意を寄せる対象には決してならないということ
を、自分の目で確かめられたんです。
だからこそ、二人のズレは大きなひび割れにはつながりませ
んでした。

まあ、面談は一回こっきりです。
それで済めばいいんですけどね……。


           −=*=−


この後、短いSSを一つお届けし、その後第53話と第54
話を続けてアップします。どちらもかなり長いです。
間に少し息抜きを挟みながら、一ヶ月ほどかけてアップする
予定。三年生編前半では、もっとも大きなヤマになります。

もちろん話の軸になるのは、いっきとしゃらが面談を行った
弓削さん。そして、久しぶりに森本先生が登場します。

前もって予告しておきますが、極めて重い内容です。
そして、二話の中で繰り広げられるやり取りの中に、ぜひみ
なさんご自身を置いてみていただきたいんです。

単なるフィクションとしてではなく、読み物の形を取った現
実問題として、しっかり内容を精査してくださるととても嬉
しいです。




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





ong.jpg



「せまいなー、誰かここを出ろよ」
「寒いからやだ」



(^^;;



オニノゲシの寸詰り。
寒さのせいで大きくはなれなくても、ずっと花を上げていま
す。

風邪のことを鬼の霍乱などといいますが、風邪すら引きそう
にない、タフなやつです。(^^;;

 


ちょっといっぷく その147 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

しゃらのお兄さんの突然の帰還に驚いている暇はなく、しゃ
らの実家は住んでいた家を明け渡して借り暮らしに入りまし
た。それに伴って、いっきは『家』というものの意味を深く
考え直すことになりました。

ただ……じっくり考えている暇があればいいんですが、そん
な余裕はいっきにはないんですよねえ。(^^;;

突然の出来事のフォローアップと、しゃらの家の引っ越し話
を第48話、第49話としてお届けしましたが、いかがでし
たでしょうか?


           −=*=−


第48話。
お兄さんが持ち込んだごたごたには絶対に関わりたくない
いっきなんですが、しゃらをサポートするにはどうしても正
確な情報が要るんですよね。

お兄さんが引きずってきたろくでもない縁。
その中身を確かめるため、いっきが刑事の池端さんに情報提
供を受けたのが第48話でした。

まあ……なんとも救いのない、悲惨な話です。
でも、それはあくまでも他人事。

いっきにもしゃらにも関係のないことですから、いっきの関
心は、お兄さんがしゃらの家に災厄を持ち込まないか。
その一点に集中しています。

お兄さんが連れていたのが彼女や奥さんでない限り、それが
しゃらの家族にまで跳ねることはないだろう。
いっきは、楽観視しました。

さて……。


           −=*=−


第49話では、しゃらの家族が家を失う瞬間を克明に描写し
ました。

実家兼店舗だった最初の家からお祖母さんの家に避難し、と
うとうそこも手放すことになったしゃらの一家。
でも、今度は避難ではなく、攻めです。

新しい家には、新しい夢と希望を詰め込みたい。
関係者一同が、決意を持って古い家との別れに臨みました。
もちろん、これからしゃらたちの家が建つところで長く商売
をしていた林さんにとっても、過去との訣別になります。

家に詰まっていた思い出。
それには、いいことも後悔も入っています。
それぞれに、複雑な思いで自分の家の喪失を見つめていたこ
とでしょう。

自分の家というものを持ったことがなかった、家を意識した
ことがなかったいっきにとっては、これまでとこれからを考
える大事なターニングポイントになりましたね。

そして。
こそっとではありますが、ロマンスのタネを蒔いておきまし
た。

はい。
厳しい運命をバイタリティで乗り切ってきた恩納先輩。
彼女をこっそり想ってる人がいたんですねえ。(^m^)

ただ、過去が超重たい恩納先輩とシャイの塊の元広さんとの
接点は、まだほとんどないんです。
どう考えても、ものっそ時間がかかりますね。

本連載が終わるまでに少しは進むかなあ……わたしも自信が
ないです。


           −=*=−


さて。
このあと、第50話から52話まで続けて三話お届けします。

その三つの話はどちらかと言えば小ネタなんですが、中に重
要な仕込みが入っています。
分かりにくい仕込みではありませんので、その仕込みがどの
ように展開するのかを想像しながら読んでいただけると嬉し
いです。

ただし。
決して楽しい、わくわくする話ではありません。逆です。
もし目の前にそういう事実があったら、自分はそれに耐えら
れるだろうか。そういう……しんどい話になります。




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



ox.jpg



どこか一点からわたしが始まり
どこか一点に向けてわたしが吸い込まれる

その一点がどこか
わたしは知らない




桃の輝きというオキザリスの花芯。
そこには雄しべと雌しべが出会いを待っています。

でも、彼らの恋が実ることはありません。

その運命を……彼らは知らないのです。

 


ちょっといっぷく その146 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

本編再開後の二話。
いかがでしたでしょうか?


