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三年生編 第60話(2) [小説]

そうか。
会長が予想した通りだ。学校の先生が一人も入ってない。
なるほどなあ……。

鈴ちゃんが審査員の先生たちの前に一歩進み出て、もう一度
深々と頭を下げた。

「わたしは、ハートガーデンプロジェクト部長の鈴木則子と
言います。今日はよろしくお願いします!」

鈴ちゃんを挟み込むように四方くんと菅生くんが前に進み出
た。

「僕は副部長の菅生君彦です。よろしくお願いします」

「プロジェクトのジェネラルマネージャーをやってる四方透
です。よろしくお願いします!」

審査員の先生たちが、四方くんの肩書きを聞いて、おーっと
驚いてる。わはは。

鈴ちゃんが、僕らの方を一度振り返ってから、説明を追加し
た。

「プロジェクトは現在部員が72名。顧問の中沢先生と、あ
とはサポーターという構成になっています」

僕らは全員でゆっくり頭を下げた。

「サポーター……ですか?」

滝本さんていう女の人が、審査委員長なんだろう。
鈴ちゃんの説明に小首を傾げた。

「ええと、そこは、後で初代部長の工藤先輩から説明がある
と思います」

「分かったわ」

プロジェクトの執行部の紹介が終わったところで、審査員の
先生にハンドマイクが渡された。

僕らは、審査をどんな風にするのかを聞かされていない。
プレゼンの準備はがっつりしたけど、それが出来るかどうか
もまだ分かんないんだ。
先生たちがどんな審査をしようとするのか、どんなオーダー
を出し、どんな質問をするのか、まだ何も分からない。

どきどきの瞬間。

滝本さんが、マイクを握って笑顔で僕らに話し掛けた。

「こんにちは!」

全員で声を張り上げる。

「こんにちはーっ!!」

「おおっ、やっぱりみんな元気がいいわねえ! 気持ちがい
いです」

にこにこ笑いながら、滝本さんが話を続ける。

「本日こうしてお邪魔しましたが、実はわたしたちの審査は
もう終わっています」

げ……。

場が凍りついた。

「庭というのは、印象が全てです。わたしたちが見た時にど
ういう印象を受けたか。それだけなんです。説明も配慮も要
りません」

……。

「……なんですけどね」

おとと。

「今回こちらにお邪魔させていただいたのは、そういう印象
の枠に収まらない大きなエネルギーを感じたから」

うん!

「正直、庭のデザインや完成度という点ではまだまだ物足ら
ないのは事実です。ですが、ビデオで見せていただいた造営
までのプロセスがとても衝撃的でした」

滝本さんの言葉に、他の二人の先生も大きく頷いた。

「本当? あのビデオで紹介されていたプロセスって、本当
なの? わたしたちはヤラセじゃないのかって疑ってます」

うわ、挑発するなあ。

「ぜひみなさんのエネルギーで、わたしたちの疑いをぶっ飛
ばしてください。楽しみにしてます!」

うまい! さすが、審査員をするだけあるなあ。

滝本さんの最初の一撃で青くなってた鈴ちゃんは、気持ちを
さっと立て直した。

「分かりました! さっそくプレゼンさせてもらっていいで
すか?」

「よろしくね」

「はい!」

鈴ちゃんがさっと手を上げたのに呼応して、僕と江本さんが
前に出る。

「まず、なぜわたしたちの活動にプロジェクトという名前が
付いているのか。そこからプレゼンを始めたいと思います」

審査員の先生たちは揃って頷いた。
そうなの。応募した書類やビデオには、なぜプロジェクトな
のかという説明は一切入ってない。

四方くんが中心になってまとめたビデオでは、最初はプロジェ
クトが出来た理由、つまり『過去』が入ってたの。
それを僕としのやんが全部削らせた。

新入部員の確保じゃなくてコンテストの応募のためなら、後
ろ向きの部分を見せるのはかえってマイナスの印象を与える
よって。
それよか、鈴ちゃんや四方くんの『今』をばっちりカッコよ
く見せた方がいい。

だから今鈴ちゃんたちがやってる合意形成やプランニングの
プロセス、作業風景は丁寧に撮影されてるけど、昔の話は一
つも出てこない。

プロジェクトっていう名称と、今の姿とは必ずしも一致して
ないんだよね。
部長会でも突っ込まれたみたいに、なんでプロジェクトなの、
部じゃダメなのっていう疑問符が付いて回る。
でも、そこをミステリーのままにしておいた方がおもしろい
じゃん!

