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ちょっといっぷく その136 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

夏休みを頂戴している最中ですが、さらにいっぷく。(^m^)


           −=*=−


まず本編の執筆状況から。
ええ。ちぃとも筆が進んでおりません。(^^;;

夏期講習のパートはどちらかと言えば内省的で、動きが少な
い上に、えらく重いんですわ。
その分、書いていても今一つ気合いが入りません。

まあ、しょうがないですね。じっくり時間をかけて書くしか
ありません。
ですので、少なくとも八月いっぱいはお弁当作りに専念しよ
うと思います。


           −=*=−


さて。本編がそんな進行状況ですから話題も夏枯れなんです
が、一つアナウンスをさせてください。

本館の方で、明日から一ヶ月ほどかけて新作をアップします。
タイトルは『レンタル屋の天使』

いいすか? タイトルに騙されてはいけませんよ。(^m^)
わたしがこれまで書いた中で、もっとも奇妙な話に仕上がっ
ていると思います。

読後感は悪くないはずですが、全容が見えてくるまで時間が
かかる話です。
ご興味があれば、どうぞ本館をのぞいてみてください。(^^)/



もう一つ、こちらは努力目標ということで。
これまでいっぱい書き散らしてきた散文を、紙の本にしよう
と目論んでいます。もちろん、自費で。はい。

ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌は、総文字数がすでに五百
万字を超過していますので、書籍化はそもそも無理。(^^;;
ですので、四百字詰め原稿用紙で二百枚くらいのものを私家
本にするつもりです。

今のところ個人的にも思い入れのある『六季』を本にするつ
もりで、見積もりを取っているところです。
どんな話かは、本館もしくはカクヨムをご覧になってみてく
ださい。(^^)/


           −=*=−


そんなこんなで、猛暑にひぃこら言いながらもちびちびと前
に進んでおります。

本編再開まで、もうしばらくてぃくるにお付き合いください
まし。m(_"_)m




ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



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「亀の甲羅ってさ、占いに使うんだよね?」

「むかーしはね。焼いて入る亀裂の形で占うんだっけか」

「今でも使えるのかなあ」

「使えるんちゃうの? そういう占い師がいるかどうかは知らんけど」

「ちぇー。誰かわたしのを占ってよー」

「てか、あんたいつの間に亀になったの?」




(^^;;



キッコウアワタケ。亀甲泡茸、ですね。
コナラなどに菌根を作るキノコで、割と普通に見られます。
触ったところが青く変色するので、あまり食べようと思う人は
いないようで。はい。


てぃくる 247 噛み合わない [てぃくる]


「どうされました?」

「どうも噛み合わせが悪いんです」

「漏れますか?」

「ええ。漏れて困ってます」

「それは大変ですね。早速治療しましょうか」

「あの……噛み合わせが悪いのって、治療出来るんですか?」

「ああ、それは最後まで噛み合わないです。だから漏れるんですよ」

「……。漏れを止めるしかないってことですか」

「そうなりますね」



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「漏れはどうやって止めるんですか?」

「そんなの止められませんよ」

「え? それじゃあ治療にならないんじゃ……」

「みんな、思い込んでるんですよ。いつかは噛み合う。いつかは漏れが止まるって」

「違うんですか?」

「あなたとわたしの話が噛み合っていないように、それは未来永劫噛み合うことはないです」

「じゃあ、治療って?」

「噛み合わない。だから漏れる。それが自然の摂理だってことを納得してもらうことです」

「……」

「噛み合わないのが異常なんじゃない。噛み合うことが異常なんですよ」

「そんなあ……」

「それを完全に塞いでごらんなさい。漏れることが出来なかったものは膨らんで、破裂するだけです」

「……」

「涙や吐息で漏らしていた方がずっとマシでしょ? 暴力や流血で破裂するよりは」




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  歯ぎしりの音様々にきりぎりす









The Spinning Wheel by Mike Moreno

 

 


てぃくる 246 生きてるよ [てぃくる]


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(ベニシジミ)



ぼろぼろ?

