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ちょっといっぷく その157 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

いっきたちの最後の夏休みが始まる直前までの四話をお届け
する予定だったのですが、夏休み初日の第69話も含め、五
話続けてお届けいたしました。

第70話からはいよいよ夏期講習合宿編になるんですが、再
開までお時間を頂戴することにします。

ええ。ちぃとも書けてません。(^^;;

なので、あと十話ほどのお弁当が出来上がるまでは、本編進
行を無期限停止いたします。とほほ。

その間は、例によっててぃくるをとぼとぼアップしていきま
すので、適宜いじってやってください。


           −=*=−


アップした五話をざっと総括しておきます。

第65話。
巣立ちの近い兄貴との距離を意識した、実生の心の揺れ。
実生自身も、子供から大人への脱皮期に差し掛かってますか
ら、どうしても振幅が大きくなりますね。
家族の形が変わる時期。地味ですが、これも試練ですね。

そして、思いがけず巴伯母さんがいっきに弱音を吐きました。

万谷巴という人物は、本話の登場人物の中ではもっとも完成
した人格者なんですが、それがかえってあだになってます。
自分をきちんと律すること。その義務感が骨の髄まで染みつ
いているので、やっと身体が自由になっても思考の自由がそ
れになかなかついていきません。理詰めの思考はばっちりな
んですが、情が付いてこない。周囲に無味乾燥なイメージを
与えちゃうんです。

そういう歪み、ねじれの感覚を、いっきはちゃんと見抜きま
す。

エラそうなこと言うんなら、ちゃんとすることしなさいよ!
そういういっきの母親のどやしが真っ当なスジなら。
なんでも完璧を求めないで、もっとゆるゆるにやったら?
そういういっきのレコメンドも、真っ当なスジなんですよね。

一緒にやろうよ。一緒に楽しもうよ。それでいいんじゃな
い?
いっきのアドバイスは、伯母さんの上にずしんとのしかかっ
た義務感の重荷をだいぶ軽く出来たんじゃないでしょうか。


第66話。
高校ガーデニングコンテストの実査で、とんでもないへまを
しでかした部員たち。
かなりきな臭い形になってしまいましたが、執行部が懲罰込
みで落とし前をつけましたね。

いっきは議論のフロントラインにしゃしゃり出ず、三役の仕
切りに任せました。そして、いっきが部長の時にはあまり機
能しなかった副部長が、へまを主導した部長に代わってぎっ
ちり議論を仕切り、引き締め役を果たしました。

何もかもいっきが引っ張った初代と違って、二代目は責任分
担が進んでいます。
中沢先生も、それを上手に仕切りましたね。

それぞれの代で新しい部の形を。
いっきがずっと提言してきたことが形になってきた途端に、
いっきたち初代部員の居場所がなくなるんです。
そのことに、いっきだけでなく三年生部員全員が寂しさを覚
えたでしょうね。


第67話。
プロジェクトのごたごたが片付いてやれやれだったところ
に、トンデモな入部希望者が登場しました。
もちろん、グループワークが基本のプロジェクトに俺様は全
くなじまないわけで。絶対拒否は当然なんですが。
例によっていっきが、その子の背景の危うさに目を向けます。

学校という集団になじめない子が、どういう行動を取るか。
かつては自分もそうだったいっきやしのやんには、滝沢くん
の背後にある自分と重なるものが見えてしまうんですよね。

で。そういう危機を見抜くのが得意だったはずの中沢先生
が、あっさり滝沢くんをスルーしようとしたこと。
いっきは、それも看過しませんでした。

かんちゃんとのゴールインで幸福感が絶頂にある中沢先生
は、自他の危機や不幸を感知するセンサーがものすごくダル
になってます。それは……とても危ういんですよね。


第68話。
二学期の終業式。さあ、いよいよ勝負の夏が来ますね。いっ
きは気合いが入っていますが、いっきから取り残される形の
妹の実生としゃらは、不安と孤独感にどっぷり。やれやれで
すね。でも、それをこなさないと明日が来ません。


そして夏休み初日の第69話。
模試を受けた時の友人とのやり取りを中心に、いっきが自分
の問題点を再度確認する話になっています。

いっきの問題点は、学力じゃない。
目標なんですよ。

何を目指して大学に進もうとするのか。
それは大学に行ってから探せばいいじゃないか。そういう考
え方も確かにあるんですが、根がのんびり屋のいっきは、そ
れじゃ進学後に時間をだらだら浪費しちゃうんじゃないかと
不安なんです。

これからの合宿でいっきが習得を目指すのは、学力より目標
設定なんですよ。
それは……勉強よりもずっと難しいかもしれません。

そう、一生のことになるかもしれないんですから。


           −=*=−


さて。
冒頭にアナウンスしたように、これからしばらく本編進行を
停止します。再開は、早くても年明けになると思います。
再開後は、合宿前半を一気にお届けする予定です。


ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





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水の中から
夢を一つ持ち上げ
花にする

花が咲いたら
夢から覚める
それでも

夢は咲くんだ



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ちょっといっぷく その156 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ううう。ちっとも筆が進みませーん。(^^;;
と嘆いていてもしょうがないので、これからいっきたちの最
後の夏休みが始まるまでの四話を先にお送りしておこうと
います。