今回の受賞では、間違いなくそこがキーポイントになったん
だ。僕や鈴ちゃんにとっては、してやったりなんだよね。

先生たちが来られてる今。
今こそ、そのミステリーの謎を解こう。

それは先生たちへのアピールであると同時に、一、二年生た
ちにこれまでの経緯をしっかり教える大事な機会でもあるん
だ。
何があったかが問題なんじゃない。それをどう乗り越えたか
が重要なの。そこをきっちり見せたい。



三年生編 第60話(1) [小説]

7月7日(火曜日)

いよいよXデイ。
ぽんいちの中庭の特別審査の日が来た。

審査は学校のカリキュラムの邪魔にならないようにって、普
通は昼休みか放課後に設定されるらしいけど、安楽校長が四
時限を全学年全クラス自習にするっていう粋な計らいをして
くれた。

プロジェクトのメンバーだけが勝手にやってることじゃない。
学校側も生徒も、みんな中庭に関心を持ってるっていうこと。
それをきちんと見せたいっていう校長の説明だった。

安楽校長。
ありがとうございます!

審査員の方たちは11時に校長を表敬訪問して、校長と顧問
の中沢先生の案内で中庭に移動し、11時15分から審査を
始める。

プロジェクトメンバーはホスト役ということになるので、自
習の義務を解かれて11時から準備と対応、プレゼンに当た
るんだけど……。
準備と本番合わせても、実質二時間ない。
まさに短期決戦だ。

昼休みにはミニイベントも同時開催するから、頼むから雨降
らないでくれっていうのが僕らの心の底からの願いだった。
部員総出で何百個もてるてる坊主を作って、中庭に張ったロー
プにぶら下げた。

昨日は一日中雨降りでどうなることかと思ったけど、今日は
分厚い曇り空ながらなんとかこらえてる。
天気予報ではこれから回復傾向って言ってたから、本番はな
んとか雨の心配はなさそう。
てるてる坊主にずぶ濡れになってもらった効果はあったみた
いだ。

朝一で僕とみのんとでてるてる坊主を撤去して、イベ班にバ
トンタッチ。短時間でセッティングに取り掛からないとなら
ないイベ班は、これから大忙しだ。
しゃらもちっかも、大声で下級生に指令を出しながら忙しそ
うに走り回ってる。

んー。そこが僕的にはどうも……なあ。
牽引役が違うじゃんか。それは黒ちゃんの仕事だぞー?

「ふう……」

結局しゃらはこの前の僕の懸念をもっともだと考えてくれた
みたいで、茶華道部の板野さんにクレームをつけさせる作戦
をぎりぎりで回避した。
それで、一年生たちを直接どやすことにしたらしい。

あんた方、プロジェクトを潰すつもり?
わたしたちはもう卒業だからそれでも構わないけど、まじめ
な部員に恨まれるよって。

そういうネガな材料で引っ張るのは感心しないんだけど、本
番直前ならそれくらいやらないと効果がない。
今のイベ班の子が全員やる気ないっていうならともかく、一
人でも責任感のある子がいるなら、その子に旗を振らせるし
かないからね。

部員数だけぶくぶく膨らんで、中身が無責任なお客さんばか
りになってしまうんじゃ部活の意味がないもん。

実務の仕事はもう終わってる。あとはプレゼンだけなんだ。
だから今のイベ班の子だけでなく、手の空いてる人は全員ミ
ニイベントの補助に回ってもらう。
そして、今のイベ班の子にその作業を全部仕切らせることに
したって。
うん。それはすっごくいいアイデアだと思う。

仕切るっていうのは簡単に出来るように思うけど、結局自分
から率先してやらないと誰も動いてくれない。
そういうのは、自分がその立場にならないとなかなか分かん
ないんだよね。

しゃらとちっかがまとめた膨大な作業リストを見て、だらけ
てた子らはぎょっとしたらしい。
ちょっと、これ全部わたしたちがやるのって。
ばかたれが。少しはしゃらたちの苦労を思い知れって。