           −=*=−

第46話。
ここではまだ予兆でしたね。

中学の時の加害者や高岡絡みのろくでなしたちに路上で襲わ
れかかったことがあるしゃらは、因縁の影響が薄まってから
も警戒を解いていません。

いっきほど勘が鋭いわけではないんですが、誰かが自分をつ
け回す気配があれば、それにはちゃんと気付きます。

ただ。
この時点ではそれが誰か、見当が付かなかったんですよね。

これまでと違って、自分に敵意が向けられていない。
そのことに戸惑います。

戸惑ってるのはいっきも同じ。
あれー? なんだろなーと。

そして、第47話。
はい。ご覧の通りです。

しゃらの家族にはずっと欠けたままのピースだった、お兄さ
んの則弘さんが。
最低最悪の形で家に舞い戻ってきました。


           −=*=−


お兄さんの生還。
本当は、しゃらも両親も心の底から望んでいたことです。

お兄さん自身が、何か悪事に手を染めたわけじゃない。
どうしようもないワルのとばっちりを食っただけ。

あんたは何も悪くないんだから、早く帰っておいで。
誰もがそう願っていたでしょう。

ところがどっこいしょ。
その逃亡生活の間に、お兄さんは見事に腐ってしまったんで
す。親や妹にすら同情してもらえないくらい、ずぶずぶに。

ツッパリの真似事をしてる間には、まだちょっぴりはあった
はずのプライドや覇気が完全に消え失せてしまいました。
権力者の腰巾着すら出来なくなるほど、自分自身を切り売り
して使い果たしてしまったお兄さん。

言っちゃあ悪いんですが、ほとんど絞りかすの廃人です。
その廃人を受け入れる余裕は、今のしゃらの家族にはないん
ですよ。

お父さんは、かんちゃんを協同経営者に迎えて開業する新し
い店に、自分の残り人生を懸けてる。
お母さんは本格的に体調を崩してしまって、家族の生活をこ
れ以上劣化さないよう節制するだけで精一杯。
そして、自力で未来を切り開こうと必死になってるしゃらに
は、ぐずぐずの兄貴がどうしようもないゾンビに見えます。

本当なら涙涙の再会になるはずが。
お兄さんも、それを期待していたはずが。
まるっきり逆。

お父さんから、がつんと最後通牒が突きつけられてしまいま
した。(^^;;

時間というのは残酷です。
もしお兄さんの帰還が失踪後間も無くなら、お父さんは無条
件で受け入れたでしょう。俺にも非があったからってね。

でも、一度崩れた家庭を必死で立て直している最中のしゃら
と両親には、今は訳ありを受け入れる余裕がないんです。
そして、お兄さんはもう成人してる。
本当はおまえに助けてもらいたいくらいなのに……そういう
恨み節が出て来てしまいます。

いつまでも子供ではないんだ。
おまえはおまえでしっかりやれ。
お父さんとしては、それしか言えませんよね。


           −=*=−


二年生編のお正月(二年生編第162話)。
小野塚稲荷でしゃらが引いたおみくじの託宣。

ちゃんと当たっていたでしょ?
いひ。(^m^)

まあ、いろいろ事情があっても生還は生還。
よかったよかったなんですよ。
……これで済めばね。

そんなわけはありません。
お兄さんは。自力ではどうにもならないから実家に逃げ込も
うとしたんですから。

お兄さんが持ち込んだ厄災がどう跳ねるか。
事態は……いっきやしゃらが想定していた以上に深刻なんで
す。


           −=*=−


第46話では、いっきと大高先生とのがちなやり取りを入れ
込みました。

話の内容も重要なんですが、どうか大高先生の性格をよーく
推測しておいてください。

いっきは新任の大高先生を、沢渡校長と安楽校長の中間くら
いに位置付けてます。
沢渡校長と同系の筋論派だけど、沢渡校長ほど態度がふらつ
かない分ずっとまし。そんな風に。

まだ先生の全貌が見えていないいっきの推測が、どの程度当
たっているか。ここでも綾が生じますね。


           −=*=−


さて。
この後、お兄さんが持ち込んだ厄災の全貌がじわじわと見え
てきます。それに、中沢先生の行動としゃらの家の引っ越し
がかぶって非常に慌ただしくなります。

その二話。第48話と第49話を続けてお届けします。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/






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生きていれば汚れるんだ

そして
汚れていても生きている

夕日に向かって胸を張る寒椿

傷ついていても
生きている
 
 