だいぶ間が空きましたので、これまでの流れをさらっと振り
返ってから先に行きましょう。


           −=*=−


三年になってから、学校でのごたごたに巻き込まれて始動が
遅れたいっきたちでしたが、徐々に受験態勢が整っていきま
す。

模試での失敗や、なかなか志望校が固まらない焦りはあるも
のの、自分の将来をどうするかを真剣に考えられるモードに
切り替わって、いっきとしては正常軌道に戻った形になって
いますね。

ただ……。
身辺の騒がしさがなかなか収まってくれません。
悪いことばかりではないんですけどね。

プロジェクトが応募したガーデニングコンテストでの入賞が
決まり、それに向けてのプレゼンが準備や本番も含めて一悶
着起こしました。
まあ……人数が人数ですから、それはしょうがないでしょう。

しゃらのお兄さんが連れ帰ってしまった弓削さんという女の
子のケアをめぐって、いっきがしゃらを目一杯どやしました。
ですが、そういう上から目線を妹の実生に指摘されて、いっ
きは冷や汗をかくはめに。
着実に精神的な成長を果たしつつあるいっきとしゃらです
が、子供というライフジャケットを脱げるところまではまだ
まだ達してません。

中沢先生とかんちゃんが、静かにひっそりとゴールイン。
大きな傷持ち同士ですから、先行きにまだ波乱はあるでしょ
う。でも、とてもおめでたいことです。
そして、もう一つおめでたいことが重なりましたね。
そう、五条さんとタカの間に第一子の女の子、千広ちゃんが
誕生しました。
初孫誕生で湧く中塚家は、まさにこの世の春でしょう。

一方で、クラスメートの一人、元原という男の子のしゃらへ
のつきまとい事件が発生。
幸い、学校や警察の初動が迅速でおおごとになりませんでし
たが、いっきもしゃらも頭が痛いでしょう。

いろいろありながらも、全体としてはそれをきちんと消化し
つつ日々が進んで行っています。おおむね順調ですね。



           −=*=−


これから夏休みが始まるまでの四話は、大ネタはないんです
が、どれもそこそこのボリュームがあります。夏期講習の合
宿でしばらく不在になるいっきが、その前に関係者との調整
をするっていう感じになるかと。

地味ではありますが、重要なやり取りが中に紛れていますの
でじっくり読んでいただければ。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





nob.jpg



未熟で青いうちにブドウを食べるやつはいないよ。

「じゃあ、青ぶどうは最後までぼっちなんだね」




(^^;;





そういうわけではないんですが。
でも、熟して色づいてもおいしくない画像のノブドウより
はましかもしれません。



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ちょっといっぷく その155 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

一足早く夏休みに突入していますが、頭の中が完全に夏枯れ
で、ちぃとも執筆が進みません。はふ……。


           −=*=−


お盆ですね。
実家が今の居住地から離れているので、お盆には帰省せず時
期をずらして帰ることにしています。
そのため八月後半は不義理するかもしれませんが、どうかご
容赦ください。

帰省までは、暑い暑いと文句を垂れ流しながら息子の夏休み
の宿題をひぃこら見てやる日々が続きそうです。


           −=*=−


最近は、カクヨムの方の自主企画に繁く顔を出して、小品を
ばらまいています。
わたしゃあくまでも非主流派なので、同じように番外地での
んびり過ごしてる人たちとあれこれツッコミ合っていると言
うか……。

まあ、本館も夏枯れですし、今は気合いの入らない時期なん
でしょう。
そう言う時には無理をせず、あちこちで小ネタとジャブを繰
り出しながらやり過ごすことにします。


           −=*=−


日常生活は代わり映えしないんですが、プリンターを七年ぶ
りに買い換えました。
富士ゼロックスのDocuPrint C1100。
二万円以下でカラーレーザープリンターが買える時代になっ
ちゃったんですね……。隔世の感があります。

サイズがややでかいというのが欠点ですが、その分メンテも
容易ですし、印字速度も予想以上に早いです。個人用なら十
分お釣りのくるクオリティでしょう。
いい時代になったものです。


           −=*=−


一得一失。
職場の組合当番の年季が明けたと思ったら、今度は自治会の
役員が回ってきました。
まあ、日常生活にひどく食い込むほどの負荷量ではないの
で、のらりくらりと二年間やり過ごすことにします。

ああ、めんどくさと思いながら。
人を入れ替えながら綿々と続いていくゾンビのような組織
に、若干の恐怖を覚えながら。
それでも、人と人がつながっているというのはこういうこと
かと、半ば納得しながら。

うらうらと日々は過ぎていきます。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




mk.jpg



「ふふふ。俺の下に海水浴客がいるとは誰も思うまい」
「いたからなんだって言うわけ?」



(^^;;






真夏の松緑も、曇り空の下ではモノクロです。
ま、涼しいからいいんですけどね。



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ちょっといっぷく その154 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ぶつぶつ細切れのアップになってしまっていますが、在庫を
けちけち使っているのでご容赦ください。

このあと本編はしばらくお休みとし、しばらくてぃくるでし
のぐことにします。
備蓄があと数話できたところで再開いたしますが、どのくら
いのペースで執筆できるか全く見通しが立っておりません。(^^;;

とりあえず、小ネタだった第63、64話をさらっとおさら
いしときます。


           −=*=−


第63話。

以前、精神を病んだ学生が五条さんを刺してしまった事件が
ありました(一年生編第146話)。その修羅場に居合わせ
たいっきとしゃらですから、元原のつきまといには最大限の
警戒をしましたね。