おもしろいなあと思ったんだけど、そこで真っ先に気持ちを
切り替えたのは、女の子じゃなくて男の子たちだった。

二年生の四天王と同じで、やっぱり男の子の方がプレッシャー
に強くて、いざという時に馬力が出る。
すぐに小さなグループに固まっちゃう女の子と違って、一人
でもがしがし動くんだよね。

新人歓迎会の時に、最初に僕のいるテーブルに来た高橋くん
て子。
その時は大人しくて引っ込み思案かなあと思ったんだけど、
そんなことはなかった。
一切文句を言わないで、他の男子部員を巻き込んでばりばり
仕事をこなし始めた。

女の子トップで仕切る、仕切られるの関係が出来ちゃうと、
それが微妙に感情に跳ねるんだけど、男の子が引っ張ると女
の子は逆に割り切るんだ。しゃあないかあって。
そこらへんがすっごい不思議。

僕は、男の子だから女の子だからって見方はあんまりしたく
ないんだけど、現実として自然に男女での役割分担が出来て
くる……というか出来てしまう。

まあ、それは流れに任せるしかないよね。

しゃらとちっかの全力サポートはあったけど、無事に他部と
の打ち合わせや準備を済ませて本番に臨めることになった。
やれやれだ。ほっとする。

そしていよいよ本番。
11時集合の全部員が持ち場をもう一度点検して、委員の先
生たちが中庭に来るのを待ち受ける。

やっぱ……緊張するよなあ。
不安と期待が入り混じった状態で、そわそわしながら中庭で
待機していた僕らのところに、校長と中沢先生が何人かの人
を引き連れてやってきた。

男性が二人と女性が二人。四人か。
でも男の人の一人はマスコミの人みたいで、ばしゃばしゃ写
真を撮りながら校長と話をしてる。
きっと、取材なんだろう。

ってことは、審査員の先生は三人か。
みんなそこそこの年齢だな。あらふぉくらいかな。

校長が鈴ちゃんを手招きした。
ぱっと走っていった鈴ちゃんの後ろに、ぴったり四方くんと
菅生くんが付いていく。

鈴ちゃんたちが、三人揃って先生たちにぺこっと頭を下げた。
僕らもそれに合わせて丁寧に一礼する。

最初に校長から、審査員の先生たちの紹介があった。

「本日、本校の庭の審査をしてくださるのは、ガーデンデザ
イナーの滝本早百合さん、株式会社アーバングリーン設計部
主事の大向(おおむかい)智治さん、そして株式会社緑水園
の企画開発課長の永江久美子さんです。くれぐれも失礼のな
いようにね」

「はい!」

鈴ちゃんが、元気な声を張り上げた。




共通テーマ:趣味・カルチャー

ちょっといっぷく その152 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

しばらくてぃくるでしのいでお弁当を作るつもりでしたが、
思ったほど作業が進みませんでした。とほほ。

それでも、いつまでも中休みというわけにいきませんので、
これから三話ほど話を進めます。どれも、そこそこボリュー
ムがあります。


           −=*=−


弓削さんのケアをめぐってぎくしゃくしてしまったいっきと
しゃらですが、率いてきたプロジェクトの高校ガーデニング
コンテスト入賞が決まり、全体としては運気上昇中。

その勢いのまま、ガーデニングコンテスト審査員による中庭
実査を迎えることになりました。
もっとも、三年生部員は部活の最前線からすでに退いていま
すから、後輩たちのお手並み拝見と言うことになるんです
が……。

一、二年生といっきたちとでは、経験値が全然違うんですよ
ね。その差がプレゼン絡みで吹き出してしまいます。
さあ、それは何か。

そしてプレゼン絡みの諸事だけでなく、もう一つ厄介な問題
がいっきとしゃらに降りかかってきます。
その様子を、第60話から第62話までまとめてお届けいた
します。

それにしても、なかなか視界良好ってわけにはいかないです
ね。まあ、作者のわたしがそれだけ底意地悪いってことなん
ですが。いひ。


           −=*=−


さて。
ちょっと、本小説の話から逸れます。

現在わたしが作文を展開しているサイトは三箇所。
アメブロに本館があり、中長編小説用のミラーサイトとして
カクヨムを使っている他に、別館としてここを運営していま
す。