そうだね。
でも飛べるもん。
ご飯食べられるもん。

生きてるよ。
ぼろぼろでも、生きてるよ。

生きていれば、ぼろぼろになるんだ。
生きていればね。




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(タマムシの羽)





「……」








  鮮やかな色を掲げしプラゴミを
   拾いて歩く老婆の歩み

   







Even Heaven by Aimer

 


てぃくる 245 不自由 [てぃくる]


「そっちは不自由なのか?」

「ああ、不自由だよ。自由が何か分からないくらいにね」



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「こっちは不自由だな」

「ああ、向こうは自由だと思えないくらい不自由だよ」


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  三割の紙切れを冠にした
   偽王の群れが
世を不自由に







Paper Crown by Alec Benjamin

 

 


てぃくる 244 腹を割って [てぃくる]


「なあ、腹を割って、とことん話し合おうぜ」

「やだ!」

「どうしてだよ?」



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あんた、もう腹割れてるじゃん!





ああ、腹筋が割れてるってことじゃありませんぜ。(^m^)
ぱっくり割れてますね。

瓜の仲間は、果実を食べてもらうことで種子を動物にばら
まいてもらうものが多いんですが、ニガウリは果実ではな
く種子の周囲に甘い仮種皮をまとって、それで鳥などを誘
引します。

苦い果実より甘い仮種皮の方がおいしいと思うんですが、
腹を割った状態では誰も手を出してくれません。(^^;;

え? どうせ腹を割るならシックスパック(腹筋がくっき
り六つ隆起して見える状態)になるまで頑張れって?




やだ!







  苦瓜の汁一雫言に混ぜ









Bitter by Patrick Dorgan

 


てぃくる 243 蛇革 [てぃくる]



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「確かさあ、蛇の革もバッグとかに加工出来るんだよねえ」

「そうだよー。ニシキヘビとかパイソンとか」

「僕の革も使ってくれないかなあ……」

「あんた、皮剥かれて平気なの?」

「皮しかないもん」




(^^;;





コケの仲間は種類が多い上に特徴を肉眼で識別出来ないもの
も多く、同定がとても難しいんですが、その中でも例外的に
分かりやすいのが、このジャゴケ(蛇苔)。
ええ。葉状体の表面に蛇の鱗模様。間違いようがありません。(^m^)

直射光の当たらない川縁の石の上などに、普通に見られます。
つるつるてかてかで蛇っぽいやつ。
もし見つけたら、撫でてあげてください。

革を財布には出来ませんけどね。(^m^)







  大人なら独りでも好し川遊び








The River Runs by Bob James

 


てぃくる 242 錆 [てぃくる]




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「なんか知らん、えらい錆びてもうたなあ」

「真っ赤やないか。どんだけ手入れしてへんかったん?」

「てか、元はなんやったか、もう分からへんねや」

「ぴかぴかに磨いたれや。何かに使えるかも知れんで」

「めんどくさ。ええやん、このまんまで」

「うーん、ほんまにええのんか?」

「いかんの?」

「この錆なあ、周りに落ちるとえらいことになるねんで」

「ほー、ごっつ汚れるとか?」

「汚れるならマシや」

「は?」




厄介なんが、わっさり生えてくるねんで!




(^^;;






ギシギシが結実して、赤茶色の種をいっぱいぶら下げています。
種の数ほどのこともなく、発芽して大きくなれるのはごくわずか
なんですが。

一度地面に食いついてでかくなると、容易に抜けません。(^^;;

あ、ちなみに若い芽の部分は食用になります。
もっとも身近な山菜の一つですね。(^^)







  夏に来る客追い返し縁で寝る









Everybody's Talkin' by Rusty Young

 


てぃくる 241 火のないところに煙は立たない [てぃくる]


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「おまえ、なにやらかしたんだ?」

「なんにもしてねえよ。人聞きの悪い」

「そんなわきゃねえだろ。火のないところに煙は立たねえぞ。おまえ、煙だらけだろ?」

「そらあしゃあねえよ。俺自身が煙なんだから」




(^^;;