前と違うのは、その事件で懲りた学校と五条さんが、元原の
異常行動に対して先に手を打ってくれたこと。
何か起きてから関係者がサポートするのではなく、本人への
警告も含めてサポーターが二重三重に対策を取りました。

実際にここまで先手が打てることはなかなかないと思うんで
すが、対応が後手に回っている同種事件へのアンチテーゼと
して、こそっと問題提起してみました。

わたしの提起の主眼は、校長や五条さんがとった対策の中身
ではありません。事が重大化しないうちに関係者間でもっと
密に情報共有し、連携して対処して欲しいということなんで
す。
もっとも、当事者のプライバシーや人権の問題が絡みますの
で、そう単純な話には落とし込めないかもしれません。

そうそう。タカと五条さんの間に第一子の女の子、千広ちゃ
んが誕生しました。
一番ほっとしたのは、五条さん自身だったでしょう。
無事に出産を終えたということもですが、生まれたのが女の
子であるということにね。

もちろん、男女それぞれに育てる困難さはあるでしょう。
でも、男系家族で女の子には間違いなくベタ甘になるタカと
その家族は、五条さん以上に千広ちゃんを囲い込むでしょう。
その分だけ、五条さん自身が背負うものを小さくできますか
ら。

五条さんに関しては、着々と過去からの離陸が進んでいます
ね。


第64話。

期末試験を無事乗りきったいっきとしゃらですが、同時にク
ラスの雰囲気が受験態勢にがらっと切り替わりました。
新クラスになった時の尖った雰囲気は、クラスメート一人一
人が受験に向き合う中で徐々に解消されていきます。

いっきもしゃらも、今の三年のクラスがこれまでのアットホー
ムな雰囲気と違うことに一抹の寂しさを感じていますが、同
時にほっとしてもいるんですよね。
高校生活の最後の最後に、嫌な思い出を抱え込まずに済むか
なーと。(^^)

元原のつきまといが止み、再発防止策も動き出して。
しゃらもいっきも、自分自身の進路のことに集中出来るよう
になりましたね。

生まれたばかりの千広ちゃんの顔を見て、元気をもらって。
さあ、そろそろ終業式です。
高校最後の夏休み、そしてこれまでずっと二人三脚だった二
人が、しばらく離れ離れになる期間が近づいてきました。

二人にとってこの夏は、これまでとは違った意味で大きな試
練になるかもしれません。


           −=*=−


さて。これからしばらくてぃくるで幕間をつなぎます。少し
お弁当が作れたら、一学期終業式までの四話を続けてお届け
しようと考えています。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





aj.jpg


空の切れ端 葉の間に光り
雨の切れ端 紫陽花に凝る





蔵出しし損ねた紫陽花の記憶。
その切れ端をここに。



ちょっといっぷく その153 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第60話から第62話まで続けてお届けしました。どれもや
やボリュームのあるお話になりましたが、いかがでしたでしょ
うか。

ここで、さっと総括しておこうと思います。


           −=*=−


第60話。
高校ガーデニングコンテストの実査風景をお届けしました。
プロジェクトメンバーにとっては、間違いなく晴れ舞台です
ね。プロジェクト一期生の三年生だけでなく、今主役の二年
生、そしていきなりスポットライトが当たって興奮してる一
年生。それぞれに、いろいろ思うところがあったんじゃない
でしょうか。

プレゼンの中身は奇をてらったものではなく、プロジェクト
の性格を審査員に愚直に説明するだけ。
そして彼らが印象付けようとしたのは、形を持たないことの
面白さでした。

発端がミステリー。活動は学校が後援しない。組織に形がな
くて、ゆるゆる。全て部員間で議論して決めていく。
およそ高校の部活とは思えない活動方式で、でもみんなのエ
ネルギーを束ねて形にする不思議。

審査員の人たちには、ものすごくインパクトが強かったん
じゃないかなーと思います。

ただ。決まりや様式がないということには、裏の面もありま
す。制御されずに、カオスになりやすいんですよね。

校長が、それに深々と釘を刺しました。
君らだけ、悪い意味で特別扱いするよ、と。
悪い意味で、です。

部活は生徒の自主活動ですが、学校側できちんと監督、管理
をしています。学校がはめる枠内でやってねということです
ね。
その枠内であっても、活動の中身が無形のアメーバだと管理
側の不安をあおってしまうんです。こいつら、どこで枠をは
み出すか分からん、と。

校長は、これまでいっきたちに何度も警告したことを審査員
の前でもきっぱり公言しました。
それが学校の公式方針ですから、すっごく重いんですよ。
当然いっきをはじめとする三年生部員は、その重みを十分
分かっているはず。

そう……『はず』だったんです。
だって、しゃらがやらかしてしまいましたから。

中庭を楽しく使ってほしい。
それはあくまでもプロジェクトのテーマであり、学校の掲げ
たテーマではありません。
しゃらには、その視点がすっぽり抜け落ちてたんです。
短時間の祝福イベントだし、まあいいよねって。

いっきが退学覚悟で沢渡校長とがつがつやり合ったこと。
その深刻さが、衝突後しばらく経って過去のことにされてし
まったということですね。

それが二年生部員の企画なら、まあしゃあないで済ませたか
もしれませんが、よりにもよって一緒にずっとやってきた
しゃらの暴走。


  (^^;;