ちょっといっぷく その145 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

昨年の十二月から年明け一月にかけての、ほぼ二カ月ちょっ
と。本編の進行を止めて、お休みをちょうだいしました。
その間に、本編のお弁当作りに精を出すつもりだったんです
が、思うようにはかどっていません。(^^;;

それでも数話分のお弁当が作れたので、本編を再開し、少し
先に進めておこうと思います。


           −=*=−


長い休みが挟まったので、休止前のお話を少しだけさらって
おきますね。

三年に上がって早々にいっきと沢渡校長との激しい激突が
あって、クラスも部活もその影響をもろかぶることになりま
した。

昨年お届けしてきた分では、プロジェクトの立て直しや風紀
委員会の舵取りに奔走するいっきが、徐々に自分の受験モー
ドに戻っていく過程を見ていただきました。

親や先生からしてみれば、筋が通っている限り決まり事を
ちゃんと守る理詰めのいっきは、とても制御しやすいはずな
んです。
問題は、その筋が現実ではなかなか通らないってことなんで
すよ。(^^;;

中学までのいっきは、理屈なんか通用しない理不尽ないじめ
と、それをきちんと制御してくれない大人のダブルスタン
ダードのダメージを食らって、強烈な人間不信の塊になって
いました。

ぽんいち入学後は、大野先生や安楽校長のように器の大きな
指導者に恵まれたこともあって、ハリネズミのように立てて
いた棘をだいぶ寝かせています。
でも、棘がなくなったわけじゃないんですよね。

大人に対する根強い不信感が、中沢先生やおぎちゃんを徹底
的に叩きのめす形で出てしまいました。

でも。
いっきにも分かってるんですよ。
全てが理屈通りに動くことなんかないって。

そして、これまでいっきのリードに唯々諾々と従ってきた感
のあるしゃらが、いっきが少し下がっただけでのびのびと羽
を伸ばし始めました。

体育祭の時の、しゃらの真っ当な意地の使い方。
いっきはそれを見て、もう一度自分の根幹を見直さないとだ
めだってことを再認識します。

いっきは、決して人を支配したがる性格ではありません。
むしろ逆です。自分が裏方になって相手のいいところを引き
出し、それを通じて自分とつながってもらおうとする性格な
んです。
# 通称、人寄せフェロモン。(^m^)

ですから、自分や自分に近しい人を守るためにきんきんに
尖っていた態度が望ましいとは、決して思っていません。

受験というあまり嬉しくない動機ではありますが、いっきの
意識は少しずつ自分をどうするかという本質の部分に立ち
返っていきます。

二年生の夏の時みたいに猛烈な不安感がぶり返さないのは、
それだけいっきの意識の軸がしっかりしてきたということで
しょう。

でも、不安感が完全に消えたわけではありません。
なんとなくもやもやとした気持ちを抱えながら、それでも受
験生の日々は消化されていきます。

後輩へのプロジェクトの受け渡しも、部長の鈴木さんへのピ
ンポイントフォローを交えながら進んでいます。
いっきもしゃらも、引き継ぎが順調過ぎて一抹の寂しさを覚
えますが、こればかりはしょうがありません。

寝太郎やてんくの窮状。長岡さんのお兄さんのトラブル。ク
ラスの曲者たちとの確執。
いっきが気になることはぽつぽつあるんですが、これまでと
違って自分を削ってまで突っ込む余裕がありません。
少しだけ心の痛みを刻み込みながら、それでも日々は過ぎて
いきます。

いっきだけでなく準主役であるしゃらも、実家の店と家を建
て替えるという方針が決まって、待ったなしの状況になりま
した。

目の前に迫り来る変化を、逆に活かそう。
変化に背を押されるようにして、中沢先生がかんちゃんとの
心理的距離を一気に縮める決断をしました。

いろいろなことが、戻れない形で動いていきます。

一学期のメインイベントである体育祭を楽しんだいっきたち
は、その後すぐに受験に傾注していくようになります。


           −=*=−


そして、これからのお話。

三年生編の序盤にとんでもない大アクシデントがあった分、
そのインパクトが収まりつつある中盤は、中だるみになるは
ずなんですが……。

これからお届けする中盤には、大きなアクシデントがいくつ
か組み込まれています。
沢渡校長の暴挙には、友人を組織することで対抗したいっき
ですが、これから襲い来るアクシデントにはその手が使えま
せん。