スモークツリー。和名はハグマノキですね。ウルシ科ですが、
触ってかぶれることはないと思います。

ハグマノキ。白熊の木と書きます。いえ、どこからどう見て
も白熊には見えないんですが、そう書くんです。仏具が由来
なんですが、普段なじみのない仏具をたてに取られると、名
前が実物と一致しません。

白熊の木だけでなく、浜払子(ハマボッス)、山法師(ヤマ
ボウシ)、三鈷茸(サンコタケ)なんかもその手合い。異教
徒には敷居が高いです。(^^;;

さて。

煙には最中(さなか)ではなく、事前か事後のイメージがあ
りますね。

がんがん炎が燃え盛っている間は、煙があってもほとんど目
立ちません。
火種がなかなか炎に発展せず、いつまでもぶすぶすと煙だけ
が立ち込める。または、ほとんど鎮火してしまっているのに、
煙だけが未練がましく漂っている。想いが行動や言葉になら
ず、形のないもやもやになっていつまでも漂っている状態。
それが……煙かなあと。

当然、それは本人だけでなく、周囲の人にとってももやもや
した状況になりがち。なんとなく見えるんだけど、どうにも
突っ込めない……みたいな。

もちろん諺通りで、そもそも種火がなければ煙は出ません。
出火した途端に、水ぶっかけられて消えてしまうこともあり
ますから、ぶすぶすくすぶって煙しか出ない状態にもきっと
意味があるんでしょう。

もっとも、しでかしている悪行や隠し事、不道徳行為への後
ろめたさがもやもやに現れることもありますので、決して煙
推奨っていうわけではないんですけどね。




「で、おまえ、何隠してるんだ?」

「隠してねえよ。見ての通りさ」

「じゃあ、煙しかねえってことか?」

「タネがくっついてるけどな」

「やっぱり隠してたんじゃねえか!」

「隠してねえって。おまいの目が悪いだけだ」

「うう……煙が目にしみる」

「煙に巻きやがって!」



(^^;;






  活きている限り咳する夏火山








Smokin by Boston

 


てぃくる 240 順逆 [てぃくる]

 

花の中に炎が立てば輝くが

炎の中に花を焼べれば灰になる



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芸は身を立てるが

meはゲイだと言えばカミングアウト


嘘吐きは泥棒の始まりだが


泥棒が嘘を吐いても当たり前だと思われるだけ


人を頼るのは肩身が狭いが


頼れる人だと思われるのはもっと肩身が狭い


乞食と古事記の区別が付くと自慢したら


甑と漉し器の区別も付かんくせにとこき下ろされた


転ばぬ先の杖と言いながら


杖を突くようになってから転ぶ転ぶ


信用できる政治家がいないと嘆いたら


政治家を信用するおまえがおかしいと笑われた


日常を愛するほど


愛が日常から離れていく







  また明日と再会を約しながらも
     再会できぬ明日がまた来る









One On One by Hall & Oates

1/1なら逆にしても同じ。

 


てぃくる 239 封じる [てぃくる]


 恋心。鋼鉄もコンクリートも、それを封じることは出来ない。
 妄執。鋼鉄もコンクリートも、それを封じることは出来ない。
 野心。鋼鉄もコンクリートも、それを封じることは出来ない。
 嫉妬。鋼鉄もコンクリートも、それを封じることは出来ない。
 悲嘆。鋼鉄もコンクリートも、それを封じることは出来ない。

 その封じられないものを、我々は封じている。
 平凡と日常というたくさんの懐紙の間に挟んで。

 それは、鼻をかむ時にふと逃げ出すかもしれない。
 しかし、結局のところ用済みになった懐紙とともに捨てられる。

 そして。
 アスファルトを抜け出した雑草を見て。
 あなたはふと首を傾げるのだ。

 封じていた心は、いつの間に逃れたのだろうと。
 封じていた心は、一体何だったのだろうかと。





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  アスファルトは液体さ 夏の草が嗤う









Hot Child In The City by Nick Gilder