まあ、これが去年なら大げんかになったでしょう。
でも、もう部員としての残り期間の少ないいっきにとっては、
今どうするかより、これからどうするかなんです。

だからいっきは、しゃらへのどやしを最小限にしました。
もっとも、それはいっき側の意識。
どやしをしゃらがどう捉えたかは、正直分かりません。


           −=*=−


第61話。
マックスの怒り爆発を抑え込んだいっきでしたが、気分はよ
くありません。まあだぶつくさ言ってましたね。

でも、そこにとんでもない災難がかぶさってきました。
女癖の悪いクラスメート、元原が、校外でしゃらと永見さん
に過激なアプローチをしようとしてる。十分用心しろという
校長の警告です。

しかも。
しゃらや永見さんが絶対拒否と突き放すだけ済めばそれでい
いんですが、拒絶の姿勢を示しているにもかかわらずつきま
とうのは、すでに病気のレベルです。

理性の制御が効かないやつが暴走して起こす惨劇。
いっきもしゃらも、五条さんが刺された時のことを鮮明に覚
えていますから、ものすごく用心するんです。

いっきの頭の中では、プロジェクトのことからしゃらのサポー
トのことへと意識がすぱっと切り替わりました。

でも、いっきが直接サポート出来るのは夏休みに入るまでの
登校期間だけです。二人とも、気が重いでしょう。


           −=*=−


第62話。
いろいろイベントやらトラブルやらが重なって、どうにもと
んがってしまっていたいっき。

いっきは、改善しようとしていたはずの自分の理屈っぽさや
どやし癖がいつの間にか再燃していたことに気づいて、反省
を始めます。

そこへ、妹の実生から容赦ない指摘が。

「お兄ちゃんて、元々態度でかいやん」

ううう。身内の指摘は、はんぱなくしんどいですねえ。
しかも、説教たれる立場の両親からではなく、妹からですか
ら。

転校ばかりでなかなか友達に恵まれず、逆にいじめられるこ
とがものすごく多かったいっき。
いっきは、自分が迫害を受ける原因が自分以外にあると思っ
ていたんです。ヨソモノ排除だよなーって。

でも実生は、兄貴の態度も原因の一つだよと、別の見方を突
きつけました。

妹の弱点を、いっきがじっくり見ていたように。
妹の実生もまた、兄貴の弱点をしっかり見据えていたんです
よね。元々、実生の勘や観察眼はいっきより鋭いんですから。

今までは、出来のいい兄貴の影に隠れて表に出せなかった実
生の我(エゴ)や批判精神。
いっきが自分を少し緩めたことで出来た空きスペースを埋め
るようにして、実生が兄貴をどやしました。

そう、いっきだけでなく、実生もちゃんと成長してきている
んです。

家族のあり方を、子供と親という形ではなく大人同士という
形に切り替えていくには、こういうハードルをいくつも越え
ていかないとならない。そういうことなのでしょう。


そして、出産直前の五条さんの尽力によって、元原のつきま
といが速攻解決しました。もっともこの件は、まだ尾を引き
ます。一発で解決、すっきりということにはなかなかなりま
せんね。

その逆で、来知大の奥村さんからの案内とお誘いは、いっき
にとっては貴重な情報であり、息抜きのネタになります。
オープンキャンパスの話は、また後日。はい。(^^)


           −=*=−


さて。
これから第63、64話と、今度は短めの話を続けてお届け
し、そのあとでまた少し中休みを頂戴することにします。

元原絡みのトラブルの顛末。
そしていよいよ、五条さんとタカの第一子の誕生。

ほっとすること、めでたいことがネタなので、さらっと読ん
でいただければ。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



os.jpg


「白は、やっぱり清楚でしょ?」
「陰で何やってるか分からねえけどな」
「失礼ねっ!」
「足癖も悪いし、毒婦だし。ろくでもねえ」





(^^;;





オシロイバナ。これから秋遅くまでしぶとく咲き続けますね。
丈夫で育てやすいのはいいんですが、生命力が非常に強く、
一度定着するとなかなかどいてくれません。

地上部が枯れても、地下の芋から再生します。
しかも全草に毒があり、害虫や動物のエサにもならないよ
うです。


ちょっといっぷく その152 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

しばらくてぃくるでしのいでお弁当を作るつもりでしたが、
思ったほど作業が進みませんでした。とほほ。

それでも、いつまでも中休みというわけにいきませんので、
これから三話ほど話を進めます。どれも、そこそこボリュー
ムがあります。


           −=*=−


弓削さんのケアをめぐってぎくしゃくしてしまったいっきと
しゃらですが、率いてきたプロジェクトの高校ガーデニング
コンテスト入賞が決まり、全体としては運気上昇中。

その勢いのまま、ガーデニングコンテスト審査員による中庭
実査を迎えることになりました。
もっとも、三年生部員は部活の最前線からすでに退いていま
すから、後輩たちのお手並み拝見と言うことになるんです
が……。

