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ちょっといっぷく その153 [付記]

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

第60話から第62話まで続けてお届けしました。どれもや
やボリュームのあるお話になりましたが、いかがでしたでしょ
うか。

ここで、さっと総括しておこうと思います。


           −=*=−


第60話。
高校ガーデニングコンテストの実査風景をお届けしました。
プロジェクトメンバーにとっては、間違いなく晴れ舞台です
ね。プロジェクト一期生の三年生だけでなく、今主役の二年
生、そしていきなりスポットライトが当たって興奮してる一
年生。それぞれに、いろいろ思うところがあったんじゃない
でしょうか。

プレゼンの中身は奇をてらったものではなく、プロジェクト
の性格を審査員に愚直に説明するだけ。
そして彼らが印象付けようとしたのは、形を持たないことの
面白さでした。

発端がミステリー。活動は学校が後援しない。組織に形がな
くて、ゆるゆる。全て部員間で議論して決めていく。
およそ高校の部活とは思えない活動方式で、でもみんなのエ
ネルギーを束ねて形にする不思議。

審査員の人たちには、ものすごくインパクトが強かったん
じゃないかなーと思います。

ただ。決まりや様式がないということには、裏の面もありま
す。制御されずに、カオスになりやすいんですよね。

校長が、それに深々と釘を刺しました。
君らだけ、悪い意味で特別扱いするよ、と。
悪い意味で、です。

部活は生徒の自主活動ですが、学校側できちんと監督、管理
をしています。学校がはめる枠内でやってねということです
ね。
その枠内であっても、活動の中身が無形のアメーバだと管理
側の不安をあおってしまうんです。こいつら、どこで枠をは
み出すか分からん、と。

校長は、これまでいっきたちに何度も警告したことを審査員
の前でもきっぱり公言しました。
それが学校の公式方針ですから、すっごく重いんですよ。
当然いっきをはじめとする三年生部員は、その重みを十分
分かっているはず。

そう……『はず』だったんです。
だって、しゃらがやらかしてしまいましたから。

中庭を楽しく使ってほしい。
それはあくまでもプロジェクトのテーマであり、学校の掲げ
たテーマではありません。
しゃらには、その視点がすっぽり抜け落ちてたんです。
短時間の祝福イベントだし、まあいいよねって。

いっきが退学覚悟で沢渡校長とがつがつやり合ったこと。
その深刻さが、衝突後しばらく経って過去のことにされてし
まったということですね。

それが二年生部員の企画なら、まあしゃあないで済ませたか
もしれませんが、よりにもよって一緒にずっとやってきた
しゃらの暴走。


  (^^;;


まあ、これが去年なら大げんかになったでしょう。
でも、もう部員としての残り期間の少ないいっきにとっては、
今どうするかより、これからどうするかなんです。

だからいっきは、しゃらへのどやしを最小限にしました。
もっとも、それはいっき側の意識。
どやしをしゃらがどう捉えたかは、正直分かりません。


           −=*=−


第61話。
マックスの怒り爆発を抑え込んだいっきでしたが、気分はよ
くありません。まあだぶつくさ言ってましたね。

でも、そこにとんでもない災難がかぶさってきました。
女癖の悪いクラスメート、元原が、校外でしゃらと永見さん
に過激なアプローチをしようとしてる。十分用心しろという
校長の警告です。

しかも。
しゃらや永見さんが絶対拒否と突き放すだけ済めばそれでい
いんですが、拒絶の姿勢を示しているにもかかわらずつきま
とうのは、すでに病気のレベルです。

理性の制御が効かないやつが暴走して起こす惨劇。
いっきもしゃらも、五条さんが刺された時のことを鮮明に覚
えていますから、ものすごく用心するんです。

いっきの頭の中では、プロジェクトのことからしゃらのサポー
トのことへと意識がすぱっと切り替わりました。

でも、いっきが直接サポート出来るのは夏休みに入るまでの
登校期間だけです。二人とも、気が重いでしょう。


           −=*=−


第62話。
いろいろイベントやらトラブルやらが重なって、どうにもと
んがってしまっていたいっき。

いっきは、改善しようとしていたはずの自分の理屈っぽさや
どやし癖がいつの間にか再燃していたことに気づいて、反省
を始めます。

そこへ、妹の実生から容赦ない指摘が。

「お兄ちゃんて、元々態度でかいやん」

ううう。身内の指摘は、はんぱなくしんどいですねえ。
しかも、説教たれる立場の両親からではなく、妹からですか
ら。

転校ばかりでなかなか友達に恵まれず、逆にいじめられるこ
とがものすごく多かったいっき。
いっきは、自分が迫害を受ける原因が自分以外にあると思っ
ていたんです。ヨソモノ排除だよなーって。

