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てぃくる 196 破れて候 [てぃくる]



「母ちゃん」

「なんだ? 父ちゃん」

「おまえ……ブラが破けとる」

「ごるああっ! どっち見て言うとるだ!」




kaki.jpg





(^^;;






父ちゃんも、そろそろメガネの度を合わせた方がよろしいか
と。(^m^)

渋柿ですから、しっかり熟さないと鳥は手を出しません。

しっかり熟れて、初めて魅力が出る。
だから熟すのを辛抱強く待つ。

そういう見方、考え方があってもいいかなあと思う、今日こ
の頃。(^^)






  破れ柿の垂れてそのまま暮れてゆく








Blind Man    by Maggie Bell & Big Jim Sullivan

Stone The Crows の看板娘だったマギー・ベル。
御年70歳。声に年が追いついた感じですね。(^^)

 


てぃくる 195 標本 [てぃくる]


『標本』




放たれて

自由に

褪せ朽ちるものの中



kus.jpg

(クスノキ)




捉われて

色を遺す

標本







   風上を見遣れば既に裸木(はだかぼく)








When The Leaves Come Falling Down    by Van Morrison

 


てぃくる 194 雨宿り [てぃくる]



「ねえ、雨、いつ上がるのかなあ」

「分かんないけど。とりあえずここで待つしかないでしょ」

「ま、いっか。飲み物あるし」

「無料だし」

「お代わり自由だけど、他の飲み物はないんだね」

「それはしょうがないよ。雨が止んだら他の店に行けるけど
さあ」

「うん」

「早く止まないかなあ……」



szk.jpg



すぼみ咲きのサザンカの花。
中でハエが三匹、雨宿りをしていました。

虫も花も少なくなる時期です。
虫媒花にとっては条件が悪くなるように見えますが、残り少
ない花には虫が殺到しますから、効率としては悪くないので
しょう。冬に花をつけるメリットもあるんですよね。

ただし。

ツバキやサザンカは、虫媒花ではなく鳥媒花だと言われてい
ます。





(^^;;







 色のない花咲き続け冬の雨







Clouds   by IONA

 


てぃくる 193 エゴイスト [てぃくる]

 

剥き出しにしようと
オブラートで包もうと

エゴはエゴさ

そんなもの
煮ても焼いても食えないよ



ego.jpg




まあまあ、そう言いなさんな。
エゴがなければ、人ではなくてただのロボットですから。

ちなみに、エゴノキのエゴは、エゴイストのエゴではな
くて、えぐい(えごい)ことから。

果皮の部分にたっぷりサポニンを含んでいますので、口
にするとえらいことになります。

ムクロジの果皮と同じで、果皮を水の中で揉むと泡が立
ち、石鹸の代わりになりますね。(^^)







  団栗の背比べを見よ苔筵








Kimi Sora Kiseki   by EGOIST

 

 


てぃくる 192 覗き [てぃくる]



女性のスカートの下から撮ると、盗撮で犯罪になる。


トマトの花の下から撮っても犯罪にはならないが。



tmt.jpg



変なおじさんになる。(^^;;





トマト。
結構がんばりますね。

初冬の空の下。
残り花がぽっかり開いていました。

霜が降りるまでの、ほんのわずかな間ですが。
生の営みはぎりぎりまで続きます。







  枯れ畑に何やらありてせせる








Dixie Chicken   by Little Feat

やっぱ、これでしょう。
ハンモックのトマト姉ちゃん。よく熟れてます。(^m^)

 


てぃくる 191 白いこうもり [てぃくる]



白いゴキブリなら嫌われなかった?

白いカラスなら嫌われなかった?

白い腹なら探られなかった?




そんなこと、ないよ

ゴキブリもカラスも、何色だってきっと嫌われる

あんたの腹は、見かけが何色でも中身真っ黒だし





ksa.jpg



じゃあ、わたしがもし黒いこうもりだったとしても
やっぱり捨てられたってこと?