それぞれに一長一短あるんですが、一つだけ明確な違いがあ
るなあと思うようになりました。
それは、ブログと投稿サイトの差です。

ブログは、基本著者が他サイトの読者なんです。中には書く
だけもしくは読むだけという方もおられますが、多くは自ら
ブログを書き、他のブロガーさんの記事も読みにいく……そ
ういう相互交流スタイルなんですね。
有名人が運営しているブログを除けば、かなり作者と読者の
数が釣りあっていると言えます

ところが、カクヨムのような投稿サイトでは、圧倒的に書き
手(作家)の方が多い。猛烈な数の作家と作品がありながら、
そのほとんどが誰の目にも留まらずにたなざらしになってい
ます。

つまり、作品の出来不出来よりも広報活動の熱心さで評価が
動いてしまう。作品のクオリティを左右するはずの第三者評
価に、ものすごく恣意的なバイアスがかかるんです。

ブログの記事は、検索でヒットする可能性もありますし、同
じサイトのブロガーさんから見てもらえる確率が高い。もち
ろんクオリティのばらつきはあるでしょうけど、読者さんが
つきやすいんですよね。

どれがいい悪いという話ではなく。
どんな目的で書いたものを公開するかを考え、それに合った
プラットフォームを使えということなんでしょう。

別館として、ここソネブロで展開している本小説は、脱稿時
に五百万字を超える予定の長大な作品なので、ミラーを作っ
たり別の形式に整形するという作業がほぼ困難になっていま
す。
ですので他のプラットフォームに浮気することなく、脱稿す
るまでこちらでじみじみと展開していくことになるでしょう。

わたしのライフワークとして始めた本小説も、ぼちぼちゴー
ルラインが見えてきました。
ソネブロでの温かい交流を推進力にして書き続けてきた話で
す。最後までお目通しいただければ、本当に嬉しいです。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



gb.jpg



「希望の成れの果てか」

「何言ってんの。花が終わったここからが、真のスタートよ。それこそが希望でしょ」




ガーベラの花の後。さあ、希望を繋げられるでしょうか。



てぃくる 320 そこに山があるから [てぃくる]



なぜ山に登るのか?

 そこに山があるから。




「俺に登れるもんなら登ってみやがれ!」

 ほう、大きく出たな。

「おう! 俺は山じゃないからな。枝折れるで」






icho.jpg





(^^;;







イチョウの大樹。こんもりと茂りますね。
そのサイズの割には材が軽軟で耐久性に乏しいため、構造
材としてはあまり適していません。

でも。
イチョウはそれ自身が、大きな山を乗り越えてきましたね。
そう、イチョウは生きた化石として有名な植物。
長い年月という巨大な山を超えて、今に至ります。
残念ですが、人間の歴史はその足元にも及びません。







  沢水を水筒に入れ夏登山








The Climb by Miley Cyrus



てぃくる 319 終わった終わった [てぃくる]


「残業させないって方針じゃなかったっけ?」
「まあ、片付いたからいいじゃん。終わった終わった」
「それもそうか。でもさあ、これから飲みに行くには遅いよね」
「電車が終わっちゃう」
「でも直帰して、そのままビニ弁食べて寝るのは……なあ」
「女、終わってる」
「カレシとは?」
「もう終わった」
「何か終わってないもの、ないの?」
「地球」
「人類は?」
「とっくに終わってる」





moke.jpg

(^^;;








まあ。終わった分だけ始めれば、帳尻は合います。
そう考えましょ。







   笹船に水菓子乗せて雨果てる








The End by Pearl Jam



てぃくる 318 招福 [てぃくる]


moch.jpg

クロガネモチ。黒鉄黐。
『苦労がない』と『金持ち』に引っ掛けてある招福樹ですが、
あまりにありふれているので効果のほどは……。
どっさり実を結ぶので、鳥は喜ぶでしょうけどね。

さて。
世の中には見たくない、聞きたくない言葉が山のようにあり
ます。

要はイメージが悪いってことですよね。
じゃあ、語感のいい字面に改変してしまいましょう。

ひあ、うい、ごー!