一、二年生といっきたちとでは、経験値が全然違うんですよ
ね。その差がプレゼン絡みで吹き出してしまいます。
さあ、それは何か。

そしてプレゼン絡みの諸事だけでなく、もう一つ厄介な問題
がいっきとしゃらに降りかかってきます。
その様子を、第60話から第62話までまとめてお届けいた
します。

それにしても、なかなか視界良好ってわけにはいかないです
ね。まあ、作者のわたしがそれだけ底意地悪いってことなん
ですが。いひ。


           −=*=−


さて。
ちょっと、本小説の話から逸れます。

現在わたしが作文を展開しているサイトは三箇所。
アメブロに本館があり、中長編小説用のミラーサイトとして
カクヨムを使っている他に、別館としてここを運営していま
す。

それぞれに一長一短あるんですが、一つだけ明確な違いがあ
るなあと思うようになりました。
それは、ブログと投稿サイトの差です。

ブログは、基本著者が他サイトの読者なんです。中には書く
だけもしくは読むだけという方もおられますが、多くは自ら
ブログを書き、他のブロガーさんの記事も読みにいく……そ
ういう相互交流スタイルなんですね。
有名人が運営しているブログを除けば、かなり作者と読者の
数が釣りあっていると言えます

ところが、カクヨムのような投稿サイトでは、圧倒的に書き
手(作家)の方が多い。猛烈な数の作家と作品がありながら、
そのほとんどが誰の目にも留まらずにたなざらしになってい
ます。

つまり、作品の出来不出来よりも広報活動の熱心さで評価が
動いてしまう。作品のクオリティを左右するはずの第三者評
価に、ものすごく恣意的なバイアスがかかるんです。

ブログの記事は、検索でヒットする可能性もありますし、同
じサイトのブロガーさんから見てもらえる確率が高い。もち
ろんクオリティのばらつきはあるでしょうけど、読者さんが
つきやすいんですよね。

どれがいい悪いという話ではなく。
どんな目的で書いたものを公開するかを考え、それに合った
プラットフォームを使えということなんでしょう。

別館として、ここソネブロで展開している本小説は、脱稿時
に五百万字を超える予定の長大な作品なので、ミラーを作っ
たり別の形式に整形するという作業がほぼ困難になっていま
す。
ですので他のプラットフォームに浮気することなく、脱稿す
るまでこちらでじみじみと展開していくことになるでしょう。

わたしのライフワークとして始めた本小説も、ぼちぼちゴー
ルラインが見えてきました。
ソネブロでの温かい交流を推進力にして書き続けてきた話で
す。最後までお目通しいただければ、本当に嬉しいです。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



gb.jpg



「希望の成れの果てか」

「何言ってんの。花が終わったここからが、真のスタートよ。それこそが希望でしょ」




ガーベラの花の後。さあ、希望を繋げられるでしょうか。



ちょっといっぷく その151 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第58話と第59話を続けてお届けしました。
軽く振り返って、そのあとちびっとアナウンスを。


           −=*=−


第58、59話とも、弓削さん関連のケアの話でした。
巴伯母さんが、森本先生と連携しながら立てたケアプラン。

まあ、大体いっきの想定内だったと思います。
いっきやしゃらは、立場的にはともかく、実際に弓削さんの
ケアに割ける時間やマンパワーがほとんどないんです。

そんなことは、巴伯母さんはよーく分かってます。
でも、だからって、あとはよろしくって放り出さないでよ。
それだけなんですよ。

もちろん巴伯母さんは、弓削さんの手助けが必要な時にいっ
きが絶対に助力要請を拒否しないことは分かってます。
そして、しゃらがいっきのケア参加を割り切って考えられる
くらいオトナになっていれば、短い口頭確認だけで終わり
だったんです。

でも……ちっとも改善してませんねえ。
しゃらの嫉妬癖。(^^;;

いっきは、これまで散々悩まされて来たしゃらの嫉妬癖が、
普通の恋人同士のものとは性質が違うことを見抜きつつあり
ます。
しゃらのは、独占欲に基づくジェラシーっていう単純なもの
のじゃなく、好き嫌いよりもっと奥深くのとても厄介なとこ
ろから出てくるんだってことをね。

いっきはいつもの癖で説教を食らわしましたけど、最後の立
ち位置はちゃんとしゃらの側に持って行きました。
出来ないものは出来ないって、正直に申告するだけでいい。
無理しなくていいよ。僕もそうするから。

いっぱいいっぱいだったしゃらは、いっきのスタンスが自分
のすぐ真横にあることが分かって心底ほっとしたでしょう。
だから、すんなり機嫌を直したんです。

二年生の夏休みの時のような、致命的なトラブルにならなかっ
たこと。それは……。
いっきやしゃらの精神の器が大きくなったからというより、
二人がまだ引きずっている負の遺産をしっかり見据え、そこ
から目を逸らさないで、自分の思考や行動を調整する訓練が
少しずつ実りつつある……そんな感じでしょうか。

それは、さらっと言えるほど簡単なことではありません。
挫折を知らない巴伯母さんが、しゃらの劣等感を甘く見て粗
雑に扱ってしまったことでも分かりますね。
いろんな過去のバイアスは、いくら年を重ねても消えず、性
格に影を落としてしまうことがあるんです。

理想の性格ってのは、どこにもありません。
それを踏まえた上で、自分の穴をどうやって埋めるか。

みんな……苦労しますね。(^^;;


           −=*=−


さて。
このあと、第60話ではいよいよコンテストの審査員による
中庭の実査が行われます。

プロジェクトの面々にとっては晴れ舞台。
ちゃんとプレゼンできるでしょうか?

