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このおはなしについて


ご訪問ありがとうございます。(^^)

 ぐりーんふぃんがーずくらぶ日誌は、父親の転職に合わせ
てとある街の新居に引っ越してきた男の子、いっきこと工藤
樹生(いつき)の高校生活三年間を、主人公本人が日誌のよ
うな形で綴って行く小説です。基本、一日で一話が完結する
オムニバス形式になっています。

 通い始めた田貫第一高校(ぽんいち)の荒れた中庭を再生
する。いっきの小さな思いつきは、やがて多くの人々を巻き
込んで、いっき本人が思いもよらなかった様々な人間模様を
生み出すことになります。

 恋人になるしゃらこと御園沙良(みその さら)、親友と
していっきと絡むかっちんこと中塚勝広(なかつか かつひ
ろ)となっつこと井本夏乃(いもと なつの)、いっきたち
を支える生物教師の中沢瑞宝(なかざわ みずほ)と婦警の
五条千咲(ごじょう ちさき)。

 そして、いっきやしゃらの園芸の先生として二人の生き方
に深く関わるようになる隣家のおばさん、会長こと波斗聡子
(はと さとこ)。

 いっきはたくさんの人々との関わりを介して、何を見て、
何を感じて、その高校生活を駆け抜けて行くのでしょうか?
そしてそれを、どう自分の未来につなげていくのでしょうか?

 長い長いおはなしになると思います。どうかお暇な時にで
も、ご一読いただければ幸いです。(^^)



                    水円 岳 拝


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認証は『4』一文字です。
「よんでね」ということで。(^m^)


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てぃくる 305 もう一つの満開 [てぃくる]


満開の桜並木の下。
ひらひら舞い散る薄紅色の花弁の、その下で。
わたしたちも満開になっている。


うっとりと桜を見上げ、見回す大勢の人の足元で。
わたしたちも満開になっている。


そんなわたしたちに目を向けてくれる人は、誰もいない。
いや、見てくれないのはいいの。
わたしたちは小さいから、それは仕方ない。


わたしたちは満開になっているのに、その花は踏みしだかれる。
無情に、無造作にぎしぎしと踏みしだかれる。


もしわたしたちがそれに抗議したら。
あなたたちはきっとこう言い放つだろう。
だって、おまえらは雑草じゃないか、と。


わたしたちは、抗議したりはしない。
ただ咲くのみ。


隙間をどこもかしこも埋め尽くす。
わたしたちの春を満開の花で埋め尽くす。


そして、延々と繰り返す。
あなたたちが、満開を過ぎ越したことを嘆きながら衰微し。
わたしたちの足元で果てたあとも、延々と。







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ミチタネツケバナの白い花。
ヨーロッパ原産の外来植物ですが、本家タネツケバナよりもずっと身近に見られます。

早春の瞳オオイヌノフグリや、春の松明ホトケノザなどに比べてあまりに地味な白い小花ですが、たくさんのタネを残さなければならない一年草の彼らにとって、花の艶やかさを競う意味はあまりないのでしょう。

桜並木の下で満開になっているミチタネツケバナを見回し、ふと思います。
もし自分が一年草だったら、どう生きるだろうかと。
群れて満開になる彼らと同じになれるだろうかと。








  田はなくも群れ咲く今や種漬花









It's All Over Now by Ry Cooder

 


 


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