うん、君はもう壊れてるからね









  『不法投棄禁止』の看板すらも捨てられた
     粗ゴミの山に捨てられる人



 不法投棄は止めましょう。(^^;;









アストロノーツ  by れをる

 


てぃくる 190 インクの実 [てぃくる]



yym.jpg



果汁がどぎつい紫色になることが知られているヨウシュヤマ
ゴボウ
(洋種山牛蒡)。

洋酒にはなりませんし、ゴボウの仲間でもありませんし、山
でないところにもいっぱい生えますので、かなりいい加減な
名前だなあと思います。

北米原産の外来植物で、よく知られている毒草なんですが、
その割には食べて中毒したという話を聞きません。
まあ、草のでかさといい、実の派手な色といい、あまり食べ
たいという欲求が湧かないと言うか……。

その代わり子供達の遊びの道具としては定番ですし、それゆ
えお母様たちの悩みの種でもあるかと。
服に着くと洗ってもなかなか落ちないんですよねー、このケ
バいど紫色。(^^;;

比較的退色しやすい紫系の植物色素の中では、くっきり強く
染まる方だと思います。


           −=*=−


一度根を深く下ろすと、どかあんと茂ってこの派手な実を惜
しみなくぶら下げます。
この野郎と憤って刈っても刈っても、根から再生しますね。
退治するのが面倒な雑草の一つです。

そしてこの植物は、とても面白い性質を持っています。
ものすごく富栄養に強いんです。

自然界には、植物の成長に必要な栄養が足りないことが圧倒
的に多く、そういう貧栄養の場所ではこの植物の競争力はそ
れほど高くありません。

ところが放棄畑の跡や鳥の寝ぐらの下など、ものすごく土の
栄養が多くて他の植物の根が肥料焼けして枯れてしまうよう
な場所でも、こいつは平気の平左。
化け物みたいにでかくなって、そこを占有してしまうのです。

見た目も派手なら、性格も派手だってことなんでしょうね。(^^;;


           −=*=−


秋遅くなってくると、寒さに弱いヨウシュヤマゴボウは地上
部が枯れて根だけになり、長い眠りに入ります。
その直前には葉が紅葉し、赤い花軸、紫の果実と併せて見事
な草姿になります。

ありふれた雑草ですが、遠出しなくても身近に楽しめる紅葉
植物として利用してみてはいかがでしょうか。(^^)/







  寒月や蒼く染まりしペンの先








One More Rainy Day   by Deep Purple

 

 


ちょっといっぷく その125 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

いっきと中沢先生との衝突。
その意味について、もうちょい触れておきたいと思います。


           −=*=−


実は。
この三話でのいっきと中沢先生との衝突は、いずれどこかで
必ず起きたはずなんです。

なぜか。

いっきは、一年の時に無条件に飲み込んできたものを必死に
吐き出してきましたが、吐き出しきれずに最後まで引っかかっ
ていたのが中沢先生だったからなんです。

中沢先生といっきとの距離は、親や近しい理解者たちよりは
ちょっとだけ離れていました。
いっきが先生に惹かれて近寄ったんじゃなく、先生が猫拾い
の対象として中庭にいたいっきに近付いたのが、つるむよう
になったきっかけでしたから。

そして先生は、いっきにはケアの必要がないと判断してさっ
さと放り出してるんです。
しゃらを支えるためのサポーターとして、いっきをちゃっか
り利用したと言ってもいいかもしれません。

いっきにも、中沢先生に頼るという意識は全くありません。
いっきにとって中沢先生は、先生というよりトモダチなんで
すよ。
そして先生も、いっきが自分をそういう感覚で見ることを許
容して来ました。

その姿勢は、五条さんがいっきやしゃらの精神的未熟さを心
配し、今に至るまで庇護者としての視点を決して外さないこ
ととは対照的なんです。

でも最初ガキだったいっきは、いろいろな出来事やハードル
をクリアするたびにどんどんたくましくなっていきました。
先生はそんないっきを間近に見続けて、強いコンプレクスを
感じるようになっていたんです。

そのコンプレクスゆえに、先生はいっきからのアプローチに
不愉快な馴れ馴れしさを覚えるようになってしまいます。

「わたしは君のトモダチなんかじゃない。先生なんだ! 同
列に並べないでくれ!」


……ってね。

でも。
ヘタレの中沢先生が手のひらを返したようにそんな文句を言
えるはずもなく、もんもんとしてたんですね。(^^;;

中沢先生がいっきを突き放さなかったもう一つの理由。
それは、被害経験の共有者として無理なくシンパシーを重ね
ることが出来たからです。

いっきには中沢先生への依存意識が全くないのに、先生は精
神的な安全弁としていっきをちゃっかり利用していました。
いっきは、なんか気持ち悪いなあと思いながらも、先生を放
り出さずに抱えてきてしまったんです。

でも。そういう不自然な関係はもう限界に来ていました。

考えてみてください。
両親、会長、大野先生、安楽校長、しゃら、かっちんやなっ
つ、しのやん……。
いっきが全幅の信頼を置いた理解者たちであっても、決して
いっきを丸飲みしていません。
同様にいっきも、最初無条件に受け入れていた彼らを一旦自
分の外に出して、評価し直すようになっています。