でも実生は、兄貴の態度も原因の一つだよと、別の見方を突
きつけました。

妹の弱点を、いっきがじっくり見ていたように。
妹の実生もまた、兄貴の弱点をしっかり見据えていたんです
よね。元々、実生の勘や観察眼はいっきより鋭いんですから。

今までは、出来のいい兄貴の影に隠れて表に出せなかった実
生の我(エゴ)や批判精神。
いっきが自分を少し緩めたことで出来た空きスペースを埋め
るようにして、実生が兄貴をどやしました。

そう、いっきだけでなく、実生もちゃんと成長してきている
んです。

家族のあり方を、子供と親という形ではなく大人同士という
形に切り替えていくには、こういうハードルをいくつも越え
ていかないとならない。そういうことなのでしょう。


そして、出産直前の五条さんの尽力によって、元原のつきま
といが速攻解決しました。もっともこの件は、まだ尾を引き
ます。一発で解決、すっきりということにはなかなかなりま
せんね。

その逆で、来知大の奥村さんからの案内とお誘いは、いっき
にとっては貴重な情報であり、息抜きのネタになります。
オープンキャンパスの話は、また後日。はい。(^^)


           −=*=−


さて。
これから第63、64話と、今度は短めの話を続けてお届け
し、そのあとでまた少し中休みを頂戴することにします。

元原絡みのトラブルの顛末。
そしていよいよ、五条さんとタカの第一子の誕生。

ほっとすること、めでたいことがネタなので、さらっと読ん
でいただければ。



ご意見、ご感想、お気づきの点などございましたら、気軽に
コメントしてくださいませ。

でわでわ。(^^)/



os.jpg


「白は、やっぱり清楚でしょ?」
「陰で何やってるか分からねえけどな」
「失礼ねっ!」
「足癖も悪いし、毒婦だし。ろくでもねえ」





(^^;;





オシロイバナ。これから秋遅くまでしぶとく咲き続けますね。
丈夫で育てやすいのはいいんですが、生命力が非常に強く、
一度定着するとなかなかどいてくれません。

地上部が枯れても、地下の芋から再生します。
しかも全草に毒があり、害虫や動物のエサにもならないよ
うです。


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コメント 8

ぽちの輔

オシロイバナにも毒があったとは!
知りませんでした^^;
by ぽちの輔 (2017-07-21 06:35) 

mimimomo

↑わたくしも知りませんでした。
by mimimomo (2017-07-21 07:07) 

JUNKO

オシロイ花という名前はにか妖艶な感じがしますね。怖い花なんですね。
by JUNKO (2017-07-21 11:18) 

yakko

こんばんは。
身近に見かけるオシロイバナに毒があるとは初めて知りました !
by yakko (2017-07-21 19:28) 

水円 岳

>ぽちの輔さん

コメントありがとうございます。(^^)

オシロイバナの毒は、猛毒というわけではないんですが、
食すとお腹を壊しますので、口になさらない方がいいよう
です。同じ仲間で、食用にされている種類もあるんですけ
どね。(^^;;


by 水円 岳 (2017-07-22 23:02) 

水円 岳

>mimimomoさん

コメントありがとうございます。(^^)

大量にわっしゃわっしゃ食べない限りは大丈夫だと
思いますが、念のため。ええ。(^^;;

by 水円 岳 (2017-07-22 23:03) 

水円 岳

>JUNKOさん

コメントありがとうございます。(^^)

タネを割ると、中におしろいの粉のようなものが入って
いるので、そこからの名付けなんですけどね。
種子と根に毒成分(トリゴネリン)が多いので、味見
はしない方がいいようです。(^^;;

by 水円 岳 (2017-07-22 23:04) 

水円 岳

>yakkoさん

コメントありがとうございます。(^^)

まあ、あれをわざわざ食べてみようと思う方は少ない
ようで、毒だと知られていなくても中毒したという
話はあまり聞きません。

アジサイの方が、中毒事件の報道が多いですね。(^^;;

by 水円 岳 (2017-07-22 23:06) 

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