というか、いっき自身がそれにどう対処していいのか分から
ない……極めて微妙なアクシデントになります。

ちなみに、アクシデントを唐突に持ち出すわけではなく、伏
線はずうっと前から張ってあります。(^m^)
それが何かを想像してみるのも楽しいかもしれません。
# いっきはとても楽しめないと思いますが。(^^;;


           −=*=−


第46話と第47話。
まずその二話で、いっきとしゃらを襲うアクシデントをぽん
と開帳いたします。
いろいろな仕込みが入っていますので、いっきの思考整理の
過程をよーく覚えておいてください。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



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わたしはモノクロではない
色はある

もしわたしがモノクロに見えるのなら
それは君が色を失っているからだ




散り残ったセンダンの葉。
まだ緑を残したまま散り敷く様子も、呆然という感じで哀れですが。
こうして残され、影だけが残るのもまた……どこか哀れですね。

 


ちょっといっぷく その144 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

年明け後、最初のいっぷく。
まだしばらくはてぃくるでしのぎますが、今年のだいたいの
計画などを書き置いておこうと思います。
# メモ代わり。(^^;;


           −=*=−


現在三年生編の第四十五話まで進んでいますが、今年は夏休
みの中盤、いっきの夏期講習終了くらいまでをめどにアップ
する予定です。

話数で言うと三十話ほど。そこまではすでに書き上がってい
ます。でもその先のお弁当部分を書き進めないとすぐ工事中
になってしまいますので、お弁当作りの進行具合を調整しな
がら少しずつアップしてまいります。


           −=*=−


内容についても少しだけ触れておきますね。

今年アップしていく部分では、のっけからいっきやしゃらの
日常を揺るがす大事件が起こります。
まず二人がその大波をどう乗り切るか。

その事件の余波で、いっきだけでなくしゃらにとっても厳し
い日々が続きます。
アクシデントは中盤以降の全てに影響してきますが、それは
生活面だけでなく、いっきやしゃらの意識にも大きな影響を
及ぼします。
これまで以上に内省的でうっとうしい展開になるかもしれま
せんが、どうかご容赦ください。

二人が描く自分たちの未来像。
そこには夢や希望だけではなく、苦い現実をしっかり組み入
れなければなりません。
そのためには、まず自分の意思をきっちり固めること、外か
ら加わる力で自分たちがすぐぐらつかないことが大事なんで
すよね。

二人は、必死に訓練に取り組むことになります。


           −=*=−


もう一つの軸になるもの。
もちろん、いっきやしゃらを取り巻く人たちの動向ですね。

今年アップする部分では、準主役のあの人についに春がやっ
て来ます。それとベビーラッシュの先陣を切って、五条さん
とタカの子供が生まれます。お楽しみに。(^m^)

後輩たちに運営権限が移されたプロジェクトでも、喜ばしい
出来事が起こります。

運不運のバランスで行けば、いっきとしゃらにはいいことの
方が多く起こるんですよ。ただ、序盤のアクシデントがいい
ことを全部台無しにしかねないほどでかいんです。(^^;;

大きな波が押し寄せてきた時には、それを乗り切らないこと
には明日が来ません。必死に明日を模索する間に、二人には
しっかり心の筋肉がついていきます。
それを、どうか見守ってあげてください。


           −=*=−


今年もスローペースの進行になりますが、ゆっくりお付き合
いいただければ幸いです。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



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(ナンテン)



降っても晴れても

赤い実は赤い

濡れても乾いても

赤い実は赤い

それは

いいことでも、面倒臭いことでもあると思う

 


あけましておめでとうございます [付記]



あけましておめでとうございます


本年もどうぞよろしくお願いいたします




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(マンリョウ)




「いっきぃ、わたしたち今年はどこまで行けるのかなー?」

「わからーん。とりあえず、しゃらんちが建つとこまで行か
んと生活がしんどいぞ?」

「えーん」

「イソノ界に侵食されると、死活問題だよなあ……」

「いっそのことサザエさんと合体させたら?」

「しゃらがカツオをやるの?」


 がっつーん!


「なんで、ワカメちゃんじゃないのようっ!」




(^^;;





いや、そういう問題じゃないんすけど。(^^;;

とりあえず本年一年かけて、二人を少しずつ成長させようと
思っています。




「なんかあ、書いてるおじさんが、わたしたちを成長させて
くれるらしいよ?」

「縦にか? 横にか?」

「ムネだけでいい」

「期待薄」

「いっきいいいいいいいいいいいっ!!!」



 がっつーん!