しゃらとの衝突の時みたいに相手に踏み込もうとする強いア
クションがあれば、必ずそこで位置付けが動きます。
新しい関係が出来るんです。
逆に大野先生との関係のように、物理的な距離が空くことで
自然に調整される場合もありますね。
リセットのきっかけが、必ずどこかにあったんです。

その唯一の例外が、中沢先生だったんです。


           −=*=−


いっきにとって中沢先生は、最初から全幅の信頼を置くには
寸足らずの存在でした。

もともと中学時代のいじめの影響で教師に強い不信感を持っ
ているいっきは、先生を厳しく峻別します。
ベテランの大野先生や瞬ちゃんですら懐疑的に見るんですか
ら、ナメクジの中沢先生に対してはもっと厳しく見据えます。
いっきは、先生の長所より欠点の方がいっぱい目に付いてし
まってたんですよね。

逃げ癖があり、めんどくさがりのぐだぐだで、言動にまるっ
きりデリカシーがない。

いっきがまだ子供っぽかった一年の頃は、そういう欠点を個
性として許容していたんです。
へー、なんかおもろい先生だなあって。

でも中沢先生はいっきと同じで、自分の弱みや欠点をドライ
でがさつというポーズで隠そうとしてしまいます。
ポーカーフェイスをどやされてきたいっきが必死に自分の改
造に挑んでいるのに、先生はちっとも変わらない。
わたしはこういう人間なの、嫌なら離れてって、開き直って
しまう。

いっきは、成長して骨太になっていく間に、先生の投げやり
な態度に不満を感じるようになったんです。
シンパシー以外の接点が、どんどん少なくなっていたんです
よ。(^^;;

そのシンパシーすらぶっつり切れたのが、フェアウエルパー
ティーの時。
いっきは、先生からいきなりきつい批判を食らって腹を立て、
シンパシーを取っ払って、先生がいつまでたっても改善しよ
うとしない弱点を極めて批判的に見たんです。

その時点で、もう先生を吐き出す準備は整っていました。
あとは、どのタイミングでそれが起こるかだけだったんです。

今回の衝突は、いっきの喉に中途半端に引っかかっていた先
生をげえっと吐き出したに過ぎません。
吐き出された最後の一人が先生だったと言うだけで、いっき
にはそれ以上の意味がないんです。

吐き出しておしまいじゃなく、いっきはちゃんと関係を再構
築します。
ですから、いっきには先生に対する認識を極端に変えたとい
う意識はありません。

仰天したのは、中沢先生ですね。(^^;;

大野先生の転出で心理的な拠り所を失って不安だった中沢先
生は、沢渡校長の硬派路線が息苦しくなり、新たな拠り所を
いっきといっきが率いるゆるーいプロジェクトに求めました。
分かりにくい形なんですが、こっそり依存してたんです。

その寄りかかっていた支えが突然消えただけじゃなく、それ
がいきなり爆弾になって、目の前でどっかあんと大爆発した
んじゃねえ。(^^;;


           −=*=−


ともあれ。

いっきと中沢先生との関係をリセットする事件は、起こって
しまいました。
でもいっきは、中沢先生と仲違いするつもりはありません。

いっきの先生へのオーダーははっきりしてます。
友人としての付き合いより、先生としてのオフィシャルな立
場を優先してほしい。
だって、先生はそれでお給料もらってるんでしょ?

それだけなんです。

いっきの意識は、もう周囲の人物から離れて自分の将来に向
いています。早く受験に集中したいんです。
当然、中沢先生とごたごた揉め続けるのはバカらしいと思っ
ています。

先生が今回のヘマを糧にしてくれればいいし、その先までな
んか面倒見られないよ。
だって、先生はもうオトナなんでしょ?
……ってとこですね。(^^;;

そこをさばっと割り切ってるいっきと違って、メンタルダメー
ジが強烈だった中沢先生は、この衝突のショックをずるずる
引きずります。

感情的な軋轢を引きずったまま、今回のごたごたをどう収束
させるか。
それが次のステップになります。


           −=*=−


このあと。
いっき、中沢先生、プロジェクト、それぞれが仕切り直しの
仕上げに入ります。第十六話と第十七話の二話は長いので、
それでひとまとめにしますね。

本編に戻る前にいくつかてぃくるを挟みますので、どうかご
了承ください。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/






snk.jpg



誰かが

光の篭の中にいる

誰かが

篭から出ようとしている

でも出られない

だからほの赤く輝く

誰か僕を

ここから出してくれ








サネカズラの赤い実が、フェンスにいくつも輝くように
なりました。
日に透かした時の紅が灯りのようで、とてもきれいです。(^^)

