So-net無料ブログ作成

てぃくる 262 避暑地の出来事 [てぃくる]



mgr.jpg




そらあ、確かに言うたで
暑いのんは苦手やて

せやから言うて、わぃを日陰に置くことないやろ!





(^^;;






フランスギクかなあと。
ヨーロッパ原産で、耐寒性は高いんですが高温多湿が苦手で
す。
それでも、日陰で暑さを凌ぐより日光が欲しいんでしょう。
避暑地では、花に今一つ元気がありませんでした。(^m^)

もっとも、条件のいいところではもっさり茂ってはびこりま
す。
花壇から逃げ出して、徐々に野生植物になりつつありますね。







  墓を守る母手向けたり夏の菊

  藤野聖山園にて。








Late Summer by Yuhki Kuramoto

 


てぃくる 261 硬軟 [てぃくる]


俺は硬派だ。
女なんかには見向きもせんぞ!
漢(おとこ)をどこまでも貫くのだ!


「お! すごいべっぴんがおるで!」


え? どこどこどこどこどこっ!?



「ちょ! あんちゃん、そこコンクリ打ち立てや!」



ずぶずぶずぶずぶずぶずぶ……。



nuri.jpg


本当の硬派になったようです。(^^;;








俺は軟派さ。
どんな女も俺の手にかかりゃいちころよ。
さあ、今日はどんな女をモノにしようかなあ。



「お! すごいべっぴんがおるで!」


え? どこどこどこどこどこっ!?



「アフリカゾウの」


むっしゃむっしゃむっしゃむっしゃ……。



kusa.jpg



相手が草食系でも、油断は禁物です。(^m^)









  硬い手と柔い手繋ぎ夏の土手











Amelia by Joni Mitchell





Amelia by Pedro Aznar


言語が変わるとイメージが変わりますね。
どっちが硬くて、どっちが柔らかい?

はて。

 


てぃくる 260 ドリーミー [てぃくる]




「ええと、こんな風に全体にふわっとしたドリーミーな感じで」



kw2.jpg

(ランタナ)



「は、はあ。どりーみー……ですか」

「そう。ちょっと毛が硬いから、セット大変だと思うけど、あなたの腕を信用しますので」

「わ、分かりました。努力します」

「お任せください、じゃないの?」

「お客様のおぐしはなかなか……扱いが……」

「そこをどうにかするのがプロじゃないの?」

「……ええ、そうなんですけどね」

「大丈夫?」

「正直に申し上げてよろしいですか?」

「……」

「剣山をスチールウールにする技術は、私どもには……」

「もう、いいっ!」


 ばたん!!


「店長……お客様を怒らせたみたいですけど、いいんですか?」

「ああ、彼女はこのあたりのヘアサロンのブラックリストに載ってるから」

「えええ!? クレーマーなんですか?」

「クレーマーってわけじゃないけどさ。あれは、髪なんかじゃないよ。普通の美容師じゃ絶対に手に負えない」

「そんなに硬いんですか?」

「鋏の刃が欠ける。切るのにニッパーが要るんだ。鍛冶屋の領域さ」

「げ……」

「パーマなんか論外だよ。あれを柔らかくするのなら、硫酸ぶっかけて煮ないと」

「うげげ!」

「それでも、果敢に挑んだやつがいてさ。こんな感じに仕上げたんだ」



kw1.jpg

(カワラタケ)



「黒ドリーミー……ですね」

「悪夢だろ?」






(^^;;






  短夜や残夢整理に明け暮れる








Dreamy Eyes by Jean-Luc Ponty

 


てぃくる 259 さぼる [てぃくる]



「アリ一匹くらいさぼってても、何も変わらへんやろ」

「百万匹のアリがみんなそないに考えてみ」

「……えらいこっちゃな」



ar2.jpg



「一匹さぼっただけでえらいことになるアリの世界は、窮屈やな」

「それえ、ちゃうで」

「え?」

「要領のええやつがさぼるから、アリの世界は回るんや」

「じゃあ、わいらは?」

「要領悪いってことになんのやろなあ」

「とほほ……」





ar1.jpg



さぼるアリになっても、さぼらないアリになっても。

世界は回る。






  上がり込み 飴を弔う蟻の列








Ants Marching  by Dave Matthews Band

 

 


てぃくる 258 難しい髭剃り [てぃくる]


「おう、おやっさん。髭、あたってくんな」

「難しいなあ……」

「どうしてだ?」




pepe.jpg



あんた、髭しかねえだろ?




(^^;;





いや、これは髭ではなくて、立派な花なんですけどね。
スイカペペの愛称でよく知られているペペロミア・アルギレ
イア


ペペロミアは、もっともポピュラーなキッチンスパイスであ
るコショウに近い仲間ですね。
花もコショウによく似ていて、ものすごーく地味です。
表面につぶつぶのある棒って感じですね。
ペペロミアの仲間はみんな同じような花を付けるので、他の
観葉植物と見分ける時の判断材料になります。

ペペロミアの仲間にはポピュラーな観葉植物がいっぱい含ま
れていて、みなさんも気付かないうちにいくつかは目にして
いるかもしれません。
百均でもプラグ苗がよく売られていますね。