でも、その前に。
お弁当の在庫が少なくなってきたので、少しばかりお弁当休
暇をいただきます。
数話分の備蓄が出来次第、次の話に戻ることにしますので、
どうかご了承ください。




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/




mts.jpg


「なかなか化石にはなり切れないなー」

「そりゃそうだ。まだ生きてるからな」




  (^^;;




生きた化石っていうのは、ずいぶん失礼な言い方なのかもし
れません、

メタセコイアの新芽がきらきら光っています。
今年も、元気。(^^)



ちょっといっぷく その150 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第55話から第57話まで、それまでとは少しトーンの異な
る明るい話が続きました。それを、ざっと総括しておこうと
思います。


           −=*=−


第55、56話はご覧の通りで、初挑戦で高校ガーデニング
コンテストに入賞が決まったプロジェクトメンバーといっき
の周辺の人たちが喜ぶ様子をさらっと展開しました。

いっきだけでなく、苦労して中庭プロジェクトを盛り上げて
きた関係者全員にとって、受賞はものすごーく嬉しい出来事
なんです。でも、いっきの心境としては複雑なんですよね。

いっきが弓削さんの件でへこみきらないのと同じで、こんな
嬉しいことなのに喜びきれないんです。

もしいっきが二年生の時の受賞だったら、喜び大爆発だった
でしょうね。でも、二年生部員へプロジェクトを受け渡した
後での栄誉獲得なんです。
そこには、主人公としてのいっきがいないんです。

いっきが言ったように、一年生の時の学祭でがむしゃらに自
分をさらけ出し、エネルギーをむき出しにしたあの時こそ
が、いっきの頂点だったかもしれません。

これまでの高校生活でたくさんの友達を作り、彼らと充実し
た時間を過ごしてきたいっきですが、その輝きのほとんどは
もう背後に過ぎさろうとしています。
いっきは、そのことに言いようのない寂寞感を覚えます。
それが、少しだけいっきの喜びに影を落としていたかもしれ
ません。

あっきーも同じですね。
会長の家で、これまで自分がどんなに渇望しても得られな
かった家族の暖かさを体感し、ぽんいちで気の置けない友人
と楽しい時間を過ごしてきたあっきー。
全部いいことばかりなんです。でも、それは時限付き。

与えられた幸運に甘んじることなく、幸福は自分で作りなさ
い、自分から取りに行きなさい。
会長は、きっちりあっきーを突き放すでしょう。
得たもの、失うもの、それぞれの重みを……どうしても意識
してしまいます。

それでもね。
失って泣くよりは、得て笑う方がずーっといいんです。
笑えれば、次も取りに行こうと思えますから。


そして、第57話。
五条さんとタカの時は派手な二人にぴったりのドラマだった
んですが、中沢先生とかんちゃんのカップルはまるで隠花植
物のようなゴールインでしたね。
# まさにナメクジのような、ずるずるゴールイン。(^^;;

二人のゴールインの形は、みなさんの事前予想と合ってたで
しょうか? いひひ。(^m^)

当然そんなきっぱり感のないゴールインは、しゃらにはどう
にも納得できないわけで。
その感情が、後で思わぬトラブルを生むことになります。(^^;;

一方でいっきは、実利を取った中沢先生の慎重な判断をしっ
かり理解します。
結婚というのは、あくまでも夫婦として生活を始める起点に
過ぎないわけで、その形はどうでもいい。
二人並んでスタートラインを出たという事実だけでいい。
いっきは、そう割り切って考えました。

微妙ではあるんですが、いっきとしゃらの間の価値観の違い
が見え隠れしています。
それが、これから二人の関係にどんな形で影響してくるか
は、今の時点ではまだ分かりません。


           −=*=−


さて。
気分がぐんと前向きになったところで、いっきとしゃらにも
う一山越えていただきましょう。

巴伯母さんに弓削さんのケアを託したいっきですが、当然そ
れで済むわけはありません。
その後の経過報告も含めて、伯母さんからシビアなリクエス
トが来ます。それにいっきとしゃらがどう応えるか。

第58話、第59話と、試練が続きます。




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





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「世の中、ゼニや!」

「おおよ、ゼニの花を咲かせたるわっ!」




  (^^;;




ゼニゴケは、咲いても咲いても地味ですねえ。
でも、こいつらがはびこり出すと駆除が大変。(^^;;



ちょっといっぷく その149 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

長大な第53話と第54話をお目通しいただきました。いか
がでしたでしょうか?
対になっている話なので、二つまとめてざらっと総括してお
こうと思います。


           −=*=−


見ての通りで、しゃらのお兄さんである則弘が連れ帰ってし
まった弓削さんという女の子のケアを巡るお話でした。

弓削さんの過去そして現況は恐ろしいほど悲惨なんですが、
本人になんとかしようという意思があればすぐにケアが動き
始めるはずなんです。
でも、その肝心の本人にまるっきり悲壮感がない。

つまり……弓削さんの場合もっとも悲惨なのは、弓削さん自
身が全てを受け入れる生き方しか出来なかったこと。
外部から加え続けられた圧力に性格が押し潰されて、自分自
身の意思や感情を極限まで削り取られていることなんです。