 


ちょっといっぷく その124 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

さあ、えらいことになりました。
いっきとは入学時からの長く密接な付き合いで、プロジェク
トの顧問として、パーソナルアドバイザーとして、校内だけ
でなく学外でも濃いやり取りを続けてきた中沢先生に、いっ
きがでえっかい爆弾を落としてしまいました。(^^;;

この三話。
実は三年生編前半の一つの重要な核になります。ですので、
いっぷくでの総括も少し長くなります。二回に分けますね。

その一回目です。


           −=*=−


沢渡校長の愚策の中でもっとも悪影響が大きかったのは、ク
ラス編成を恣意的にいじったこと。
特にいっきの在籍する3Eには、飛び切りの異端児が集中し
ています。雰囲気がぎすぎすしていて、不穏なんです。

その3Eほどではないにせよ、今は学内が激しくざわついて
いて、生徒の誰もが強い不満とストレスを抱えています。
しかも校則が改訂されたことで、学生の羽目外しには厳しい
ペナルティが課せられるようになってしまいました。

溜まった鬱憤を晴らす場所も機会もない。
そのストレスが、どこでどんな形で吹き出すか分からない。
そして、暴発して傷付くのは学生だけです。

いっきが心配するのは当然なんですよ。

でも先生たちは、沢渡校長の退場でめんどくさいことは全部
終わったと思ってる。やれやれってだらけてる。
いっきは、緊張感を欠いた先生たちの緩みを見逃しませんし、
それが許せませんでした。

第十三話は、いっきが先生たちに警告を突き付けただけ。
警告の対象は教師全員ですから、中沢先生への個人攻撃では
ありません。
でも、子飼いの生徒にいきなりがぶりと噛み付かれた中沢先
生は、まさに青天の霹靂です。

いっきの爆弾の直撃を受けて、ハートがこっぱみじんになっ
てしまいました。


           −=*=−


第十四話。

立水の直撃を受けたおぎちゃん、いっきの直撃を受けた中沢
先生、どちらも大破。

校長が、生徒の教師への脅迫行為と見て立水といっきを呼び
出したのは当然でしょう。
ですが、中沢先生にとっては予想外の展開になってしまいま
した。

生徒の越権行為を咎めてくれるはずの校長が、逆にいっきを
擁護し、自分にペナルティが付いちゃった。
中沢先生、怒り心頭です。(^^;;

でもね、中沢先生はいっきに裏切られたという意識が強すぎ
て、自分が犯した致命的な裏切り行為に全然気付いてなかっ
たんです。
筋論者のいっきが、それを見逃すはずはありません。
中沢先生をプロジェクトの顧問から降ろすという、過激な手
段に出ました。

顧問を降ろされる。それは中沢先生にとっては裏切りどころ
の話じゃありません。
この役立たずが! おまえなんかもう要らない! とっとと
くたばりやがれ!
そう言われてるのと同じ。事実上の死刑宣告なんです。
でもね、そうなる原因を作ったのは中沢先生自身なんですよ。

二年生編の第192話をもう一度よく読んでいただくければ、
その時いっきと先生の心中に何が潜んでいたかがよく分かる
と思います。

先輩たちのフェアウエルパーティーで、初めて顧問として偉
そうな大口を叩いた中沢先生。
発言の背景を知らなかったいっきたちは、それが先生の心か
らのエールだと受け止めました。

だからいっきは、先生に過去を晒され、個人崇拝される王様
だとあげつらわれ、自己保身の欺瞞を叩かれても、プロジェ
クトに生かされるべき大事な提言が棘を上回ると考えて我慢
したんです。

でもね。
本当はものすごーく傷付いて、怒ってたんですよ。(^^;;

「あんな言い方ないだろ!」

そうですよねー。わたしなら、その場でぶち切れます。

ですが、もし沢渡校長との激突さえなければ、いっきの怒り
は時とともに薄れてせいぜい愚痴くらいに収まったでしょう。

「中沢先生ってさあ、まるっきりデリカシーないよなー」

……くらいに。

でも、いっきががりがりにとんがってる時に無神経なアプロー
チをしてしまった中沢先生は、爆発したいっきの怒気に仰天
して、完全にスタックしてしまいました。

いっきがハリネズミなら、中沢先生はカメ。
甲羅に篭って、手足を全部引っ込めてしまったんです。

そしていっきは、フェアウエルパーティーの時の中沢先生の
説話に裏があったことを徹底的に追及しました。
自己保身のためには何をしてもいいのか? 嘘吐きも裏切り
も何でもありか? そんなの、絶対に許せない!
……気持ちは分かります。