 忖度 → 尊宅
 偽証 → 義正
 収賄 → 秀和意
 贈賄 → 増は良い
 放射能 → 奉社能
 政治 → 誠慈
 選挙 → 洗去
 警察 → 軽札
 凶悪事件 → 今日開く滋顕
 裁判 → 彩版
 原子力 → 原始緑
 八百長 → 家生兆
 覚醒剤 → 客正財
 賭博 → 兎白

 浮気 → 上喜
 不倫 → 富鈴
 増税 → 造贅

 逮捕 → 泰保
 性犯罪 → 正繁財
 離婚 → 利金
 .
 .
 .


まあ、どう書き換えたところで中身は変わりません。
みなさま、ゆめゆめ騙されませんよう。




 

  夏草や何を言うても沢の中

  さわさわさわさわさわ……。






Different Worlds  by Jes Hudak



てぃくる 317 不思議な逆転 [てぃくる]



縛られている方が硬くて融通が利かず

縛っている方が柔らかくてしなやかだ



ds.jpg



大金をもたらしてくれるはずの宝くじが
なぜか小金を全てむしり取って失せる

説明義務がある方が居丈高で
説明を受ける側が怯えている

穀潰しが暴力を振るい
稼ぎを入れている方が殴られる

夢を現実にすると為政者が約束するが
その現実すら悪夢に追いやられる

子供が減って老人ばかりになると言いながら
年寄りをこき使い、子供をぞんざいに扱う

裸の王様が
服を着ている民衆を嘲る

そういう理不尽な世の中にしているのは誰だと聞くと
誰もが自分以外を指差す



そう、それは逆転ではない
君が逆立ちしているだけだ








  逆さまの島を見て入ればましになる?








Riverse by Cullah



てぃくる 316 ぱぴぷぺぽ [てぃくる]



str.jpg

(スーテラ)



日本人は横文字由来の植物名をあまり好まないんですが、
なぜかパピプペポが大好きなんですよね。
一度それがついた植物名で流通すると、名付けが変更になっ
ても古い方の名前でずっと流通し続けたりします。

旧 バコパ → 新 スーテラ
旧 カポック → 新 シェフレラ
旧 ディプラデニア → 新 マンデヴィラ
旧 ヒポシルサ → 新 ネマタンサス
旧 ベロペロネ → 新 ユスティキア・ブランデギーアナ(コエビソウ)





「ねえ、ママ」
「うん?」
「パパは?」
「ぱぴぷぺぽが付いてるから、まだ残してあるの」




(^^;;






  ぱっと見てぴんと来てプラスしたのに
    ぺろっと忘れとぽろっと捨てる







Time To Live by The Pepper Pots


てぃくる 315 同音異義語 [てぃくる]



なんてんは、なんてんからきたというせつがある。
そのなづけがなんてんかはともかく、かんじがすぐうかばないのがなんてんである。

(南天は、難転から来たという説がある。
その名付けが何点かはともかく、漢字がすぐ浮かばないのが難点である)




nant.jpg



日本語は、バスク語、コイサン語と並んで、世界三大履修困難言語の一つだそうです。

ひらがなのテキストで冒頭の文を見せられたら……。

 ……日本人やめたくなるかもしれません。(^^;;







 しゅうかいはしゅうかいおくれでもうしゅうかい
   ただのしゅうかいとかしてしゅうかい

 (集会は周回遅れでもう終会
    ただの集塊と化して醜怪)







Sorrow by Sleeping At Last

候。



てぃくる 314 桜闇 [てぃくる]


「桜がどんなに咲き誇ったところで、その花の下が闇になることはない」
「はい」
「だが、葉桜は別さ。茂った桜の葉は、他の木の葉と同じで闇を作る」
「木下闇ですね」
「そう。あれほど桜花を愛でた私たちも、桜闇ではうつむくようになる」
「桜闇……ですか」
「まあ、桜は善人や悪人というわけではない。桜は桜さ。でも、私たちはある時間断面の桜を見て、それが全てだと錯覚する。そういう私たち自身が、闇なんだよ」
「……」
「桜が、ではなくね」




sak.jpg






  葉桜や鋸の目立てて空(くう)削る







Whistling In The Dark by Phaeleh



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