プロである森本先生すらあまりの悲惨さに絶句しているくら
いですから、素人のいっきには手も足も出ません。

第53話で長々と森本先生が嘆いた福祉の現状。
それは、福祉の制度やそれに関わる行政がもう少し改善され
れば救える子がもっと増える……そういう願望から来るもの
で、決して現行の制度を全否定するものではありません。

でも、それがどんなにマシになっても弓削さんのケアを行え
る手段がない。
森本先生だけでなく、五条さんや長友さんも含め、子供のケ
アにあたる最前線の人たちが揃って絶望的な心境に陥ってし
まいました。

いっきは素人ですから、自分が直接弓削さんのケアに関わる
ことは出来ません。弓削さんに真摯に関わってくれる人を探
すくらいしかやれることがないんです。
そして、不幸にもそうしてくれそうな人が身近にいますよ
ね。そう、巴伯母さんです。

でもね、いっきは絶対に伯母さんを頼りたくないんです。
これまでいっきが伯母さんとのジョイントを設定してきた友
人たち、りん、恩納先輩、ばんこは、あくまでもシェアハウ
スの同居人。
伯母さんとは対等な関係で、家事を分担し家賃も入れますか
ら、それぞれの独立性がちゃんと確保されているんです。

いっきは伯母さんに、友人たちの面倒を見てくれとは一言も
言ってません。
家事分担してくれる友人がいるんだけど、同居どうすか? 
そういう振り方なんですよね。
自分は単なる仲介者であって、同居したことによる責任は当
事者が負うわけですからうんと気楽だったんです。

しかし弓削さんのケースは違います。
弓削さんは、自発行動が期待出来ない赤ちゃんと何も変わら
ないんですよ。
誰かが密着して、彼女と赤ちゃんの世話をしなければならな
いんです。

弓削さんをケアする義理なんかない伯母さんに弓削さんを押
し付けるわけにはいかないけど、伯母さんにすら見放された
ら弓削さんも赤ちゃんも共倒れになりかねない。
しかも、いっき自身は何も出来ない。

これまで、自分から動く、もしくは相談を受けて解決策を探
るという形で大方のことを解決してきたいっきにとって、初
めての難しいケースで、しかも深刻な挫折になるんです。
挫折と言っても、いっきが失敗したからではありませんよ。
現実を突きつけられて、それをこなせない挫折なんです。

いっきは、その挫折は見たくないでしょうねえ。

中学の時に受けた激しいいじめは、自分にもう少し強い意思
と力があればはね返せた。
事実、高校に入ってからは自力で困難を乗り越えてきてる。
いっきはそう考えています。

でもね。それは親、会長、五条さん、学校の教師たち、そし
て巴伯母さんという強力なサポーターのバックアップあって
こそなんです。
いっきが現実だと思っていた世界は、そういう防波堤の中の
出来事。防波堤の外に放り出されてほとんど壊れてしまった
弓削さんが、間違いなく現実なんです。

いっきは、自立に向けて順調に進んでいると思っていた自分
自身がまだまだ脆弱な存在であることを認めざるをえなくな
ります。
それが……強烈な心理的プレッシャーを生み出すことになっ
てしまいます。二年生編の夏休みの時の不安定感が、またぞ
ろ再燃してしまうんです。

……試練ですね。


           −=*=−


一方で、いっき以上に激しいダメージを食らったのが、ろく
でなしの兄貴の災厄をもろに被ることになってしまったしゃ
ら。

これまで、いっきとの明るい未来を夢見て一生懸命前向きに
努力してきた成果が、一瞬で木っ端微塵になりました。

兄の則弘や弓削さんのことを別にしても、今のしゃらには不
安材料しかないんです。
お店と家の新築で、金銭的にぎりぎりの生活をしている。
母親が病気で家の中のことをしなければならない。
進路もまだ不確定。
自分の厳しい状況を熟知してるいっきが全面サポートしてく
れるので、辛うじて堪えてる状況なんです。

そこに訳ありの弓削さんと犯罪者の兄貴がセットで降ってく
れば、なおかつ平常心を保てという方が無理です。
いっきが冷静にフォローしましたが、いっきも巴伯母さんへ
の負い目と無力感を覚えていますから、不協和音が出やすく
なります。
今後トラブルのタネになりそうな予感が。(^^;;


           −=*=−


さあ、これからどうなるか、ですね。
いっきは、森本先生と巴伯母さんをリンクしたところで弓削
さんの件に関しては一旦撤退です。
いっき自身に出来ることが何もない以上は、どうしようもあ
りません。

そして、兄の則弘と徹底的に距離を取るようにと五条さんや
いっきに釘を刺されたしゃらとその家族は、その忠告を遵守
するしかありません。

突然降ってきた災厄から、時空間的に遠ざかる。
いっきもしゃらも、今はそれしか出来ないんです。

不安、不満、怒り、後悔……感情の波は立ちますが、それを
越えていかないと明日が来ません。
弓削さん関連のことは、二人から一度切り離されることにな
ります。


           −=*=−


このあと、第55話から57話まで続けて三話お届けします。

突然帰還したしゃらのお兄さんが持ち込んだ厄災。
それによって気分最悪になっていたいっきとしゃらなんです
が、世の中悪いことばかりではありません。

いっきとしゃらに、これ以上ない朗報が飛び込んできます。
さあ、それは何か。

ここのところ全くいいことがなかった二人にとっては、久し
ぶりのハッピー連打。いっきとしゃらだけでなく、その周囲
の人たちも含めて運気が変わります。

楽しく読んでいただければ。(^^)