(^^;;





相変わらずの二人でした。
これから展開がずっしり重くなるので、最初だけでもおちゃ
らけておかないとね。(^^;;

ともあれ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。m(_"_)m






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(アオキ)





   忙しや雑煮の餅の丸四角









Start  by DEPAPEPE

 


よいお年を [付記]


大晦日になりました。
毎年同じことを言ってるような気がしますが、一年経つのが
本当に早いです。

ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌も、掲載を始めてから足掛
け六年が経過しました。一応、執筆計画の上では残り百話く
らいで脱稿になるはずなんですが、なかなか思うように書き
進められていません。(^^;;

その反省も込めてちょこっと今年を振り返り、年末のご挨拶
に代えたいと思います。


           −=*=−


今年は、三年生編前半に当たる第十八話から第四十五話まで、
二十数話のアップにとどめました。本当は、もう少し進めて
夏休み前まで終わらせておきたかったんですが、執筆作業の
方が全く追いつきませんでした。

来年は、少なくとも今年より多い話数を公開して行きたいな
あと考えていますが……どうなるか分かりません。
現時点で書き上がっているのは夏休みの後半まで。そこから
十月の最後の学園祭くらいまで一気に書いてしまいたいんで
すが……。微妙です。

執筆が滞っている原因は、昨年同様本館での執筆量増加です。
今年は、本館で不定期連載している二本の長編の続きを書い
た他、十万字超の読み切り長編を三本書き上げました。
その反動が、別館のここにがっつり跳ねてしまったわけで。

やっぱり、あっちもこっちもは出来ませんね。(^^;;

来年はこちらへの時間配分を増やすつもりですが、本当にそ
う出来るかどうかは蓋を開けてみないと分かりません。
しばらく綱渡り状態が続きそうな……気配です。


           −=*=−


本編の内容について。

三年になってすぐ沢渡校長とのハードな激突があって。今年
アップした分では、そのダメージからの立て直しプロセスを
中心に展開してまいりました。
全体としては独立した小ネタが多く、細切れのアップでもそ
れほど違和感はなかったかと思います。

ただ……このあとの第四十六話以降は、話がぐんと重くなり
ます。

自分の進路のこと。しゃらとの今後のこと。
いっきにとって、未来の青写真をそろそろ具体化しないとな
らない大事な時期なんですが、その覚悟に水を差すようなと
んでもない事態が起こってしまうんです。

いっきとしゃらの人格形成にも強く影響するアクシデント。
重要なエピソードになりますので、そこは拙速に展開せず、
じっくりお届けするつもりです。


           −=*=−


本年も、超スローペースの更新に辛抱強く付き合ってくださっ
たみなさんに、主人公のいっき、しゃらともども心より御礼
申し上げます。

年が改まりましても、旧年と変わらぬご愛顧のほど、どうぞ
宜しく御願い致します。m(_"_)m



                    筆者敬白



hmh.jpg
(ヒメハマナデシコ)













We Are One by Kelly Sweet

 


ちょっといっぷく その143 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

久しぶりにお送りしたSS。クリスマスバージョンにしては
かなりえぐい内容で、申し訳ありません。(^^;;

短いんですが、それほど単純な話ではありませんので、内容
にしっかり踏み込んでおきたいと思います。


           −=*=−


ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌には、主人公いっきとその
彼女であるしゃらのカップルを含めて、たくさんのカップル
が登場します。

でも、同学年のカップルはほとんど出てきません。
シャイに服を着せたようなかっちん、なっつのカップルは、
その付き合いの中身が親しいいっきにすら見えませんし、そ
れ以外にどんなカップルがいるのかは、いっきには分からな
いんです。

もう彼女がいるから興味ないってのもあるんでしょうけど、
やきもち焼きのしゃらへの配慮も多分にありますね。(^^;;

唯一の例外が、今回取り上げたマカとゆいちゃんのカップル
なんです。

いっきは二人がくっつくプロセスに深く関わりましたし、そ
の後の経緯もよーく見ています。
それはマカやゆいちゃんにとっても同じで、二人は先行カッ
プルであるいっきとしゃらをよく観察してるんです。
ですからマカとゆいちゃんは、いっき+しゃらのカップルと
自分たちとの間に大きな違いがあることは認識しています。

彼氏彼女ともに訳ありという点ではたいした差はありません
が、カップル成立に至るプロセスがまるっきり違うんですよ
ね。

この小説の冒頭、いっきの前向き思考に惹かれたしゃらから
の告白で付き合いを始めた二人。でもその時にはまだ、いっ
きにしゃらへの恋愛感情がありませんでした。
いっきには恋愛に突き進めるだけの精神的余裕がなかったの
で、しばらくはしゃらの片想いに近かったんです。