でも、それはいっきのダイレクトな怒りが出どころではあり
ません。逆です。
いっきは、先生の致命的欠陥が心配で心配でしょうがないん
です。

自分かわいさも大概にしないと、矛盾だらけの行動、言動に
なって最後は孤立しちゃうんだよ? それって、沢渡校長と
まるっきり同じじゃんか!
こそこそ逃げてないで、ちゃんと筋を通そうよ!

先生の覚悟を求めるために、いっきはあえて理詰めでがつが
つ先生の逃げ道を潰しに行ったんです。

いっきにもう少し心の余裕があれば、ヘタレの中沢先生には
理屈で外堀を徹底的に埋めちゃうやり方は逆効果だっていう
ことに気付いたでしょう。
だけど、いっきにはまだ子供の部分がたっぷり残ってます。
自分の怒りと説得とをきちんと分離出来ませんでした。

いっきが一方的に糾弾したことで、逃げ道を失った先生はま
すます甲羅の中に閉じ篭ってしまったんです。


           −=*=−


いっきのどやしは、第十四話までで終わりのはずでした。
プロジェクト絡みのオフィシャルなところにけりを付けたら、
あとは先生が自力で立て直してね。
そう言うつもりだったんです。

でも、中沢先生の恋人であるかんちゃんが絡んでしまったこ
とで、事態がもっと悪化しました。

「先生、かんちゃんに逃げ込むんじゃないかなあ。ヤバいな
あ……」


いっきはかんちゃんにはその危険性を忠告しましたが、優し
いかんちゃんが先生に僕に逃げ込むなって直接言えるはずが
ありません。
結局、心配したいっきがもう一度先生をどやすはめになって
しまいました。それが第十五話です。

部員が揃っている手前、絶対に甘い顔を見せられなかった第
十四話と違って、この時にはいっきは静かに話をします。
言ってることは前と全く同じなんですけどね。(^^;;

先生の逃げ癖を潰すのがいっきの目的ですから、最後の砦の
かんちゃんまで引っ剥がされた先生は、完全にとどめを刺さ
れてしまいました。

フェアウエルパーティーの時の先生のえげつない説話も、第
十四、十五話でのいっきの激しい糾弾も、相手への敵意から
出たことではありません。
でも、どちらもすっごい無神経なんです。

いっきは自分がされたことを、そっくりそのまま先生に投げ
返してしまったんですね。形の上では強烈な意趣返しになっ
ています。

先生の姿勢を改めさせるなら、同じ手法を使ったんじゃ意味
がないんです。それじゃ、互いに感情的になるだけ。
なので、この後いっきと中沢先生の間には強いわだかまりと
緊張関係が残ってしまいます。


           −=*=−


このあともう一回使って、今回のいっきの中沢先生への爆撃
を、もうちょい掘り下げて考えます。
どうかお付き合いください。(^^)



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/





ybm.jpg




「まあ! 素敵な黒真珠!」

「おお! うまそうな黒葡萄!」

「あなたは、色気より食い気?」

「おまえは、豚に真珠か?」

「もちろん、薩摩の黒豚よ。真珠も黒じゃなきゃダメ」





  (^^;;





ヤブミョウガの果実も、白真珠から黒真珠へ。


 


てぃくる 189 けっかん住宅 [てぃくる]


「けしからん!」

「お客様、何をご立腹で?」

「こんな欠陥住宅を売って平気なのかっ?」

「欠陥……でございますか?」

「そうじゃ!」

「でも、その分うんとお安くしておりますからねえ……」

「家は、安かろう悪かろうでは済まんじゃろう」

「はい。だから誰も住まないんですよ」

「人の住まんところは家とは言えん!」

「いいえ、家ですよ。家出してますが」

「ともかく! ここは欠陥住宅じゃ!」

「まあ、そうですね」




yam.jpg




「確かに、血管住宅です」




(^m^)






まあ、ムカゴも回収したし。
芋は掘れない場所だし。
黄葉した葉が落ちた後は、枯れた蔓しか残りません。

ヤマノイモのあばら家です。(^^)







  老犬の眠る日向や柿落葉









Weathered    by Jack Garratt