半着生やつる性のものが多く、土の過湿を嫌うので、水をや
り過ぎると根が腐ってすぐだめになってしまいます。
我が家はペペロミアと相性が悪いらしく、ものすごく丈夫な
オブツシフォリアですら長生き出来ません。ちぇ。







  盆休み 空(から)のオフィスに蔦が這う








Kei's Song by Tim Weisberg


日本ではあまり知名度のない人ですが、わたしは大好き。
ウエストコースト系のフルーティストですね。
現在も元気に現役で活躍されているのは嬉しい限り。(^^)

 


てぃくる 257 兄弟 [てぃくる]


兄貴はとても役に立つ。弟は何の役にも立たない。
兄貴はとても偉い人。弟はどうしようもないクズ野郎。
兄貴は人に頼られる。弟は人に嫌われる。
兄貴は顔が赤い。弟の腹は黒い。
兄貴には友達が多い。弟はぼっち。
兄貴はいい意味で世界中に広がった。弟は悪い意味で世界中にいる。



tom.jpg
(トマト)




それでも。
兄貴は兄貴。弟は弟。

それぞれの道の上で生きている。





inuh.jpg
(イヌホオズキ)




トマトイヌホオズキ
どちらもナス科の兄弟ですね。

アンデス原産のトマトは、もっとも世界中で愛されている果
実でしょう。
生でも加工してもおいしく食べられます。
ミニから大玉まで、色や味も様々に改良され、これが同じト
マトかと思うくらいいろんな品種がありますね。

一方のイヌホウズキ。
有毒です。黒く実る果実は潰れると色が衣服に染み付いて落
ちません。
タフな雑草で、あちこちから勝手に生えてきます。
ジャガイモやナスの大害虫であるニジュウヤホシテントウの
食草になりますので、この草があると害虫被害がその周囲の
畑にも散ります。厄介です。

でもね。
トマトもイヌホウズキも、人間に好かれたり嫌われたりする
ために生えるわけではありません。

彼らは兄弟で。
わたしたちがいてもいなくても生えるんです。

もちろん。
わたしたちは、彼らと兄弟になることは出来ません。

どんなに愛していても、ね。








  兄弟と寄せた球落つ線香花火








Brothers In Arms by Gregorian

 

 


てぃくる 256 濡れないドレス [てぃくる]


華やかなドレスは 水に濡れない
どんな時にも ひらひらと優雅に舞う

でも ドレスをまとっているわたしは
いつもずぶ濡れに なってしまう

だってわたしは ドレスじゃないんだもの
いつもひらひらと 舞っていられないんだもの




srs.jpg
(サルスベリ)



濡れたわたしが ドレスをまとう
決して濡れない ドレスをまとう

そして踊るの 泣きながら
雫をいっぱい こぼしながら

ひらひらと
ひらひらと





hxo.jpg
(ヘクソカズラ)




悲しい時には泣けばいいじゃないかと。
偉そうに言い放つ人がいる。

ねえ、泣けるのならもう泣いているの。
泣けないのはなぜかを考えて欲しいな。








  叩きつける激情過ぎて夏の虹








Hide Your Tears / Rainy Mood by Daniel Licht

 


てぃくる 255 アンバランス [てぃくる]


楊枝で豆腐を食う

  豆腐ようはそうやって食べるんだよ?


お玉で胡麻を拾う  


  
ごまかせば楽勝だ


猪口でビールを飲む


  
チョコがつまみだろ?


大羽釜で茶碗蒸しを作る


  
茶碗の蒸気消毒だからな


菜箸で豆をつまむ


  
サイババなら箸すら要らん


金串でサラダを取り分ける


  
各自で皿から鶏分けてくれ


フォークでスープを飲む


  
フォークリフト持ってくわ


西瓜を丸齧りする


  
そらあ河馬だからね


味噌も糞も一緒


  
美空の空想をそんな風に言うなああっ!





(^^;;





tmg.jpg



イヌザンショウの小さな花。
一つ一つがどんなに小さくても、数があれば立派にごちそうです。
羽を広げてご満悦のツマグロヒョウモンさんでした。(^^)







  裏なりの西瓜も笑ふ賄ひ飯









The Balance Of Love by Howard Jones

 

 


てぃくる 254 あちらとこちら [てぃくる]


あちらではこちらが見えているのだろうか?

こちらからあちらが見えないように、あちらからもこちらは見えないような気がする。

でも、その真偽は分からないし、確かめようもない。




kom.jpg

(コマツナギ)




一つだけはっきり分かっていること。

あちらとこちらは明確に区切られていて、行き来は出来ない。

それがどこかで繋がっていればいいなと願いを込めて、夜空を見上げる。

月も星もない夜空を……黙って見上げる。








  何処にか絆は在るや盆の宵








There's No Way Out Of Here by David Gilmour

 


てぃくる 253 未熟者 [てぃくる]


「この未熟者め!」

「お言葉ですが」

「なんじゃ!」

「熟した状態がお師匠様ですか?」

「決まっておろう!」

「もう、腐っておられますよね。ハエがぶんぶんと」




(^^;;





sng.jpg

(未熟なサンゴジュの果実)




一度熟してしまえば、あとは腐るしかなくなる。
そんな状態には決してなりたくないから、私は永遠の未熟者でいい。

ばぶー。





ybg.jpg

(未熟なヤブガラシの果実)









  完熟を待ちて傷みしメロンの悲










夢路 by nano.RIPE