初期のいっきとしゃらの関係は、恋人同士というよりむしろ
相互依存関係。いじめに抵抗し疲れた二人が、プロテクター
を外してそっと寄り添える精神空間を確保すること。
二人には、どうしてもそれが必要だったんです。

いっきが中庭プロジェクトを立ち上げ、しゃらが過去のしが
らみを吹っ切ったところで、初めてお互いを本気で意識し、
恋人としてのプロセスを踏み始めました。
そこまで進むのに、半年以上かかっているんですよね。

でも、マカとゆいちゃんのケースは違います。
想いは最初から双方向。そして二人の恋愛感情には余計なバ
イアスがかかっていませんでした。ごくごく普通の両想いで
すね。
ですから、ゆいちゃんの事件があってもなくても、何かきっ
かけさえあれば付き合いは始まっていたでしょう。

そういう両想いの場合、引力は非常に強力なんですが、相手
の実態や感情を確かめながら距離を縮めていくという中間プ
ロセスを全部すっ飛ばしてしまうことがあるんです。

しかも告白のきっかけはゆいちゃんが巻き込まれた事件でし
たし、その時のマカの家庭環境は最悪でした。
二人は、自分への好意を確認出来た時点で相手に逃げ込んで
しまったんです。
そらあ、ベタ甘になるのなんか当たり前ですよ。(^^;;

極度の共依存を、『大恋愛』と書かれたシールをべったり
貼って隠してる。
それが……マカとゆいちゃんのカップルなんです。


           −=*=−


本小説には、いっきたちより年上のオトナのカップルがたく
さん登場します。五条さんとタカは言うに及ばず、中沢先生
とかんちゃん、えびちゃん(旧おぎちゃん)と江平さん、
リックさんとしずちゃん、宇戸野さんと半田さん、行長さん
と糸井先生、山崎さんと阿部さん……。

こんなにカップルにしてええんかいなって感じもしますが、
経済的にも精神的にも成熟している大人は、単なる好き嫌い
だけで伴侶を決めません。相手に何を求めるか、自分が何を
提供出来るか、それを地に足つけて考え、二人での生き方を
模索します。

誰がどういう動機で伴侶を探すにしても、そこには自身の経
験や人生観が色濃く反映されます。本話の登場人物にも、当
然そういう背景を割り振ってあります。

でもね、いっきたちのような高校生はまだ被扶養者。
単純な好き嫌い以外の感情が入り込みにくく、カップルであ
ることの必然性がオトナに比べてうんと薄いんです。

行き来する感情はピュアなんですが、何せ線が細い。
好意を持続させるためのエネルギーが全然足りません。
だからラブ以外の不純物が入ると、こじれやすいんです。

未成年に発生しやすい恋愛熱と現実との落差。
それが分かりやすいのは、新潟旅行編での片桐先輩と八代目
(日浦準規)のエピソードですね。

運命的な出会いを経て恋愛感情がぱんぱんに膨れ上がった二
人は、一緒になりたい一心で『結婚』を口にしました。
その二人に、準規の父親や七代目宗喬が揃ってでっかい雷を
落としました。

生活する苦労も仲を持続させる苦労も知らないくせに、何が
結婚だ! ガキがのぼせやがって、バカヤロウ!
まあ……当たり前です。いっきも呆れてましたね。(^^;;

いっきの親は二人とも孤児。ですから、生活の苦労が骨の髄
まで染み込んでいます。
いっきは、質素で堅実な生き方を徹底する親の背中をずっと
見続けてきましたので、現実を置き去りにして恋愛感情だけ
が先走ることをものすごく恐れているんです。

でも。
彼女であるしゃらの家庭も逼迫した経済事情を抱えています
ので、しゃらは現状をよくわきまえています。
状況がいっきとよく似ていて価値観を共有出来るので、二人
のバランスはとてもいいんですよね。
# 苦労人同士のカップル。(^m^)

所帯じみていてじじむさいいっきですが、現実を見据えた上
で将来像をきっちり描こうとする姿勢は、しゃらにはっきり
見えます。それが、しゃらの信頼感、安心感に繋がっていま
す。

マカとゆいちゃんのカップルは、全然そのレベルに到達して
いません。
互いに対する好意だけがカップルを支配していて、先を考え
る余裕が二人にはまるっきりないんです。
# まだ高二だしね。(^^;;