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/






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(エドヒガン)






『さくらのきおく』

さくらが ちったときに
きおくも いっしょに
ちったのだろうか

それとも

さからが ちっても
きおくの なかでは
ずっと さいているのだろうか

それが げんじつなのか
きおくのなかの げんそうなのか
わからぬうちに

また さくらがさき
さくらがちる

 

 

ちょっといっぷく その148 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第50話から第52話まで、これからの波乱を予感させる要
素をたっぷり含んだ小ネタを三つ並べました。

次の大ネタに突入する前に、いっぷくしておいきたいと思い
ます。


           −=*=−

第50話。
いっきが、夏休み中の夏期講習をどうするか考える。
ただそれだけの話なんですが、見ての通りたっぷり波乱要因
が入ってますね。

まず、いっきの父親の養父の親族、工藤の方で何やらきな臭
い話が。ついでに母親の本国の親族絡みでえげつない話が出
ていましたが、そっちはお笑いだけです。

でも、工藤一族のお家騒動は、本来直接関係のないはずの
いっきにも波及しそうですね。またいとこの健ちゃん、さゆ
りちゃんの兄妹は、学年が全くいっき兄妹と同じなので、と
ても仲がよかったですから。

さらに、進路を考えるいっきの視点が家から離れつつあるこ
とに、妹の実生が強い不安を抱いています。
これも波乱要因。

そして夏期講習の間はしゃらとの密着度が下がりますから、
それも波乱要因。

どこもかしこも、ですね。(^^;;


第51話。
ここで、具体的に夏期講習の間のプランが動き出しました。
お寺に泊まり込んでの受講。当然、しゃらとは没交渉になら
ざるをえませんから、江平先生からいっきに強い警告が出ま
したね。そこらへんは、さすが女性の先生だなと思います。

当然しゃらも、いっきの不在期間をしのがないとならないわ
けで、自分の進路に意識を向けようと必死です。
いっきとしゃらそれぞれが自分の進路を前向きさに考える。
それだけ見れば、二人の意識が高くなったように見えるんで
すが……そんなに甘くはありません。

いっきは、いつまでたっても自分の将来像が見えてこないこ
とに焦りを感じていますし、しゃらはしゃらでいっきへの依
存構造を劇的に改善出来ていません。
お互いが、一番しんどい問題にまだ向き合い切っていないん
です。
そのズレが、これから波乱要因として表面化してきます。


そして第52話。
さっそく、ズレましたね。(^^;;

しゃらのお兄さんが御園家に持ち込んだとんでもない災厄
が、弓削さんという子連れの女の子のこと。

しゃらにとっては、お兄さんだけでなくその子も疫病神なん
ですよ。弓削さんにどんな事情があってもね。
でも、いっきは違います。五条さんの補助をするというのは
あくまで建前で、自力で何も出来ない弓削さんをなんとかし
てあげたい……そう入れ込んでしまうんです。

いじめを受けていた間、最後まで抵抗して意地を張り通した
しゃらと違って、いっきは結局何も出来ませんでした。
そして、その頃の無力な自分を心底嫌っています。

いじめに反発しないんじゃなくて、出来ないんだよ!
おまえら、何もわかってない!
そういう怨嗟を、まだたっぷり抱え込んでいるんです。
なので、どうしても弓削さんをかつての無力な自分と重ねて
見てしまいます。

いっきは弓削さんに同情は寄せても、恋愛対象として見るこ
とは決してありません。だって弓削さんは、いっきが見たく
ない弱い自分の姿そのものですから。
でも、しゃらにはいっきのアクションが理解出来ません。
なぜ関係ないはずの弓削さんに、そんなに入れ込むの?
どうしても……感情の波が立ってしまうんです。

そのズレが、弓削さんとの面談前にものっそ爆裂してしまい
ました。(^^;;

ただ……。
面談を通して、いっきだけでなくしゃらも弓削さんの異常性
をはっきり感じ取りました。
いっきが好意を寄せる対象には決してならないということ
を、自分の目で確かめられたんです。
だからこそ、二人のズレは大きなひび割れにはつながりませ
んでした。

まあ、面談は一回こっきりです。
それで済めばいいんですけどね……。


           −=*=−


この後、短いSSを一つお届けし、その後第53話と第54
話を続けてアップします。どちらもかなり長いです。
間に少し息抜きを挟みながら、一ヶ月ほどかけてアップする
予定。三年生編前半では、もっとも大きなヤマになります。

もちろん話の軸になるのは、いっきとしゃらが面談を行った
弓削さん。そして、久しぶりに森本先生が登場します。

前もって予告しておきますが、極めて重い内容です。
そして、二話の中で繰り広げられるやり取りの中に、ぜひみ
なさんご自身を置いてみていただきたいんです。

単なるフィクションとしてではなく、読み物の形を取った現
実問題として、しっかり内容を精査してくださるととても嬉
しいです。




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





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「せまいなー、誰かここを出ろよ」
「寒いからやだ」



(^^;;



オニノゲシの寸詰り。
寒さのせいで大きくはなれなくても、ずっと花を上げていま
す。

風邪のことを鬼の霍乱などといいますが、風邪すら引きそう
にない、タフなやつです。(^^;;