僕は、ゆいに起きたアクシデントを気にしないよ。
そう言ってくれるおおらかなマカの姿勢は、ゆいちゃんには
確かにありがたいんですが。
ゆいちゃんのマカに対するリクエストは、本当はもっともっ
とデリケートなんです。

『わたしをもっと気遣って欲しい。心の傷に配慮して欲しい』

……なんですよ。

でもゆいちゃんは、それをマカに言い出せません。

なぜ? そりゃそうですよ。
ゆいちゃん自身が、新聞部のえぐい記者として他の子のデリ
ケートな案件を無神経にかき回してきたからです。
# ある意味、自業自得。
# 病室でも、いっきにきっちりねじ込まれてましたね。(^^;;

隠すという意図はなくても、事実として見える気持ちと見え
ない気持ちとがありますよね。
意思疎通が足りないことで生じる微妙なアンバランスが大き
な好意の流れの影に潜んでいて、いつか自分たちに向かって
牙を剥くんじゃないか。
そういう不安を、マカもゆいちゃんも漠然と感じているんで
す。

でも、互いの心の奥底に突っ込んで真意を確かめられるとこ
ろまでは、付き合いが深くなっていません。

しかも。二人の間にかなり大きな意識差があります。
しんどい状況の割には、お菓子のことをのほほんと考えてた
りするお気楽お子ちゃま気質のマカ。
マカに寄り添うために、無理は承知の上で歩き出そうと悲壮
な決意をするゆいちゃん。

男の子と女の子の精神発達速度のズレが、こういうところに
も顔を出しますね。

そして。
ゆいちゃんの自立は、心のリハビリが進んでからスタートで
すから、まだまだずーっと先の話。
でもマカの自立はゆいちゃんのこととは関係なく、もう待っ
たなしなんです。

そういう立場の差、危機感の差が、二人の間できちんと認識、
共有されていません。
これじゃあ、いっきでなくとも心配になりますよ。
危なっかしくてかないません。

今回アップした小さなクリスマスストーリーでは、好意以外
のものをどうやって盛り込むか、そのために自分はどうすれ
ばいいのかという『次』の視点を、ちょっとだけ二人に意識
させました。

いっきとしゃらのカップルも通ってきた道です。
少しだけ視点を先に置く……それが、二人の付き合いをより
深めることを切に祈りたいと思います。


           −=*=−


短いSSでしたが、『普通』という言葉や概念を多義的に
使って展開してみました。

何をもって『普通』と称するか。
実は、それには確固とした規定も概念もないんです。
普通ってのは、とても恣意的に使われる言葉なんですよ。

普通であると位置付けるのが、良いことにも悪いことにもな
りうること。
わたしたちは、今一度その意味を精査すべきなんじゃないか
なあと思ったりします。

自分を、無意識のうちに『普通』の檻に閉じ込める前に。


           −=*=−


さて。この後またしばらくの間、てぃくるでしのぎます。
本編再開までもうちょいお時間を頂戴します。m(_"_)m



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



sk.jpg



「棚を吊ってみたんだが」

「何を乗せるんだ?」

「猿」

「お前用か」

「うきっ!」


(^^;;




サルノコシカケの仲間。
キノコとして見えるのは、まさに氷山の一角です。
キノコの本体である菌糸は、すでに材の中を縦横無尽に食い
荒らしています。(^^;;

 

 


ちょっといっぷく その142 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

しばらくてぃくるをお届けしてまいりました。
ちょっとだけいっぷくを入れて、そのあとで短いSSを二つ
お届けしようと思います。


           −=*=−


本編休止時の季節的なタイミングによって、てぃくるの明度
が変わってきてしまいますね。(^^;;

緑ものが多い時には、かなりおちゃらけた話が書けるんです
が、冬画像になるとどうしても想像力が縮んで辛気臭くなっ
てしまいます。

まあ、かき氷をとんかつにするのは無理がありますので、し
ばらくこんな感じで行こうと思います。


           −=*=−


さて。これからお届けする二つのSS。
一応、クリスマスの時の話ではあるんですが、クリスマスら
しい話ではありません。かなり、苦くて重い話になります。

登場人物は、二年生の時にいっきと同じクラスだった天交く
ん(マカ)と、その恋人の佐倉さん(ゆいちゃん)。

実はいっきとしゃらは、同学年ではっきりしたカップルって
のを他に知らないんです。
いっきとしゃらの親友であるかっちんとなっつは、二人揃っ
てものすごく臆病で照れ屋ですから、カップルとして目立つ
ような行動をしません。隠れカップルなんですよ。

でも、天交くんと佐倉さんのカップルは、オープンもオープ
ン。超オープン。学校公認みたいなものです。
もちろん、そうなる(そうする)必要があったんですけどね。

二人が付き合い始めたのは二年生の七月。付き合いを公式に
宣言したのは、その三ヶ月後の学園祭。
そしてこれからお届けするSSは、それからさらに二ヶ月
経ったクリスマスイブのお話になります。
二年生の頃に、少しだけ時間を戻しました。

『彼』である天交くんと『彼女』である佐倉さん、それぞれ
の心の動きを、別々の角度から追ってみたいと思います。
天交くんの方は、二年生編第157話でのエピソードが下敷
きになっていますので、それと突き合わせながら読むとおも
しろいかもしれません。

なお、超訳ありの二人が抱えている事情や背景については、
どうか二年生編の前半をご覧になってください。


           −=*=−


ついでに一つ宣伝を。

本館とカクヨムで、『半月』という長編小説をアップいたし
ました。
すでに全文アップ済みですので、お時間があればぜひ。(^^)



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



hw.jpg



「デブのくせに、顔色の悪いバラだな」

「キュウリ食い過ぎたんや」



 

(^^;;





バラちゃいますよ。ハオルチアです。
葉の先が半透明になっていて、そこから光を取り入れます。
いわゆる、窓植物ですね。

 


ちょっといっぷく その141 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

体育祭後の小さな挿話が二つ。
このあとしばらくまた本編をお休みしますので、簡単に総括
しておきます。


           −=*=−


第44話、第45話とも、いっきがこれからを心配した内容
になっています。

44話の方は、わたしたちの周囲でも起きうる話かと。

学生の綱紀粛正や学力向上のために、学校側が打ち出した新
たな方針。それは全てムチばかり。

指導方針を厳しくしないと、おまえらの学力は上がらんだろ
う? 行儀もよくならんだろう?
学生なんだから、指導に従え。それが当たり前なんだよ。

いっきと衝突した沢渡先生も、そのあと再登板した安楽校長
も、その基本線は変わりません。
いっきは、それに疑問を呈します。
それだけじゃあ、僕らのモチベーションは上がりませんよ、
と。

最初から厳しいのなら、付いていけないのは本人の努力不足
かもしれないけど、後出しジャンケンでいきなりハードル上
げるのはなしだよ。
それじゃあ、逆にやる気がなくなる。落伍者ばっかりぞろぞ
ろ出てくるよ?

しきねや寝太郎を実例に出したいっきの意見は、責める口調
ではないにしても手厳しいですね。

いっきは、学生を甘やかせとは一言も言っていません。
自主独立の勝手な拡大解釈で、学生だけに一方的な努力要求
をしないで欲しい。
丁寧に指導して欲しい。がんばったことを、学生に納得でき
る形で評価して欲しい。

極めて真っ当な意見だと思います。
でも。もしその意見が活かされたとしても。
いっき自身がその恩恵をこうむることはもう出来ないんです。
それが提言のレベルでとどまってしまうことは避けられない
んです。

ちくたくと、無情な時がいっきを追い立てていきます。


           −=*=−


第45話。
こっちは、いっきのプライベート面での近未来予想ですね。

自分の進学、しゃらとの将来。
これまで白地しかなくて焦っていたいっきですが、今に至っ
て何か描こうとしても絵の具が限られてしまっていることに
気付きます。

自分にもしゃらにも経済的な制限がありますし、しゃらのサ
ポートも考えないとならない。
したいこと優先で、全国どこの大学でもおっけーというわけ
には行きません。

自分が、まだ独力で生きていける大人ではないこと。
いっきは、そこに恐怖とやるせなさを感じます。
長岡さんのぐだぐだな兄貴の動向が、その焦燥感に拍車をか
けてしまいました。

身体や思考が大人としての成熟を果たしつつある一方で、立
場としてはまだまだ子供の枠内なんですよね。

そういうアンバランスに悩みながらも、いっきはゆっくりと
歩を送り続けます。


           −=*=−


さて。
このあと第46話から先、しばらくハードな展開が続くので、
それまで中休みということで、来年の一月いっぱいくらいま
で本編をお休みします。

その間、しばらくてぃくるといっぷくでしのぎます。
余裕があればSSをいくつかアップしたいところなんですが、
どうもスケジュール的にきつそう。(^^;;

なかなかさくさくと進みませんが、どうかご容赦ください。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




sis.jpg



夏秋冬と咲き上がって

紫蘇の今が終わる

私の思想はどこで終わるのだろう